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Java入門 値渡しと参照渡し

Last updated at Posted at 2014-08-09

Java入門
値渡しと参照渡し

##値渡し

sample.java
メソッド名(変数名)

この場合、変数そのものが渡されるのではなく、実引数が仮引数にコピーされます。
値そのものが渡されることを値渡しと呼びます。
渡される値はあくまでコピーなので、呼び出し先の引数の中身を書き換えても、呼び出し元の値は変化しません。

##参照渡し
変数を指定すると値ではなく、そのコピーが渡されました。
しかし、配列では値のコピーではなく、配列の先頭のアドレスが渡されます。

sample.java
public class Sample {
	// 配列の要素すべてに1を加えて返すメソッド
	public static void incArray(int[] array) {
		for (int i = 0; i < array.length; i++) {
			array[i] ++;
		}
	}
	public static void main(String[] args) {
		int[] array = {1, 2, 3};
		incArray(array);
		
		for (int value : array) {
			System.out.println(value);
		}
	}
}

実行結果

sample.java
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return文を使って、結果をmainメソッドに返さなくても、配列の中身は変更されました。

##戻り値に配列を使う
戻り値は変数だけでなく、配列も可能

sample.java
public class Sample {
	// int型の配列を作成して返す。
	// sizeは要素数を受け取る。
	public static int[] makeArray(int size) {
		int[] newArray = new int[size];

		for (int i = 0; i < newArray.length; i++) {
			newArray[i] = i;
		}
		// 配列そのものではなく、配列の先頭アドレスを返している。
		return newArray;
	}
	public static void main(String[] args) {
		int[] array = makeArray(5);

		for (int value : array) {
			System.out.println(value);
		}
	}
}

実行結果

sample
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着目すべきところはmakeArrayメソッドです。これは配列を制作して返す。つまり仮引数として配列を受け取るわけではないので、仮引数には[]を付けずに、***public static int[]***とする。

プログラムの流れは
1.mainメソッドの int[] array = makeArray(5) で作りたい配列の要素数を実引数として指定する。
2.makeArrayで要素数をint sizeとして受け取り、arrayという配列を制作する。
3.繰り返し文で配列を初期化処理(この処理がなければすべて0で初期化される)
4.mainメソッドに配列の先頭のアドレスを返す。
5.arrayにmakeArray配列の先頭のアドレスを格納する。
6.配列の数だけ繰り返し処理して画面に出力する。

変数ではなく配列を返すのでmakeArrayメソッドはint[]型であり、returnは不要となる。

2014/08/10
参照渡しについて幾つかコメントを頂きました。
どうもJavaは正確には「参照の値渡し」であり、いわゆる参照渡しは存在しないとのことでした。

C言語から入った人間だからでしょうか、参考書を読み、「参照渡し・・・あぁ、ポインタね!」と勝手に思い込んでいたようです。

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