Java入門
ソースコードの分割
数十行のソースコードならいいのですが、数百行、数千行のソースコードはメンテナンス性も悪く、第一そんなソースコードは見るだけでSAN値が下がってしまいます。
JavaもC言語などと同様、複数のソースファイルに分割することが可能です。1つのプログラムを複数に分けることを部品化といいます。
簡単に計算するプログラムを作ってみましょう。
部品化前
public class Sample {
// 引き算メソッド
public static int subtraction(int x, int y) {
int answer = x - y;
return answer;
}
// 足し算メソッド
public static int add(int x, int y) {
int answer = x + y;
return answer;
}
public static void main(String[] args) {
int a = 5;
int b = 2;
int subAnswer = subtraction(a, b);
int addAnswer = add(a, b);
System.out.println("5 + 2 = " + addAnswer);
System.out.println("5 - 2 = " + subAnswer);
}
}
これを計算するメソッドとmainメソッドの2つに分けてみましょう
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
int a = 5;
int b = 2;
int subAnswer = Calculator.subtraction(a, b);
int addAnswer = Calculator.add(a, b);
System.out.println("5 + 2 = " + addAnswer);
System.out.println("5 - 2 = " + subAnswer);
}
}
// 計算するクラス
public class Calculator {
// 引き算メソッド
public static int subtraction(int x, int y) {
int answer = x - y;
return answer;
}
// 足し算メソッド
public static int add(int x, int y) {
int answer = x + y;
return answer;
}
}
計算するクラス名をCalculatorとしましたが、ソースファイル名とクラス名は同一でなくてはならないというルールがあるので間違えないようにして下さい。パッケージのなかにSample.javaとCalculator.javaの2つのファイルがあるイメージです。
mainメソッド側で、例えば引き算をするメソッドを呼び出す際には、そのままsubtraction(a, b)では使えません。同一のファイル内にそのようなメソッドは無いので当然エラーが出ます。
違うクラスのメソッドを使用する際には**ドット演算子「.」**を使います。
// 基本形
クラス名.メソッド名(実引数)
// 今回のsubtractionメソッドの呼び出し
Calculator.subtraction(a, b);
このようにしてメソッドを呼び出します。いうなれば
Caluculatorクラスのsubtractionメソッドという意味になります。