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任意のRHEL9へのインプレースアップグレードする方法

Last updated at Posted at 2024-03-29

どうもこんにちは、Clefable_Tです。

今回は任意のRHEL9へのインプレースアップグレードする方法についてお話させてください。

免責事項

本記事の内容は、クライアント環境で実際に行った実績のある作業ではあるものの、あくまで個人の一意見です。
ですので本記事を参照し、実環境で作業を実施後、何らかの問題が生じた場合、筆者及び筆者所属会社は当該事象について責任を負いません。

※絶対個々人で検証、リハーサルしてね。という意味です
エンジニアであれば当然のようにするとは思いますが、念のため・・・

前提

RHELのVMがRHEL8.xであること
下記の条件を満たしていること

背景

RHEL8.8の状態からRHEL9.2にしたかったのですが、アップグレードの準備や、アップグレードにあたっての阻害要因を取り除く中で、RHEL8.8がRHEL8.9に上がってしまったことがありました。

RHEL8.9の状態でそのままアップグレードすると、RHEL9.2ではなく、RHEL9.3になってしまいます。
これではクライアント間で取り決めたことから逸脱してしまい、まずいですよとなってしまうので、何らかの対処が必要。ということで検証を行い、対処方法を見つけた。という背景があります。

調査に協力していただいたベンダーの皆様、本当にありがとうございました。

対処方法

前置きが長くなりましたが、ここからは作業手順について説明します。
誤解や認識齟齬が無いようにしたい私のエゴで申し訳ないです。

  • 作業対象のRHELのバージョンを確認します
# cat /etc/redhat-release
  • 次にupgrade_paths.jsonの中身を見ます。
# cat /etc/leapp/repos.d/system_upgrade/common/files/upgrade_paths.json

下記がupgrade_paths.jsonの中身が見れます。
"8.9": ["9.3"],"8": ["9.3"] があると思います。
この ["9.3"] の部分を ["9.2"] へコンフィグを変更してください。

viエディタで変更可能です。

# vi /etc/leapp/repos.d/system_upgrade/common/files/upgrade_paths.json

<<<----CHANGED TO 9.2 と記載のあるところが変更箇所です。
実環境には、当該文字列はございません。

upgrade_paths.json
    "default": {
        "7.9": ["8.6", "8.8", "8.9"],
        "8.6": ["9.0"],
        "8.8": ["9.2"],
        "8.9": ["9.3"], <<<----CHANGED TO 9.2
        "7": ["8.6", "8.8", "8.9"],
        "8": ["9.3"] <<<----CHANGED TO 9.2
    },
  • コンフィグの編集が終わったら、下記コマンドでRHEL9へアップグレードにあたっての阻害要因の有無を確認して、阻害要因があれば取り除いてください
# leapp preupgrade
  • 阻害要因を取り除いたら、下記コマンドでアップグレードを行ってください。アップグレードコマンドの実行が終わったらVMを再起動してください。再起動後、指定のRHEL9.xのバージョンになっていることを確認し、作業は完了です
leapp upgrade

最後に

このような状態にならないためにも、定期的にソースバージョンのロックを行うようにしてください。
阻害要因を取り除く中で、パッケージの入れ直し等が発生した時に、勝手にバージョンが8.9になりがちなので・・

# subscription-manager release --set <source_os_version>

# rhui-set-release --set <source_os_version>

で、対応可能です。

この記事がどなたかのお役に立てれば光栄です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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