読み飛ばしてください
おはようございます、しなもんです。
UI設計だけでなく、プロダクト開発の中心となりつつあるデザインツール「Figma」。
今回の「Config 2024」にて、そのFigmaになんと「プレゼンスライドを作るツール」が実装されることが分かりました。その名も「Figma Slides」。
Config 2024についてとその他の発表内容についてはこちらの記事でまとめています。
Figmaが今回の目玉として挙げたものには生成AIツールである「Figma AI」も含まれ、話題になりつつあるのですが
どうやらそれと同時期に実装されるFigma Slidesが面白そう。
と個人的に気になったのでまとめてみました。
(これはスライド機能無き旧時代にプロトタイプ機能を使ってFigmaでプレゼンをしていたデザイナーたちの図。会場でも同じことをやった方が多く挙手をして頷いていました。よかったね、もうこんなことしなくても良くなるよ。)
この記事の講演画像は全てこちらのライブ配信からの引用です。
https://youtu.be/n5gJgkO2Dg0
どんな感じ?
Figma Slidesの見た目はこんな感じです。従来のFigmaとあまりかけ離れない印象。
だからこそ、シンプルで慣れ親しんだツールでスライドを作成することができます。
(当然個人差はあると思いますが)
Googleスライドやパワポと何が違うんだい
面白いと思った理由が、Figmaらしさをふんだんに感じる機能設計。
どれも非常に魅力的です。
それぞれ詳しく見ていきます。
元がデザインツールだからこそ、勝手に見た目を良くしてくれる
本当に細かい機能ではありますが。
背景色を変えると自動で文字の色もそれに同期して変わります。便利。
Figmaの特徴の一つ「無限キャンパス」が生かされている
Figmaのデザインツールの特徴として、縦横無尽に広がるキャンパスがあげられます。
この特徴はFigma Slidesにも引き継がれています。
鳥瞰図でセクションごとに整理することができます。便利。
もちろんFigma AIも使える
文章のトーンを視覚的に変えることができます。(中身はOpenAIなんですけどね。)
ただそのおかげで、おそらく日本語でも動作すると思われます。
オートレイアウトで見た目をいい感じに調整できる
Figmaの機能の一つである「オートレイアウト」をFigma Slidesでも使えます。
オートレイアウトは、余白やレイアウトの配置を指定するだけで、自動で配置やサイズの調整を行ってくれる機能です。
見た目がいい感じになります。(語彙力)
Figmaのベクターツールが使える
(特に記述することも無いですが)ベクターツールが使えます。
操作可能なプロトタイプをスライドに仕込める(!?)
優勝です。ありがとうございました。
デザイナーはプレゼン資料にプロトタイプの動作を示す際、いちいちその画面を録画し、操作し、プレゼン資料に動画として配置する必要がありました。
そんな時代は終わりました。
プロトタイピングのリンクをコピーして貼り付けると、操作可能なプロトタイプ画面がそのまま埋め込まれます。
勝手に操作してくれる謎機能もあります。
手を放していても勝手に画面を操作し、プロトタイプを紹介しています。
リモコン操作で発表している場合の操作は少し不安かなと思いましたが、勝手に操作してくれるならこちらは説明に集中することができます。
なにこの謎技術。
ライブ投票機能がある
素敵な投票機能も付いています。
面白いと思ったのはこれ。
同意する具合をバーで見ることができます。
「テーマ感」が無い、おしゃれすぎるテンプレが使える
いままでのプレゼンツールって、テンプレがいかにも「テーマ」っぽかった気がします。
Figmaはデザイナーが作ったテンプレが使えるようです。
(ただ、個人的にはあまりにもデザインが独特すぎて汎用性はちょっと...とは思います。シリコンバレー的なデザイン感。AppleのKeynoteを思い出しました。)
テンプレがプレゼンの流れがある前提で構成されている点はかなり好印象。
話す順番が明確になり、資料を作りやすくなり気がします。
ただし、ずっと無料ではないとのこと。
2024年中はベータ版として無料で使うことができますが、2025年からはプランごとに異なる価格設定が適用されます。
面白そうなのは分かったけど、そもそもちゃんと使えるの?
今回のConfigの発表ではまさに、Figma Slidesが使われているそうです。
実はもう使えます
気になったそこのあなたは今すぐベータ版をダウンロードしてきてください。
なんともう使えます。
ベータ版デスクトップアプリはこちらからDLできます。
Windows、Macどちらもあります。
ただし画像にもある通り、無料で使える期間は2024年中で、それ以降はどうなるか分からないです。
所感
Figmaの要素がふんだんに盛り込まれた、かなり良いツールだと思います。
が、使ってみると正直まだまだ粗が目立つ印象です。
例えば、Figmaを構成する大きな特徴としてコンポーネント式のオブジェクト構造が挙げられますが、Figma Slidesには存在しません。
ということは、デザインツールのノリでアセットを持ってくることはできないということです。
Figma Slidesが今後どうなるかはベータ版次第ではありますが、
既存のスライドツールと違い画期的な特徴が多く、今後に期待できるツールだと思います。
さて、私はもうちょっとベータ版で遊んでくるので、この辺で失礼します。
それでは。