0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 3 years have passed since last update.

Django Sprint #2 新規プロジェクトのスタート (Docker Toolbox向け)

Last updated at Posted at 2020-09-27

この記事はDocker Toolbox (≒ Windows 10 Home) ユーザー向けです。Docker (Mac OS, Windows 10 Professional / Enterprise) ユーザーの方はDjango Sprint #2 新規プロジェクトのスタートへ。

目次

  1. プロジェクトの作成
  2. Gitによるバージョン管理

プロジェクトの作成

作業用ディレクトリの作成

まず、作業用ディレクトリ(フォルダ)を作ります。適当な場所に各自作成してください。
本チュートリアルではルートディレクトリの下に「code」という名前のディレクトリを作成したとし、そのパスの表記を簡単にするために

~/code/
PS C:XXX/YYY/code>

を単に

>

と書くことにします。

この時点で、エディタでこのディレクトリを開いておくことをおすすめします。

Djangoのインストール

さあいよいよ、Djangoをインストールしましょう!インストールは簡単な2ステップです。

  1. Dockerfile, docker-compose.yml, requirements.txt を作成
  2. docker-compose runでプロジェクトを開始

まず、各種ファイルを作成します。もし、CUI上で作成するなら以下のようになりますが、Mac OSでのTerminalと違い、Windowsにはtouchコマンドが存在しないため、冗長になります。めんどくさい人は、codeディレクトリ直下に、Dockerfile, docker-compose.yml, requirements.txt を右クリックなどで作成してください。

> New-Item -type file Dockerfile
> New-Item -type file docker-compose.yml
> New-Item -type file requirements.txt

これらをエディタ上で開き、中身を以下のように書き換えます。

/Dockerfile
FROM python:3.6
ENV PYTHONUNBUFFERED 1
RUN mkdir /code
WORKDIR /code
COPY requirements.txt /code/
RUN pip install -r requirements.txt
COPY . /code/
/docker-compose.yml
version: '3'

services:
  db:
    image: postgres
    environment:
      - POSTGRES_PASSWORD=somepassword
  web:
    build: .
    command: python manage.py runserver 0.0.0.0:8000
    volumes:
      - .:/code
    ports:
      - "8000:8000"
    depends_on:
      - db
/requirements.txt
Django>=2.1,<2.2
psycopg2>=2.7,<3.0

次にターミナルに戻って、現在地がcodeであることを確認します。

> pwd
Path
----
C:XXX\YYY\code

プロジェクトを開始します。

> docker-compose run web django-admin startproject config .
Starting code_db_1 ... done

これで「config」という名前のプロジェクトを作成しました。(configという名前の由来については追って説明します。他の名前でももちろん構いません。)ディレクトリ構造が以下のようになっているのを確認してください。

code
├─ requirements.txt
├─ manage.py
├─ config
│  ├─ __init__.py
│  ├─ settings.py
│  ├─ urls.py
│  └─ wsgi.py
├─ docker-compose.yml
└─ Dockerfile

データベースの設定

このsettings.pyを開いて、DBに関する記述を探し出してください。

/config/settings.py
...
DATABASES = {
    'default': {
        'ENGINE': 'django.db.backends.sqlite3',
        'NAME': os.path.join(BASE_DIR, 'db.sqlite3'),
    }
}
...

この部分を以下のように書き換えます。

/config/settings.py
...
DATABASES = {
    'default': {
        'ENGINE': 'django.db.backends.postgresql',
        'NAME': 'postgres',
        'USER': 'postgres',
        'HOST': 'db',
        'PORT': 5432,
        'PASSWORD': 'somepassword',
    }
}
...

ALLOWED_HOSTSの設定

このsettings.pyを開いて、DBに関する記述を探し出してください。

/config/settings.py
...
ALLOWED_HOSTS = []
...

この部分を以下のように書き換えます。

/config/settings.py
...
ALLOWED_HOSTS = [
    "192.168.99.100",
]
...

サーバーを起動

最後に、コンテナを起動してWebサーバーとDBが繋がっているか確認します。

> docker-compose up

として、

...
web_1  | Starting development server at http://0.0.0.0:8000/
web_1  | Quit the server with CONTROL-C.

もしくは、

...
web_1  | System check identified no issues (0 silenced).
web_1  |
web_1  | You have 15 unapplied migration(s). Your project may not work properly until you apply the migrations for app(s): admin, auth, contenttypes, sessions.
web_1  | Run 'python manage.py migrate' to apply them.
web_1  | May 04, 2020 - 13:56:23

のようにexit(1)しなければOKです!(Railsでいうところのrails serverみたいのものです。)

注意 : web_1 | Run 'python manage.py migrate' to apply them.と出てくるかもしれませんが、python manage.py migrateは実行しないでください。あとで面倒なことになります。

ブラウザを起動して、http://192.168.99.100:8000 にアクセスして、以下の画面が表示されれば成功です。
Microsoft Edgeでは表示されないので、必ずGoogle ChromeかFirefoxで確認してください。これ以降もこのプロジェクト内ではMicrosoft Edgeは使用せず、Google ChromeかFirefoxを利用してください。
django compose.png

コンテナの扱い方

以下は、今実行するものではありません。一通り読んで、理解してください。

各種 Django のコマンドはこのように書き換えます。例えば、django-admin startapp appなら、

> docker-compose run --rm web django-admin startapp app

python3 manage.py migrateなら、

> docker-compose run --rm web python3 manage.py migrate

となります。-rmオプションをつけないとPCに使用済みコンテナが溢れ、容量を圧迫します。

その他のコマンドなどについては以下の記事を参考にしてください。

Gitによるバージョン管理

おおまかな手順は以下の通りです。

  1. git initでローカルレポジトリを作成
  2. .gitignoreファイルを作成
  3. git add & git commit
  4. GitHub上にリモートレポジトリを作成
  5. 1と2を関連づける
  6. 現在の内容をgit pushする

ローカルリポジトリの設定

まず、pwdで所定の作業ディレクトリにいることを確認し、ローカルレポジトリを作成します。

> pwd
----
C:XXX\YYY\code

> git init
Initialized empty Git repository in /code/.git/

もし、Gitの使用が初めてである場合は

> git config --global user.name "XXXX"
> git config --global user.email xyz@example.com

のように、ユーザー名とメールアドレスを登録します。

次に、.gitignoreを作成します。
.gitignoreが何かについては、こちらを参照してください。基本的には、バイナリファイルなどのほかの共同開発者と共有されるべきではないファイルを共有されないようにするためのものです。開発する言語、利用するライブラリ、フレームワークなどによって変わってきますが、このチュートリアル内では(≒Djangoでは)以下の内容を利用します。
**.gitignoreを作成するタイミングは、リポジトリを作成するタイミングです。**リポジトリ作成時には必ず行ってください。それ以降は必要に応じて追記・削除していくといった運用方法です。

では、/code/直下に.gitignoreというファイルを作成し、以下の内容を書き込んで保存してください。

ここまで出来たら、後のローカルでの作業はaddしてcommitするだけです。

> git add -A
> git commit -m "Initialize repository"
[master (root-commit) f96ebdd] Initialize repository
 13 files changed, 241 insertions(+)
 create mode 100644 .idea/.gitignore
...

このようなGitコマンドについて分からなかった人は今一度『サル先生のGit入門』を参照してください。

リモートレポジトリの設定

次に、GitHubのWebページに戻り、メニューバー右上の「+」ボタンをクリックすると「New repository」とあるのでそれをクリックします。すると、次のようなページに遷移します。

スクリーンショット 2020-04-29 9.13.40.png
  • Repository name: レポジトリの名前です。プロジェクトの名前にしておけば大丈夫です。ここでは「django_sprint」としておきます。
  • Description: レポジトリの説明を加えることができます。
  • Public / Private: このプロジェクトのレポジトリを公開するか否かを選択できます。(ここは十分にチームで話し合って決めてください。)
  • Initialize this repository with a README: チェックを外す
  • Add .gitignore: None
  • Add a license: None

ここまできたら「Create repository」をクリックしましょう!

ローカルとリモートを紐付ける

あとはローカルとリモートを結び付けて、pushするだけです。各自XXXXのところをGitHubのユーザー名に変更してください。

> git remote add origin https://github.com/XXXX/django_sprint.git
> git push -u origin master
...
To https://github.com/XXXX/django_sprint.git
 * [new branch]      master -> master
Branch 'master' set up to track remote branch 'master' from 'origin'.

もう一度GitHubのページに戻り、上手くいったことを確認してください。
スクリーンショット 2020-04-29 9.27.06.png

参照

次の記事

Django Sprint #3 ユーザーモデルのカスタマイズ (Docker Toolbox向け)

前の記事

Django Sprint #1 環境構築 (Windows向け)

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?