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UnityでスクリプトからUVを操作する

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#初めに
 例えば、キャラクタの表情をテクスチャで貼って、UV座標を変更することで表情を変える、というようなケースがあるかと思います。最近、このようなものに取り組んでいたのですが、自分が引っ掛かった点をご紹介いたします。

1.ボーンの入ったキャラクタはSkinnedMeshRendererのsharedMeshを使う。
2.インスタンス化したsharedMeshを使う。
という2点です。

#MeshRendererがアタッチされているオブジェクトの場合
 例えば、CubeのようなプリミティブをUnityのエディタ上で作成すると、このようにMesh FilterとMeshRendererが自動的にアタッチされています。201803282220.png
 この場合は、MeshFilterコンポーネントからmeshを取得することができます。meshクラスのメンバにUVがVector2の配列として定義されているので、それを操作すればよいです。

meshUV.cs
一部抜粋
private Mesh myM;
void Start () {
        myMesh = gameObject.GetComponent<MeshFilter>().mesh;
}
void Update(){
        Vector2[] nUV = myMesh.uv;
        for (int i=0; i < myMesh.uv.Length; i++)
        {
            nUV[i].x *= 0.99f;
            nUV[i].y *= 0.99f;
        }
        myMesh.uv = nUV;
}

201803282256.png
201803282257.png
このように貼られたテクスチャが変化していきます。

#SkinnedMeshRendererがアタッチされているオブジェクトの場合
 多くの場合、キャラクターとして使用したいオブジェクトはボーンで動かすものです。例えば、キャラクターのFBXファイルをインポートして、そのメッシュオブジェクトを見ると、先ほどのMeshFilterやMeshRendererは見当たりません。201803282242.png
よって、先ほどのように、MeshFilterのMeshからUVを操作することはできません。
そのかわり、ボーンで変形されるキャラクタでは、このSkinnedMeshRendererが用いられます。SkinnedMeshRendererからSharedMeshを取得することができ、このSharedMeshのメンバにUVがあるので、それを操作します。

meshUV.cs
    private Mesh myM;
    private Mesh Imesh;
    // Use this for initialization
    void Start()
    {
        myMesh = gameObject.GetComponent<SkinnedMeshRenderer>().sharedMesh;
    }

    // Update is called once per frame
    void Update()
    {
        Vector2[] nUV = myMesh.uv;
        for (int i = 0; i < myMesh.uv.Length; i++)
        {
            nUV[i].x *= 0.99f;
            nUV[i].y *= 0.99f;
        }
        myMesh.uv = nUV;
    }

ところが今回は、このようにUVを操作すると問題が起きます。
UVを操作できるのですが、スクリプトを実行して一度UVを変更してしまうと、実行を停止しても元には戻りません。先ほどのCubeの場合は停止して再実行するとスクリプトによるUVの変更がリセットされているのですが、SkinnedMeshRendererの場合はそうはいかないようです。

#インスタンス化したものを使用することで、元のデータを操作せずに保存しておく
 そこで、先ほどのスクリプトに少し手を加えます。

meshUV.cs
    private Mesh myM;
    private Mesh Imesh;
    // Use this for initialization
    void Start()
    {
        myMesh = gameObject.GetComponent<SkinnedMeshRenderer>().sharedMesh;
        Imesh = Instantiate(myMesh);
        gameObject.GetComponent<SkinnedMeshRenderer>().sharedMesh = Imesh;
    }

    // Update is called once per frame
    void Update()
    {
        Vector2[] nUV = Imesh.uv;
        for (int i = 0; i < Imesh.uv.Length; i++)
        {
            nUV[i].x *= 0.99f;
            nUV[i].y *= 0.99f;
        }
        Imesh.uv = nUV;
    }

sharedMeshをInstantiate()でインスタンス化して、sharedMeshの参照先をインスタンスに変更します。
こうしてから、インスタンスを操作すれば先ほどのような問題は起こらず、実行を停止すれば、UVへの変更はリセットされます。
 余談ですが、これで、UVだけでなく頂点も弄り放題です。
 また、UVを変更する場合に限らず、色々な場合に応用できると思われます。

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