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ドローンを仕事にするために役知立ちそうな資格【座学編】

Last updated at Posted at 2019-12-03

SENSYN ROBOTICS(センシンロボティクス) Advent Calendar 2019 の 3日目 担当の @Chitama です。
センシンロボティクス という会社で Webやアプリを担当しています。

入社してから取得資格や社内の人が持っている資格など、ドローンを仕事にするために役知立ちそうな資格をまとめてみました。
操縦といった実技に関しては、DJIJUIDA認定 などがあります。
今回は、実技でなく筆記試験のみの座学系をまとめてみました。

ドローンと資格

ドローンを操作するために、資格や免許は必要ありません。(2019年12月時点)
トイドローンなら3,000円前後で簡単に購入できて、割と簡単に飛ばすことができます。
ただ、ドローン関連の法律は航空法や電波法などはあって、違反すると刑罰が課せられることもあります。
また、、目的や利用用途によっては無線資格などが必須になる場合があります。

ドローン検定(無線航空従事者試験)

ドローン検定は、ドローン検定協会 主催の民間資格です。
ドローンの仕組み、気象学など最低限の専門知識を証明できる認定試験です。
試験実施は、1級は年3回開催、それ以外は年6回開催されます。
試験合格者には、カード型の合格証が届けられます。
さらに1級、2級にはピンバッチが届きます。

メリット

  • ドローンの仕組み、気象学、法律などの専門知識を幅広く学ぶことができる
  • 国土交通省への許可承認申請時に操縦者の資格について証明書を添付できる
  • 基礎技能講習(国交省認定)を受講する際に座学1(4時間)が免除される
  • 提携団体等における各種講習の受講資格を得られる
  • 提携団体等における各種講習における座学が免除される
  • 「無人航空従事者一級」と名刺にあると顧客先で一目置かれる(弊社営業談)
    などなど

| 級 | 難易度 | 受験資格 | 受験料
(税込) |
|:--:|:--:|:--:|:--:|:--:|:--:|
| 1級 | ★★☆☆☆ | ドローン検定2級取得者 | 18,300円 |
| 2級 | ★☆☆☆☆ | ドローン検定3級取得者 | 12,200円 |
| 3級 | ★☆☆☆☆ | だれでも受験可能 | 5,600円 |
| 4級 | ★☆☆☆☆ | だれでも受験可能 | 3,000円 |
認定者数は、令和元年9月30日現在の数は、1級 2,254人 、2級 4,108人、3級 14,304人、4級 764人 となっています。
講習受講による認定者等も含みます。
出典:ドローン検定協会

費用は、受験料 + テキスト 2,200円です。
2級以降は、テキストがもう1冊増えるので、プラス2,200円です。

資格の取得方法

ドローン検定の公式ホームページ右上にある受験案内から申し込みます。
申し込み時に選択した全国主要都市の試験会場で受験します。
合否通知は、約10日ほどで合否通知が発送されます。
ドローン検定のメンバーサイトに登録していれば、ライセンスに対象級のアイコンが表示され通知が届く前に確認できます。

受験内容や合格率

基本ドローン検定 公式テキストの問題が出題されます。
上級の試験は、それ以下の級のテキストの内容が出題されます。
1級はテキストの内容に加えて、受験料振り込み後にPDFで追加問題が送付されます。

1級の問題
 2級に加えて、流体学やそのほかに設計に必要な専門知識
2級の問題
 3級に加えて、ドローンの操縦と管理に必要な知識と機体特性や関連技術、気象学や関連法規に加えてリスク管理への十分な知識
3級の問題
 4級に加えて、ドローンの本体の基礎技術や機体特性、無線や関連法規の知識など
4級の問題
 ドローンに関する用語や安全に取り扱うための基礎知識、関連法規など

試験はどの級も共通で90分全50問、1問2点で、合格は80点以上なので、40問以上正解すれば合格です。
テキストをしっかりと勉強していれば、合格は難しくありません。

合格率は、各級全体で 70~75%になっています。各級ごとの発表はありません。
出典: ドローン検定公式サイト 検定要綱
出典:無人航空従事者試験

ドローン協会の技能試験(実技試験)

ドローン検定協会 には、筆記試験とは別に、ドローンの技能試験(実技試験)は4種類があります。

  • ドローン操縦士試験(要筆記試験3級)
  • 空撮技能試験(要筆記試験3級)
  • FPV技能試験(要筆記試験3級)
  • 公認技能員試験(要筆記試験2級)

特殊無線技士国家試験

無線技士国家試験は、公益財団法人 日本無線協会 主催の国家資格です。
電波法で定められた無線設備を扱うために必要な資格です。

業務で5.7GHzのドローンを取り扱うためには、第3級陸上特殊無線技士以上の資格が必要です。

陸上特殊無線技士は、第1級〜第3級があり、陸上にある無線局の技術的操作ができます。
資格を取得すると、放送局、電気通信事業者、警察、消防、防災行政無線、タクシー無線等、通信に関わる仕事で活躍できます。

ちなみに第3級陸上特殊無線技士は、無線LANの4.9GHz帯の電波も使用できます。
産業用無線LANアダプタ APC5M-Hを使用する場合は、第3級陸上特殊無線技士以上の資格が必要となります。

難易度 受験資格 受験料
(税込)
三級陸上特殊 ★★☆☆☆ だれでも受験可能 5,163円

メリット

  • 業務で周波数5.7GHzの産業用ドローンを扱うことができる
  • 業務で周波数5.8GHzのレース用ドローンを扱うことができる
  • 免許証は身分証明証として使用可能。ただし、免許証には住所がないため、金融系は不可。

資格の取得方法

養成課程と受験の2つの方法があります。

養成課程
 1日で受講から試験まで行われ、eラーニングもあります。
 費用は高額になりますが、100%に近い合格率です。
令和元年度 「受託型」養成課程のご案内
令和元年度 「公募型」養成課程のご案内 (陸上資格)

  • 受講時間: 無線工学2時間、法規4時間
  • 試験内容: 法規12問、無線工学12問
  • 試験手数料: 3級 22,650円

国家試験

無線従事者国家試験申請システムから申し込みます。
日本無線協会公式ホームページの[国家試験 試験案内]→[無線従事者国家試験 電子申請]をクリック)
申し込み時に選択した全国主要都市の試験会場で受験会場で受験します。

  • 試験時間: 60分
  • 試験内容: 法規12問、無線工学12問
  • 試験手数料: 3級 5,163円

受験内容や合格率

3級の問題
 固定局、基地局、陸上移動局等の無線設備の技術的な操作。

無線工学 12問、法規 12問の全24問、1問5点で、合格は無線工学と法規で各40点以上なので、それぞれ8問以上正解すれば合格です。
過去問を2〜3周勉強していれば、合格は難しくありません。

合格率は、養成課程で95%以上、試験で80%以上になっています。
特殊無線技士国家試験案内
参照:無線従事者試験の実施結果

他にも使えそうな資格

フォトマスター検定

フォトマスター検定は、公益財団法人 国際文化カレッジが主催する民間資格です。
ドローンでは、映像や画像を扱うことがほとんどです。
カメラやレンズ、写真の特性をきちんと学ぶことで、要件に応じた映像や画像を撮影できるようになります。
検定を取得せずとも、カメラの基本的な知識を身につけておくことはとても大切です。
フォトマスター検定 2019年受験概要
フォトマスター検定

アマチュア無線

特殊無線技士国家試験と同じく、公益財団法人 日本無線協会 主催の国家資格です。
アマチュア無線は業務では利用できません。
プライベートで5.8GHzのFPVを扱うには、アマチュア無線4級以上が必要です。
原則、この免許では賞金がかかるレースに参加することはできません。
第三級及び第四級アマチュア無線技士国家試験案内

4日目はフィールドエンジニアからインフラエンジニアまで多彩にこなす @t-noguchi さんが Kubernetes導入その3 をお伝えします✨

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