基本トピック
シェルスクリプトの概要
シェルスクリプトはLinuxのコマンドライン(Bashなどのシェル)から実行するコマンドを並べてまとめて実行できるようにしたスクリプトです。ターミナルで行う作業をスクリプト化しておくことで作業の再現を容易にすることができます。シェルスクリプトは下記のように作成することができます。
sample1.sh
echo 'Hello world!'
pwd
ls
上記の実行にあたっては下記のコマンドを実行すれば良いです。
$ sh sample1.sh
・実行結果
Hello world!
/.../.../...
sample1.sh
echo
は文字出力、pwd
はカレントディレクトリの出力、ls
はカレントディレクトリのファイルのリストの出力にそれぞれ対応します。
シェルスクリプトにおける変数の取り扱い
シェルスクリプトで変数を取り扱うにあたっては、下記のように$
を用います。
sample2.sh
var='value'
echo $var
echo ${var}
var='change'
echo $var
$
は変数の参照の際には用いる一方で、定義の際には用いない点に注意しておくと良いと思います。上記のsample2.sh
は下記のコマンドによって実行できます。
$ sh sample2.sh
・実行結果
value
value
change
上記の例では変数のvar
の上書きを行いました。上書きを行いたくない場合は下記のようにreadonly
を用いると良いです。
sample3.sh
readonly var='value'
echo $var
echo ${var}
var='change'
echo $var
上記を実行すると下記のような結果が出力されます。
$ sh sample3.sh
・実行結果
value
value
sample3.sh: 5: var: is read only
上記より、readonly
をつけておくことで変数の上書きを防止できることが確認できます。