はじめに
近年エンジニアにとって数学は、避けて通れない壁の一つと感じています。
今回は数学超超超超超初学者状態の文系エンジニアの私が数学への再入門をした体験について書いていきます。
入門前のレベルとしては中学数学の知識もほぼ抜け落ちていたような状態です。
参考になれば幸いです。
そもそもなぜ数学を再度勉強する気になったか
私は今年から大学でコンピュータサイエンスを勉強しており、線形代数や論理数学、微分積分などの科目を履修する必要があるからです。
ちなみに大学の入学試験は小論文のみでしたので、受験にあたって数学の勉強はしていません。
悩んだ末に幾つかの数学の授業を今年の後期で取ることを決めましたので、約半年で大学数学の入り口レベルまで到達する必要がありました。
勉強方法
高校数学復習編
1. 動画学習
参考書を読む学習方法は自分には向いていなかったので、YouTubeの数学解説動画を探してイチから総ざらいしました。
自分のレベルが低すぎて数1Aの参考書を読んでもあまり理解できなかったので、中学数学から復習することにしました。
無料で質のいい授業が受けれて本当にいい時代になりました・・・
また、動画学習の良いところとしては、「参考書を読む」「練習問題を解く」と比較して学習のハードルが低く、「とりあえず流し見するか〜」というノリで継続できるのがよかったです。
おすすめのチャンネルはこちらです。
2. 問題を解く
動画を視聴した後は、必ず問題を解きました。
解説を聞くだけでは理解した気になるだけなので、実際に手を動かすことが重要です。
短時間で高校数学を総復習する必要があったので、公式は100%暗記せず「この公式を使えばいいだろう」というアタリがつくならOKとしました。
参考書は以下を使いました。
なお大学入試を見据えた難しめの問題はスキップしました。
マセマシリーズ
数学が得意な人に聞いたところ、これが一番わかりやすいと評判だったため数学1A〜3Cまで買い揃えました。
参考書の中で一番解説が親切だと思います。
高校生の時に出会いたかった。
チャート式
今回の再入門前に何度かいきなりチャート式に挑んで挫折するのを繰り返していましたが、基礎をある程度おさえた上で問題を解くとよく理解できました。
いろんなシリーズがありますが、基礎編の青を利用しました。
大学数学入門編
中学〜高校数学をザッと総ざらいした後は大学数学入門に向けた勉強です。
1. 参考書を利用した知識の整理
数学読本シリーズ
この本は「大学数学の入り口まで独習できるように解説する」というコンセプトの本です。
これは、数学1・数学Aなどの分類ではなく、例えば「自然数、整数、有理数や無理数、実数」など単元に分かれているので、知識を整理するのにとても良かったです。
解説も丁寧ですし問題も豊富に掲載されており、大学数学に必要な基礎的な内容を体系的に学べる内容になっていると思います。
マセマシリーズ
ちょっとまだ時間がなくて積んでいる状態なのですが、大学数学に関するものも出ています。
時間を見つけて進めていきたいと思っています。
2. 動画学習
ヨビノリ
こちらも数学が得意な人に教えてもらいました。
予備校で授業を受けている雰囲気で丁寧に解説してくれるため、難しい分野もスムーズに理解できました。
わかりやすくて感動したので書籍も買いました。
そのほか
継続する仕組み
ちょっとでもサボるとすぐわからなくなってしまうので毎日少しずつでも数学に触れ続けることが、大事だと感じました。
そこで心がけたことは以下です。
- 心理的ハードルを下げる
- 疲れている時は動画を1分でも見ればOKにした
- 参考書を電子書籍でも購入し、電車の待ち時間などちょっとしたスキマ時間があれば眺めるようにした
- 習慣化する
- 数学に限らずですが土日は必ずコワーキングスペースに行って大学の勉強をする時間に充てています
まとめ
文系エンジニアが数学を再入門するのは、決して簡単なことではありません。(何度か卒業できない夢を見てうなされるレベルでした)
しかし、「基礎から始める」「手を動かす」「継続する」という3つのポイントを意識することで、以前は理解できなかった内容も徐々にクリアに見えてくるようになります。
10回以上数学入門に挫折しているような人間でしたが同じように数学に苦手意識を持つ方にとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
大学数学は挫折しないように頑張ります。