この記事は長野高専AdventCalenderのための記事です。なぜか枠が24日しか開いておらず、 闇を感じましたが おとなしく書きます。
お前誰?
・名前:Cercil
・学力:なし
・プログラミングスキル:なし
・特技:赤点をとること
多分なんも考えないで5年間を過ごしたんでしょうね。志が高い高専生の群れで落ちぶれるとこうなるんです。
高専生の進路について
高専を知らない方向けに書くと、高専は高校(3年制)と短大(2年制)を無理やりドッキングして コスパのいい人材 ではなく社会人になって即戦力として会社の役に立てる人材を育成する学校のことです。5年で卒業となり、高専生にはいくつかの選択肢があります。
- 就職
- 大学に進学
- 留年
- 退学
このうち、1:1の割合で就職か進学にいきます。ですが、近年は若干ではありますが進学の割合が増えており僕の学科は4年の進路調査によると8割が進学を希望していました。
そして、僕が選んだ選択肢は進学でした。理由としては以下のことが挙げられます。
- 年収を上げたい
- 海外でも働けるようになりたい(いずれか)
- 自分がやりたいことが見つかっていない(←重症)
まず、高専卒の月収が大学(4年制)卒にくらべてだいたい2~3万円ほど低いことが多いです(企業による)。これは、学歴が短大卒と同じ扱い(準学士)であるからと考えられます。最近では高専卒と大学卒であまり給料に差を付けない企業が少しづつ出てきておりますが、そういった企業が取るのは平凡に暮らしてきた何事も中途半端にしかできない高専生ではなく、プログラミングなどどこかにかなり特化した高専生であることは自明でしょう。
次に、海外で働けるようになりたいからです。就職する際にビザなどをとるときは、国によりけりですが「大学卒」など学歴を要求してくる場合があり、せっかく技能があっても学歴に引っ掛かってしまっては元も子もないからです。日本で働き続けることもかなり良い選択ではあると思いますが、僕は海外にも興味があるのでそこでの就職を考えています。
最後、これがすごい大きいです。高専5年間で駆け足で色々な情報分野の中で勉強を行ってきましたが、正直1つの分野に触れる時間が短かったり、楽しさを知ってしまう前に授業が終わってしまったことが多々ありました。高専という学校の仕組み上、仕方ないことではあると思いますが、やりたいことじゃないことに一生の大半を使うのは正直しょうもないと思いました。
少々長く書いてしまいましたが、これらが進学を希望した理由です。さあ、進学を決めた4年生12月のCercilの状況を見てみましょう。
・志望校は筑波もしくは早稲田(つよつよ大学)
・成績:Dラン!?(順位なんて怖くてかけないよ....)
・編入勉強:参考書買っただけ
我ながらひどいですね。ここからどう編入試験を乗り越えるのか、みなさんも反面教師にしながら見ていきましょう。
編入試験バトル
ここで、12月から編入が終わるまでのCercilの様子を見ていきましょう。
12月
さあ年末になり、進路関係の話題がうちのクラスでも増えてきました。後々旧帝大に受かった我がクラスのトップはこの段階から編入数学などの勉強を始めていました。僕は相変わらずゲームとスノボに明け暮れており、編入のための勉強を1ミリもしていませんでした。
1月
年明けかつ年度末が近いので、レポと試験に追われて勉強なんかしてません。割愛
2月
上旬は期末試験に追われ、下旬からやっと編入勉強を意識し、先生と行く大学を話し合って筑波から地方国立レベルに下げました。改めて地方国立の編入問題を見ましたが、訳が分からず自分には基礎学力が足りてないことがわかりました。大学にもよりますが、僕が受ける大学の試験科目は数学と英語(TOEIC代用)、面接だったのでとりあえず数学をやればいいということです。
ここで、僕が使った数学の参考書や使い方を書きます。
どの大学でも進学を考える高専生ならぜっったいにやってる参考書、その名も「編入数学徹底研究」です。筑波や岡山といった地方国立でも頭一つ抜けて偏差値が高いところ以上を目指すならおそらくこの一冊では足りないでしょうが、地方国立(それ以下)なら基本これ1冊で事足りると思います。解説もほかの編入数学参考書に比べるとかなり丁寧に書いてありますし、わからなくなったら1minというYoutuberが解説を上げているので、それを見ながらこの参考書を使って勉強するとかなり理解度が上がると思います。
ただ、編入試験で出る範囲の復習などを一切しないでいきなりこの参考書に取り掛かっても、内容は過去の大学の編入試験で出た問題のため 手も足もでない状況に陥って、メンタルブレイクして編入試験に絶望すること間違いなしです。。。。
ですので、僕はこの参考書に取り掛かる前に、「ヨビノリ」というYoutuberによる授業動画を毎日ノートにまとめて復習していました。
例えばこんな動画です。
3月
ひたすらヨビノリの動画を見て復習し、徹底研究で演習を繰り返す日々です。3月にもなると春休みなので、僕は1日だいたい6時間くらいは勉強していました。徹底研究は、回数を重ねるごとに問題の解き方などの意味がわかってきて、過去問などにある初対面の問題を解くときの糸口にもなってきてくれるので、ある程度過去問に手が出せるようになると思います。
4月
3月と同様に数学の勉強をこなそうと思いました、、、ガッ!!!!
第二志望の編入試験申し込みが4月いっぱいであったため、編入書類の準備や志望理由書または小論文の作成でかなり忙しくなり、正直編入試験のための勉強ができませんでした。小論文などを書いては一般科の先生にメールし添削をもらいまたメールを送る日々が続きました。何を書いても赤線いっぱい引かれて、肝心の数学の勉強が進まないので編入勉強期間中で一番精神を病んでました。
あ、ここで大事なこと、大学の募集要項は気づかないうちに掲載されてて気づいたときには募集期間ギリギリだったみたいなのはよくある話なので、去年の募集要項を見たり大学に電話したりして一刻も早く募集要項をゲットしましょう。
5月
編入勉強を再開、試験が6月上旬であったので上旬は最後の仕上げとして徹底研究を1周、中旬からは過去数年分の過去問を大学のサイトまたは友人からゲットし、それをひたすら解き続けました。また、その時に同じ大学を目指している友達と一緒に解いたり、答え合わせをしながらやったので、モチベを保ちながら勉強を進めることができました。
代行業者に注意
編入試験の答えは、基本的に大学側が公表することはあまりないです。(豊橋技科大などを除く)Webなどで調べると代行で解いてくれるサービスがありますが、それが本当に正解かわからないしお金がかかってもったいないので、学校の先生に聞くようにしましょう!!
6月
過去問を何周もしました。試験1週間前から面接練習を友達や先生と3,4回ほど行いました。
面接では専門分野に関する口頭試問が含まれることがよくあるので、そういった問題を盛り込んだ上で練習を行いました。面接を軽視すると筆記試験が良くても落ちる可能性は十分にあるので、ここでも手を抜かないようにしていきましょう。実際に僕は友達に面接の練習をしてもらって、
「「「「「うん、これはかなりひどい」」」」
とお墨付きをいただいてしまいました。気を付ける点としては
- 言葉遣い(私語が無意識に混ざらないように!!)
- 扉の開け閉め、席に座っている際の姿勢や態度
- わかりやすく、ゆっくりかつハキハキとした声で話す
この3つのことができていると非常に良いと思います。また、面接でアドリブで質問に答えるのもよいですがだいたいの人は緊張してアドリブで意味不明なことを口走ってしまうことが大半のため、テンプレートを作り、暗記することを強く勧めます。
合格発表
なんとか第一志望にうかりました。想像するに、かなりギリギリだったと思います。前年度に比べて倍率が跳ね上がっており募集人数も減っていたので、皆さんも受ける大学の下調べはしっかりしておくことをお勧めします。
最後に
正直、学校の成績表は気にしなくてもいいと思います。ただ、成績が低いなら低いなりにもっと早く勉強を始めるとか、時間がないなら眠る時間を削ってでもほかの人より勉強することが合格の第一歩かなと思いました。読んでくださったみんなには以下のことを、編入試験を迎える前に行っておくことをお勧めします。
- TOEICである程度のスコアを取っておく(4年後期から忙しくなるのでその前に)
- 大学の下調べ(やりたいことができるか、試験内容や日程)
- 周りと差をつける勉強
これをもし読んでいる4年生がいれば、今すぐにでも焦って勉強を始めてほしいです。まだ差をつけられる時期だと思います。進路関係に困ったらとにかく先生と相談しましょう。
書き殴りのような記事でしたが、最後まで付き合ってくれてありがとうございました。