(弊ブログ http://circle9tym.blog.fc2.com/blog-entry-317.html の内容とだいたい同一です)
「公開」「デスクトップ」「音楽」
Debian で、設定言語が日本語のままデスクトップ環境を立ち上げると、 「公開」だとか「デスクトップ」だとか、非 ASCII なディレクトリ名がたくさん出来上がります。 日本語名なディレクトリ名が存在すると、
-
cd
するときに、いちいち日本語入力に切り替えなければならない。 - X でない環境では、♦や■が大量に並んで、標準出力が読めなくなる。
- そもそもダサい。
といった不利益を被ります。なので、こいつらのディレクトリ名を英語に変えてあげたいわけです。
XDG ユーザーディレクトリ
ところで、このディレクトリ群は何者かというと、XDG ユーザーディレクトリと言うらしいです。xdg-user-dirs
によって生成され、他のアプリケーションによって参照されることもしばしばあります。Web ブラウザでダウンロードしたものの保存先が、規定で「ダウンロード」もしくは “Downlodas” になっているのも、このおかげです(たぶん)。他のアプリケーションから参照するために、~/.config/user-dirs.dirs
に、設定ファイルがあります。
# This file is written by xdg-user-dirs-update
# If you want to change or add directories, just edit the line you're
# interested in. All local changes will be retained on the next run
# Format is XDG_xxx_DIR="$HOME/yyy", where yyy is a shell-escaped
# homedir-relative path, or XDG_xxx_DIR="/yyy", where /yyy is an
# absolute path. No other format is supported.
#
XDG_DESKTOP_DIR="$HOME/Desktop"
XDG_DOWNLOAD_DIR="$HOME/"
XDG_TEMPLATES_DIR="$HOME/Templates"
XDG_PUBLICSHARE_DIR="$HOME/Public"
XDG_DOCUMENTS_DIR="$HOME/Documents"
XDG_MUSIC_DIR="$HOME/Music"
XDG_PICTURES_DIR="$HOME/Pictures"
XDG_VIDEOS_DIR="$HOME/Videos"
上の例は、すでに英語設定になっている場合の例です。で、こいつらを日本語から英語にするには、この設定ファイルの中身を書き換えて、新しくディレクトリを掘ればいい……、わけですが、面倒ですね。
“Public” “Desktop” “Music”
英語にするためには、xdg-user-dirs
に、英語の設定でディレクトリを再び掘らせればいいわけです。すでにユーザーディレクトリがある場合は、ディレクトリの再配置に失敗するっぽいので、--force
オプションで、強制的に再配置させましょう。
% LC_ALL=C xdg-user-dirs-update --force
こうすると、新しく英語名のディレクトリが配置され、~/.config/user-dirs.dirs
も書き換わります。しかし、既存のディレクトリがリネームされるわけではないので(既存のものはそのまま残る)、必要に応じて mv
などしてデータを移行しましょう。