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pythonでアルゴリズムのお勉強 ~Union-Find木~

Last updated at Posted at 2021-06-17

Union-Find木


  Atcoder典型90 問12の勉強中。解説記事や参考プログラムを参考にさせていただきました。
  木構造の種類の1つでグループ分けに用いる
  AさんとBさんが同じグループかどうかを高速で計算できる

  イメージ図
image.png

#pythonコード(コメント文なし)

class UnionFind():
    def __init__(self, max_size:int):
        self.parent = [i for i in range(max_size)]

    def root(self, id):
        if self.parent[id] == id:
            return id
        else:
            self.parent[id] = self.root(self.parent[id])
            return self.parent[id]

    def linking(self, id1, id2):
        if self.root(id1) == self.root(id2):
            return
        else:
            self.parent[self.parent[id2]] = self.parent[id1]

    def chk_link(self, id1, id2):
        if self.root(id1) == self.root(id2):
            return True
        else:
            return False


pythonコード(コメント文あり)

class UnionFind():
    
    """
        parameter
            max_size : 最大ノード数を指定
        method
            root : 自分の親ノードをたどって根を調べる。
                        このとき調べたノードは根が親になるようにつなぎなおす
            linking   : 2つのidが所属するグループを結合する
            chk_link  : 2つのidが同じグループに所属しているかをチェック
    """

    def __init__(self, max_size:int):
        # 各ノードの親を入れるリストを用意する
        # 初期の親は自分自身になるように設定
        self.parent = [i for i in range(max_size)]

    # 自分の根が誰であるかをチェックするメソッド
    def root(self, id):
        # 自分の親が自分である場合は、自分自身のIDを返す
        # ひとりボッチか、自分がみんなの親である場合がこれ
        if self.parent[id] == id:
            return id
        # 親が自分自身でない場合は、親をたどって根を調べる
        # この時再帰呼び出しを利用して、調べたノードの親が根になるように繋ぎなおす
        # これで何度も何度も親をたどって根を調べる必要がなくなる
        else:
            self.parent[id] = self.root(self.parent[id])
            return self.parent[id]

    # 新たな結合を定義する
    def linking(self, id1, id2):
        # id1とid2の根が同じなら、繋ぎなおす必要がないので、終了
        # self.rootを使って、id1, id2の根を調べることで、id1,id2の親が根になっている
        if self.root(id1) == self.root(id2):
            return
        else:
            # id2の根の親がid1の根になるように繋ぎなおす
            # 根をつなぎ変えることで、子供たち全部の根が変わる
            # if文はなくてもいいが、root()をしないと、グループ全体の繋ぎ変えにならないので注意
            self.parent[self.parent[id2]] = self.parent[id1]

    # 2つのIDが同じグループに入っているかを確認
    def chk_link(self, id1, id2):
        # id1, id2の根を調べて、一致していれば同じグループ
        if self.root(id1) == self.root(id2):
            return True
        else:
            return False
  • method : root()
    image.png

    木構造が上図の左の形になっている場合
    parent = [0, 0, 1] となっていて、root(2)を実行すると、

    1. root(2)
      parent[2] = 1 で 親が自分自身でないので、再度root()を呼び出すことになる。
      この時引数は親である"1"になる
    2. root(1)
      parent[1] = 0 でも同様で、root(0)が呼び出される。  
    3. root(0)
      parent[0] = 0 で親が自分自身なので、自分のid=0を返す。👈このグループの根が0と分かる
    4. root(1)に帰ってきて
      parent[1] = 0(根) 親に根を設定
    5. root(2)に帰ってきて
      parent[0] = 0(根) 親に根を設定

    以上によって、各ノードの親が根になって、上図右のようになる。

  • method : linking()

image.png

上図の状態でlinking(2, 4)が実行されたとする
もし、直接根に繋がってなかった場合も、if文のところでroot()をしているので、親が根になるように繋ぎ変えられる。

self.parent[self.parent[id2]] = self.parent[id1]

4の根の親(つまり3の親)が、2の根(つまり1)になるように書き換えることで、
下図のように繋ぎ変えられる。

image.png

使い方


linking()で順番に連結させ、chk_link()で2点間が結合しているかを確認する


>>> uf = UnionFind(6)
>>> uf.parent
[0, 1, 2, 3, 4, 5]  <= 最初は自分自身が親
>>> uf.linking(1,2) <= 1,2を結合(赤色グループ)
>>> uf.linking(0,1) <= 0,1を結合(赤色グループ)
>>> uf.parent       
[0, 0, 1, 3, 4, 5]  <= 2の親は1, 1の親は0
>>> uf.root(2) <= 2の根を確認
0   
>>> uf.parent       
[0, 0, 0, 3, 4, 5]  <= 2の親が"0"に変更される
>>> uf.parent         
[0, 0, 0, 3, 4, 5]
>>> uf.linking(3,4)  <= 3,4を結合(青色グループ)
>>> uf.linking(4,5)  <= 4,5を結合(青色グループ)
>>> uf.parent       
[0, 0, 0, 3, 3, 3]   
>>> uf.chk_link(1,5)
False                <= 1,5は別々のグループなのでFalse
>>> uf.linking(2,4)  <= 赤グループの2と青グループの4を結合
>> uf.parent        
[0, 0, 0, 0, 3, 3]   <=4,5の親は3で3の親は0になりグループが結合された
>>> uf.chk_link(1,5)
True                  <= 1,5は直接結合していないが同じグループなのでTrueになる

免責事項


コードのコピペは自由ですが、作者は損害等の一切の責任を負いません。

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