動機
Macのバックアップを共有ディスクにできないかと調べ始め、やってみたくなった。
が、詰まったので備忘録を兼ねて記事に。
環境
- サーバ
- ubuntu 22.04 on Proxmox
- CPU: 4core
- RAM: 8GiB
- HDD: 170GB
- Mac
- MacBook Pro 2018, Monterey
- Mac mini 2023, Sonoma
- Mac Pro 2013, Monterey
構築
必要なものをインストール
$ sudo apt install -y samba samba-vfs-modules avahi-daemon
設定
TimeMachine用のユーザー作成
$ sudo useradd cabbage
$ sudo passwd cabbage
$ sudo pdbedit -a cabbage
以下を追記
/etc/samba/smb.conf
[global]
server min protocol = SMB3_02
vfs objects = catia fruit streams_xattr
[TimeMachine]
comment = time machine
guest ok = no
path = /path/to/dir/for/TimeMachine
read only = no
create mask = 0600
directory mask = 0700
fruit:time machine max size = 140G
fruit:time machine = yes
Sonomaではプロトコルを指定しなくても大丈夫。Montereyでは上記指定必須。分かれ目はどこなのか。
パスは適当に。
TimeMachineのサイズは適当に。公式はバックアップ元のストレージの2倍を用意しろと書いているが、まあテストだし...
反映
念の為samba設定のチェック
$ testparam
Load smb config files from /etc/samba/smb.conf
Loaded services file OK.
Weak crypto is allowed
Server role: ROLE_STANDALONE
Press enter to see a dump of your service definitions
$ sudo systemctl restart avahi-daemon smbd
実験
Sonoma(Mac mini)のバックアップ
- TimeMachineの設定
- 設定アプリ/一般/Time Machine
- バックアップディスクの追加で、sambaが出てくるので選択してディスクを設定
- ユーザ作成で作成したユーザ名とパスワードでログイン
- パスワードを設定して完了
- 自動的にバックアップが始まる
Monterey(MacBook Pro)のバックアップ
- まず、Sambaをマウントする
- メニューバー/移動/サーバへ接続
-
smb://<server ip>
を入力し、接続 - ユーザ作成で作成したユーザ名とパスワードでログイン
- ボリューム選択
- TimeMachineの設定
- 設定アプリ/Time Machine
- バックアップディスクを選択で、マウントしたsambaが出てくるので選択してディスクを使用
- ユーザ作成で作成したユーザ名とパスワードでログイン
- パスワードを設定して完了
- 自動的にバックアップが始まる
Monterey(MacBook Pro)をMac Pro 2013に復元
- Mac Proでリカバリモードに入る
- osをインストールする(インストール手順は割愛)
- 移行アシスタントで、TimeMachineからを選択し、続ける
- sambaを選択し、ユーザ作成で作成したユーザ名とパスワードでログイン
- リストからバックアップを選択
- ...待ち
- 復元完了!
結果
全てのファイルはもとよりアプリまで復元された。フルバックアップなのかな
safariで固定していたタブが固定外れたが、消えた訳ではないのでまあヨシ