概要
コマンドラインで作業していると、「あのコマンド、もう一回使いたい」と感じることは多い。
そんなときに便利なのが、履歴検索ショートカット Ctrl + R
。
過去に入力したコマンドをキーワードでインクリメンタル検索し、即座に再実行可能。
Linuxのbash/zshだけでなく、WindowsのPowerShellでも使えることをご存じだろうか?
対象環境
OS : Windows 10 / 11
Shell: PowerShell 5.x / 7.x(標準プロンプト / Windows Terminal)
基本操作:Ctrl + R
PowerShell上で以下のキー操作を実行:
Ctrl + R
すると、以下のようなプロンプトに切り替わる:
(reverse-i-search)`': _
ここでキーワードを入力すると、履歴から該当コマンドを順次表示してくれる。
Enterでそのまま実行、矢印キーで微調整も可能。
使用例
たとえば以前に以下のようなコマンドを実行していたとする:
Get-Content .\access.log -Tail 50 -Wait
再度使いたい場合は、Ctrl + R
を押してから access
と入力すれば一瞬で見つかる。
(reverse-i-search)`access': Get-Content .\access.log -Tail 50 -Wait
応用:複数候補の中から選ぶ
キーワードが複数マッチする場合は、Ctrl + R
を連打して、履歴の古い順に遡れる。
(reverse-i-search)`npm': npm run dev
(reverse-i-search)`npm': npm install
(reverse-i-search)`npm': npm ci
結語
Ctrl + R
は、CLI操作を劇的に高速化する最短ルートだ。
PowerShellにおいても問題なく使えるため、GUIで履歴を探すより圧倒的に効率的。
毎回似たようなコマンドを打ち直しているなら、それはもう「時間の浪費」。
指先一つで履歴を呼び出せるこのショートカットは、CLIユーザーにとって最強の武器になる。