概要
ログファイルや設定ファイルをチェックする際、「テキストエディタを開くのが面倒」「とりあえず中身だけ確認したい」という場面は多い。
特に開発中やデバッグ中など、素早く情報にアクセスしたいときには、エディタよりCLIの方が圧倒的に速い。
本記事では、PowerShellでファイルの中身を即座に確認するためのコマンドを紹介する。
対象環境
OS : Windows 10 / 11
Shell: PowerShell 5.x / 7.x
基本構文
Get-Content .\path\to\file.txt
ファイルの中身を行単位で標準出力に表示する。
応用:末尾のみ確認したいとき(ログ確認に最適)
Get-Content .\app.log -Tail 20
-Tail
オプションを使うことで、ファイル末尾のn行だけを取得できる。ログ確認においてはほぼ必須と言っていい。
リアルタイムでログ監視(tail -f
的に)
Get-Content .\app.log -Wait
-
-Wait
を付けると、ファイルの更新を監視しつつリアルタイムで出力される。 -
tail -f
相当の動作。
組み合わせ例:末尾20行だけ + 監視モード
Get-Content .\app.log -Tail 20 -Wait
これは最強のログ確認コマンド。実運用に即投入できる。
補足:エイリアスでもっと短く書く
gc .\app.log -Tail 10
Get-Content
はgc
のエイリアスでもあるため、短縮して書ける。
PowerShellならではの柔軟さが光る。
結語
「テキストファイルを開く」という行為に、GUIエディタを起動する必要はない。
PowerShellの Get-Content
は、"今すぐ見たい" を叶える最短ルートだ。
ログ、設定ファイル、結果出力、すべてに使えるユーティリティ。
CLIから高速でプレビューする習慣を持てば、あなたの開発速度は確実に一段上がる。