概要
コード上で、特定の列(たとえば変数名や値)だけを選択して一括で変更したい──
そんなニーズに応えてくれるのが、VSCodeの「矩形選択」機能(ボックス選択とも呼ばれる)。
Alt + マウスドラッグ
あるいは Ctrl + Alt + ↑/↓
を使えば、
縦方向の文字列をピンポイントに選択・編集できる。
対象環境
エディタ: Visual Studio Code
OS : Windows / Linux
※ macOSの場合は
Option + Command + ↑/↓
またはOption + ドラッグ
操作方法
方法1:マウスで選択
Alt + マウスでドラッグ
矩形(ボックス)で範囲を囲むように選択。
複数行の同じ列(例えば同じ位置の値や記号など)をまとめて編集可能。
方法2:キーボードのみで選択
Ctrl + Alt + ↑ / ↓
現在のカーソル位置を起点に、縦方向にカーソルを増やす。
列単位での同時編集が可能。
使用例:縦に並んだ値を一括で書き換え
const x = 1;
const x = 2;
const x = 3;
この x
の列だけを変更したいとき:
- 最初の行の
x
にカーソルを置く -
Ctrl + Alt + ↓
を2回押す - すべての行の
x
をvalue
に打ち換える
結果:
const value = 1;
const value = 2;
const value = 3;
補足:矩形選択は空白行でも有効
たとえば以下のようにインデントだけがある空白行でも、矩形選択で一括挿入が可能:
|
|
|
ボックス選択したまま // TODO:
と打てば、すべての行に同時に挿入できる。
結語
矩形選択は、「行」ではなく「列」を意識するプロフェッショナルの武器。
変数名、インデント、コメント、桁揃え──どれもこのテクで一気に整えることができる。
VSCodeを使いこなすとは、こういう細部を制することに他ならない。
マルチカーソルと組み合わせれば、あなたのエディットは次の次元へ進化する。