業務で WID について知る機会があったので、ざっくりな備忘録として残していきます。
もっと掘り下げた内容を見たいといった人には適していない記事かもしれないです。
Windows Internal Database とは?
Windows Server に標準で組み込まれているミニマムなデータベースです。
ベースとなっているのは SQL Server ですが、通常の SQL Server として使用されることはなく、以下のサービスとアプリケーションで使用されます。
- Active Directory Rights Management Services (AD RMS)
- Windows Server Update Services
- Windows System Resource Manager
- Routing and Remote Access (RRAS)
- IP Address management (IPAM)
- Terminal Services (TermSrv)
- Active Directory Federation Services (ADFS)
インストール
Windows Server のサーバー マネージャーから Windows Internal Database をインストール
インストールが完了すると、C:\Windows\WID にインストールされてますね。
データベースへ接続する
SQL Server と同様に SSMS、sqlcmd コマンド ツールが使用できるようで、このあたりも SQL Server と変わらないですね。
サーバー名では名前付きパイプを使用する必要があり、Windows 認証と以下の接続文字列で接続します。
np:\.\pipe\MICROSOFT##WID\tsql\query
@@VERSION で確認してみると、確かに SQL Server がベースとなっているのが確認できます。
この環境は Windows Server 2019 なのですが、思ったより古いバージョンの SQL Server が使用されていました。
sqlcmd では以下のように接続することが可能です。
sqlcmd -S **np:\\.\pipe\MICROSOFT##WID\tsql\query**
また、冒頭で記載している通り、SQL Server のように使用されることを想定していないので、ユーザー データベースの作成はサポートされていないようです。 (作成自体はできるっぽいけど WID を再起動するとエラーが起きるそう)