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【AWS】【SAA対策】EBS

Last updated at Posted at 2020-04-01

EBS(Elastic Block Store)

サービス概要

EC2 インスタンスで使用するためのブロックレベルのストレージボリュームを提供。
ボリュームは、デバイスとしてインスタンスにマウントが可能で、同じインスタンスに複数のボリュームをマウント可能。これらのボリューム上にファイルシステムを構築も可能。
EBSは、データにすばやくアクセスする必要があり、長期永続性が必要な場合に推奨。

特徴

  • EBS ボリュームは、特定のAZで作成され、そのAZ内のインスタンスにアタッチ可能。
    • AZの外部でボリュームを使用するには、スナップショットを作成し(S3へ保存)、そのスナップショットをその外部リージョン内の新しいボリュームに復元する。
  • EBS には、ボリュームタイプとして 汎用 SSD (gp2)、プロビジョンド IOPS SSD (io1)、スループット最適化 HDD (st1)、および Cold HDD (sc1) が用意されている。
  • 暗号化は EC2 インスタンスをホストするサーバーで行われ、EC2 インスタンスから EBS ストレージに転送されるデータが暗号化される。
  • 汎用 SSD (gp2) ボリューム=さまざまなワークロードに対応できるコスト効率の高いストレージとして使用可能。レイテンシーは 1 桁台のミリ秒であり、長時間 3,000 IOPS にバースト可能。(I/O クレジットおよびバーストパフォーマンス)
  • プロビジョンド IOPS SSD (io1) ボリューム=ランダムアクセス I/O スループットにおけるストレージパフォーマンスと整合性が重要な、I/O 集約型ワークロード (特にデータベースワークロード) のニーズを満たすように設計。ボリュームの作成時に一定の IOPS レートを指定可能。
  • スループット最適化 HDD (st1) ボリューム=IOPS ではなくスループットでパフォーマンスを示す、低コストの磁気ストレージに使用可能。ボリュームのベースラインスループット (ボリュームのスループットクレジットが蓄積されるレート) は、ボリュームサイズによって決まる。(スループットクレジットとバーストパフォーマンス)
  • Cold HDD (sc1) ボリュームは、IOPS ではなくスループットでパフォーマンスを示す、低コストの磁気ストレージに使用可能。

種類やタイプ

ボリュームタイプ

汎用 SSD (gp2) プロビジョンド IOPS SSD (io1) スループット最適化 HDD (st1) Cold HDD (sc1)
説明 さまざまなワークロードに適した、価格とパフォーマンスのバランスが取れているSSD ミッションクリティカルな低レイテンシーまたは高スループットワークロードに適した、最高パフォーマンスのSSD 高スループットを必要とするアクセス頻度の高いワークロード向けの低コストのHDD アクセス頻度の低いワークロード用に設計された低コストのHDD
ユースケース ・ほとんどのワークロード
・システムブートボリューム
・仮想デスクトップ
・開発/テスト環境
・持続的なIOPSパフォーマンス、またはボリュームあたり 16,000 IOPSまたは250 MiB/秒以上のスループットを必要とする重要なビジネスアプリケーション
・大規模なデータベースワークロード
・低コストで安定した高速スループットを必要とするストリーミングワークロード
・ビッグデータ
・データウェアハウス
・ログ処理
・ブートボリュームには使用できない
アクセス頻度の低い大量データ用のスループット指向ストレージ低いストレージ
・コストが重視されるシナリオ
・ブートボリュームには使用できない
ボリュームサイズ 1GiB - 16TiB 4 GiB~16 TiB 500 GiB~16 TiB 500 GiB~16 TiB
ボリュームあたりの最大 IOPS 16,000 (16 KiB I/O) 64,000 (16 KiB I/O) † 500 (1 MiB I/O) 250 (1 MiB I/O)
ボリュームあたりの最大 スループット MiB/秒 * 1,000 MiB/秒 † 500 MiB/秒 250 MiB/秒

類似サービスとの比較

S3 EBS EFS Glacier
概要 オブジェクトストレージ、安価で高信頼性のストレージ、インターネットからもアクセス可能 ブロックレベルのファイルストレージ、EC2のローカルストレージ 共有ファイルストレージ 低価格、長期保管ストレージ
場所 リージョン AZ リージョン リージョン
自動複製 複数AZ AZ内3か所 複数AZ
暗号化 設定する必要あり。SSE-S3/KMS/C。 ボリューム作成時に暗号化。既存ボリュームの暗号化不可。(使用中ボリュームを暗号化=スナップショットを取得し、新規に暗号化ボリュームを作成し、リストア。 保管中、転送中のデータを暗号化。暗号化のキーはKMSにて管理可。 AES-256で自動で暗号化

ベストプラクティス

  • EBSのBCP(事業継続計画)対策としては、EBSボリュームのスナップショットを作成し、そのスナップショットを別リージョンでも利用する。別AZ/別リージョンのインスタンスにコピーをする際は、一度スナップショットをS3へ保存し、別AZ/別リージョンへ展開する。
  • EC2とEBSを利用してDBを構築する場合、読み取りと書き取り性能を考慮して、EBSボリュームはプロビジョンドIOPS SSDにする。
  • EBSのポイントインタイムスナップショットでは、増分バックアップにより、初期スナップショットからの差分のみを取得するため、ストレージコストを最小限にできる。
  • EBSのボリュームタイプの選択で、ボリュームサイズが100GBなど小さい場合、gp2(汎用SSD)を利用したほうがコストを抑えられる。
    • SSD:小さく煩雑な読み書き。1GB~16TB(io1は4GB~16TB)。料金は単位あたりHDDの倍くらい。
    • HDD:大きなストリーミングデータ用。500GB~16TB。単位当たりでは安い。(が、初期が500GBのため、~200GBくらいまではSSDの方が安くなる。)
  • スループットが最大500MB/秒必要なストレージでは、するプット最適化HDDが費用対効果が高い。
  • Data Lifecycle Managerを使用すると、EBSスナップショットをスケジュールし、保持ポリシーに従い古いスナップショットを削除できる。Data Lifecycle Managerはスナップショットの作成、保持、削除を自動化できる。
  • AMIはEBSのスナップショットを含んでいるため、障害時に備えるのはAMIのコピーのみで可能。
  • 最も回復性が高く、1つのボリュームが故障してもすぐにデータ利用がしたい場合、RAID1構成で2つ以上のEBSボリューム間でミラーリングをとれば、回復性の高いデータ冗長構成にできる。
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