工学系研究科院試体験記
この記事は工学系研究科物理工学専攻を受験した物理工学科B4の院試体験記です。そのため内容が物理工学科向けになってしまうのでご了承ください。
自己紹介
物理工学科のB4の柏牛です。学部は柏の実験研でしたが、院からは工学系研究科の第一希望の研究室に進学することになりました。何かしら役にたつ情報を提供できたら嬉しいです。疑問点があったら、いつでもDMに凸ってもらっても大丈夫です。よろしくお願いします。
院試の概要
院試の出願や試験の形態についてのお話
工学部物理工学科のほどんどの学部生の進学先は、工学系研究科物理工学専攻(本郷)か新領域創成科学研究科物質系専攻(柏)のどちらかになると思われます。工学系研究科と新領域創成科学研究科の院試のシステムには以下の表のような違いがあります。
工学系 | 新領域 | |
---|---|---|
試験に必要な科目 | 英語・数学・物理 | 英語・物理 |
英語試験 | TOFLE ibt | TOEFL itp |
面接 | 5分発表・10分質疑応答 | 5分ぐらいの面接 |
志望動機の記入 | 有 | 無 |
配属先研究室の場所 | 本郷・駒2・物性研 | 新領域基盤棟 |
上の二つは基本的に併願ができないので、注意してください。
自分は工学系研究科の方の事情しか知らないので、工学系研究科の院試の概要について説明します。
工学系研究科では、工学部共通の英語・数学の試験を受験する必要があり、試験の具体的な内容はそれぞれTOEFL ibtと工学部共通数学になります。なお、工学部共通英語に関しては、出願の前にスコアシートを提出しないといけなく、スコアシートを出さないと出願失敗になるので、気をつけてください。
面接に関しては、卒研の研究内容を4枚のスライドにまとめて教授陣の前で発表しないといけません。面接は(おそらく分野別の)いくつかのグループに分かれていて第一希望の研究室の先生の前で行います。
願書には、長文の志望動機を書かないといけなくて非常にめんどくさいですが、やばいことを書かない限り門前払いされないので、出願を決めているのならさっさと書いて出願しましょう。噂では、大学全体で10人ぐらいは出願失敗しているというお話を耳にしました(最重要)。研究室の希望は第十希望までかけます(書かないといけなかった気がする)。本当に行きたくない研究室があるのなら、後で述べる事情があるのでネタでも書かないほうがいいと思います。周りの人の経験を聞く限り第一志望以外の研究室についてもしっかり考えたほうがいいです。
工学系研究科の研究室は、大きく分けて本郷キャンパス、駒場第二キャンパス、物性研(柏キャンパス)にあります。院試に落ちても駒場キャンパス、物性研に行きたくない人はそれらのキャンパスにある研究室を書かないことをお勧めします。
研究室配属のルール
卒論の配属のルールはくじ引きで配属になりますが、院試では点数が高い人から志望度の高い研究室にアルゴリズムで割り振られていきます。基本的に院試の各研究室の定員は2人までになっており、成績上位者が志望者に多い研究室は定員が3名になるようです。このルールの恐ろしいところは、卒研で3人以上配属された研究室では、全員が卒研の研究室に進学しようとすると、自動的に競合が発生するところです。また定員が二人で基本的に卒論と同じ研究室に進学するので、研究室の中で成績が二番手になっても、他の研究室希望で落ちてきた優秀な人と競合すると第一希望で通らないことがあります。とりあえず、言いたいこととしては院試は気を抜くと痛い目に遭うということです。
院試の配点
院試の配点は、数学18%、英語18%、物理40%、面接24%ぐらいです(これはほんまかわからん)。英語と面接の点数配分は、意外と大きいので案外ここで差がついてしまうことがあるので、注意してください。
院試のすすめ
以下院試前にやっておくべきことです。
・TOEFLは早めに受けたほうがいい(春休み中)
・院試の基礎的な勉強は研究が始まってからめちゃくちゃ役に立つので、春休みのうちから基礎の物理の復習をやってもいいと思います。
まとめ
院試は気を抜くと落ちるのでしっかり頑張りましょう。院試体験記書くの途中で疲れたんで、ぐだぐだになってしまいました。もし聞きたいことがあれば、twitterのDMに凸ってください。すんません。