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manifest.tsって何に使うんだ??使い方についてちょっと調べてみた

Last updated at Posted at 2024-10-12

こんにちは。合同会社AI Forwardでエンジニアをしている末永です。

はじめに
この記事の内容
Webアプリケーション開発に携わっている方の多くが、「画像の管理」という課題に直面したことがあるかと思います。

しかし、画像をただ扱うだけでなく、効率的に管理し、アプリのパフォーマンスやSEOを向上させることも重要です。

今回は、manifest.tsファイルを活用することで、画像管理を改善する方法について解説していきます。ぜひ、実際のプロジェクトに取り入れてみてください!

対象読者
TypeScriptを使ってWebアプリを開発している方
PWAやSEOに関心があり、アプリのパフォーマンスを改善したい方
画像管理の効率化に取り組んでいる方
TypeScriptでのプロジェクト管理やファイル構成に興味がある方

なぜmanifest.tsに画像パスを登録するのか

主に2つの理由があります:

  1. キャッシュ管理の最適化によるパフォーマンス向上
  2. ユーザー体験とSEOの改善

それぞれについて、詳しく説明していきます。

  1. キャッシュ管理でアプリの応答性を向上
    manifest.tsに画像ファイルを登録すると、以下のような利点があります:
  • 効率的なキャッシュ管理: 画像ファイルにユニークなIDが付与され、変更があった場合のみ新しい画像が配信されます。これにより、サーバーの負荷が軽減され、ユーザーへの応答速度が向上します。
  • アセットのプリロード: ブラウザがページ表示前に必要な画像を先読みできるようになり、ページの読み込み速度が改善されます。
  • 遅延読み込みの実装: 即時に必要でない画像は後から読み込むことが可能になり、初期表示の速度向上に寄与します。
  1. ユーザー体験とSEOの改善
    manifest.tsへの画像パス登録は、ユーザー体験とSEOにも好影響を与えます:
  • SEOへの効果: Manifestファイルは検索エンジンにとって重要なメタデータとなります。適切に設定されたアイコンや説明文は、検索結果でのアプリの表示を改善します。
  • デバイス適応型アイコン: maskableアイコンの指定により、各デバイスのデザインに合わせたアイコン表示が可能になります。細かい配慮ですが、ユーザー体験の向上に貢献します。

manifest.tsを利用したパフォーマンス向上のメカニズム

プリロード(Preloading)

直接コンポーネントに画像パスを記述する場合、画像が必要な時にブラウザがそれをリクエストしますが、ページ全体のレンダリングが始まるタイミングでしか画像を読み込めません。これにより、ページが重い場合やネットワークが遅い場合、ユーザーが画像を閲覧するまでに時間がかかることがあります。

manifest.tsを使用する場合、ブラウザがページをレンダリングする前に、manifest.tsに登録された画像を先読み(プリロード)**することが可能です。これにより、ページが表示されるタイミングですでに画像がキャッシュに存在するため、画像が素早く表示され、ページ全体の読み込み速度が向上します。特に、重要なアイコンやロゴが素早く表示されることは、ユーザー体験向上に寄与します。

遅延読み込み(Lazy Loading)

直接コンポーネントに画像パスを記述する場合、画像の遅延読み込みはコンポーネント内で直接実装可能ですが、通常はJavaScriptなどを使って制御します。必要な実装が増えるため、適切な制御がされていないと、パフォーマンスが低下するリスクがあります。

manifest.tsを使用する場合、画像パスの登録とともに、manifest.tsを利用して遅延読み込みを効率的に設定できます。特定のタイミングで表示されるべき画像(例えば、ページスクロール後に見えるもの)だけを後から読み込むことで、初期表示時のページロードが軽くなります。

manifest.tsへの画像パス登録:実践例

実際のmanifest.tsでの画像パス登録例を見てみましょう。

import { BRANDING_LOGO_URL, BRANDING_NAME } from '@/const/branding';

const manifest = (): MetadataRoute.Manifest => ({
  name: BRANDING_NAME,
  icons: [
    {
      purpose: 'any',
      sizes: '192x192',
      url: '/icons/icon-192x192.png',
    },
    {
      purpose: 'maskable',
      sizes: '192x192',
      url: '/icons/icon-192x192.maskable.png',
    },
    {
      purpose: 'any',
      sizes: '512x512',
      url: '/icons/icon-512x512.png',
    },
    {
      purpose: 'maskable',
      sizes: '512x512',
      url: '/icons/icon-512x512.maskable.png',
    },
  ],
});

このように設定することで、様々なデバイスや用途に適したアイコンを提供できます。

まとめ

私も画像パスを使う際にそのままurlを登録していたのですが、manifest.tsへの画像パス登録などの小さな積み重ねで、アプリのパフォーマンス、ユーザー体験、SEOを改善していけたらと思います。
ぜひ、皆さんのプロジェクトでも試してみてください。

何か質問や感想があれば、コメント欄でお待ちしています。一緒にWebアプリ開発について勉強していけたらと思います。

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