1. はじめに
KiCad^1-1において、コイルの様なフットプリントを作成する方法を勉強しました。別件で試行錯誤1した際の副産物です。無線やオーディオなどのアナログ用途が考えられますが、具体的なインダクタンスの合わせこみや精度の確保については言及できていません。
2. フットプリントエディタ
KiCad は、プリント基板を設計するための高機能な CAD ソフトウェアで、誰でも無料で使うことができます。プリント基板上に部品などを配置する際に使用する図形データをフットプリントと呼びます。KiCadには予め数多くのフットプリントがライブラリとして用意されています。必要なフットプリントがライブラリにない場合、自分でフットプリントを作成や修正するためのフットプリントエディタが用意されています。フットプリントエディタの操作方法やライブラリの管理方法については、解説本2などを参照ください。
3. 円弧の入力
SMD パッドを中心に円弧図形を入力しました。形状にカスタム図形(矩形アンカー)を選択しています。円弧図形上にはハンダは不要とし、ペースト(F.Paste)やレジストマスク(F.Mask)のチェックを外します。アンカー図形は矩形である必然性はありません。本来、中心にはビアが必要であり、外側を基点にすべきと思います。
半円毎に半径を広げながら円弧を入力しました。上側とした側で中心をずらしています。最初と最後だけ、直線のセグメントを追加しています。線幅は0.25mmです。
円弧の入力画面です。大変シンプルでわかりやすいですが、リスト上で修正できればもっと便利とは思います。
4. おわりに
実用的には、excel などで座標を計算してテキストエディタで入力する様なやり方が必要と思います。また、フットプリントでなく、配線パターンとしてコイルを作成するには、プラグイン3の利用が有力な模様です。