はじめに
こちらでは、WSL2にCentOSを導入する方法について解説していきます。
なお、こちらの動画を参考にさせていただいています。動画の方が分かりやすいという方は、そちらをご覧ください。
環境
- Windows11
- WSL2 (デフォルトディストリビューション : Ubuntu 20.04.3 LTS)
- Docker Desktop
- cmd (コマンドプロンプト)
注意
こちらでは、Dockerを使用した導入方法を紹介しています。
Dockerを使用しない方法をお求めの方は、別の記事を参考にされることをオススメします。
それではさっそくやっていきましょう。
導入方法
まずは、コマンドプロンプトを起動していきます。
起動したら、以下の手順で進めていきます。
CentOSのDocker imageをpullする
今回は最新バージョンを使用します。
$ docker image pull centos:latest
latest: Pulling from library/centos
a1d0c7532777: Pull complete
Digest: sha256:a27fd8080b517143cbbbab9dfb7c8571c40d67d534bbdee55bd6c473f432b177
Status: Downloaded newer image for centos:latest
docker.io/library/centos:latest
CentOSのコンテナを作成する
デフォルトシェルをbashとして、CentOSのコンテナを作成します。
$ docker create -i centos bash
88e7e1b4a61f309cb198630f9c370c47f7afa731ecc4ddf675f6ac648fb933af
tarファイルにexportする
docker export
は、コンテナをtarファイルにexportするコマンドです。コンテナは、コンテナID(はじめの4文字でいい)で指定します。
$ docker export 88e7 > centos.tar
tarファイルをWSL2にimportする
wsl --import
の後には「ディストリビューション名」「import先のディレクトリ名」「import対象のファイル名」を指定します。
$ wsl --import Centos8 ./CentosImage/ centos.tar
これで、./CentosImage/
配下にext4.vhdxがインストールされます。
CentOSを起動する
ここからは、CentOSを起動してOS情報を確認していきます。
$ wsl -d Centos8
インストールしたCentOSの情報を確認する
[root@username]# cat /etc/centos-release
CentOS Linux release 8.4.2105
# CentOSからログアウトします。
[root@username]# exit
logout
CentOSをデフォルトディストリビューションに設定する
Ubuntuのままでいい方はこの操作は飛ばしてください。
$ wslconfig /s Centos8
WSL2にインストールされているディストリビューションを一覧表示する
$ wslconfig /l
Linux 用 Windows サブシステム ディストリビューション:
Centos8 (既定)
docker-desktop-data
docker-desktop
Ubuntu
CentOSが追加されており、デフォルトディストリビューションに設定されていますね。
再起動する
最後に、WSL2ターミナルを再起動すればCentOSが追加されているはずです。
以上で解説は終了です。お疲れ様でした~。