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Gather.Townで社内サークル活動の一部をオンライン化しました

Last updated at Posted at 2021-12-11

この記事はラクス Advent Calendar 2021 の 10 日目の記事です。
遅刻してごめんなさい。投稿日の仕事中にふと元々書いていたネタよりも面白そうなネタを思いついてしまって全部書き直してました。

はじめに

どうも、アドベントカレンダーおじさんです。
突然の自分語りですが、実は私ラクスの子会社ラクスパートナーズで社内サークルの代表をやっております。
私が代表をつとめるサークルの活動は『みんなで集まって楽しくゲームを遊ぶ』ただその一点です。
主に遊ぶのは『カタン』『ドミニオン』『パンデミック』などのボードゲームです。たまに SWITCH などのテレビゲームも遊びます。
活動写真
ボードゲームをこよなく愛する私ですが、去年から今年にかけてはボードゲームではなくリアル世界でパンデミックが起こってしまいなかなかサークル活動ができませんでした。
どうしてもボードゲームを遊びたくて IT の力を借りて何とかできないか奮闘してみました。

使用ツール

以下のツールたちを使ってオンラインでサークル活動を実施する土台を整えました。

  • Gather.Town
    レトロな 2D ロールプレイングゲーム風の UI を持つチャットツールです。
    本記事では Gather.Town の紹介を行います。
  • PokerStars
    『テキサスホールデム』というポーカーを遊ぶための専用アプリケーションです。
    『ホームゲーム』機能を使うことで仲間内だけでのポーカーが楽しめます。
    使い方は本記事では割愛。
  • Board Game Arena
    無料でボードゲームが遊べる web アプリです。
    評判の良いボードゲームが数多く揃っているのが特徴です。
    有料会員になると遊べるゲームが増えます。
    使い方は本記事では割愛。
  • Steam
    インディーズから大企業まで様々なゲームを取り扱うプラットフォームです。
    実はボードゲームのデジタル版がけっこうたくさん遊べます。
    使い方は本記事では割愛。

Gather.Town について

はい、ここからが本題です。
Gather.Town は Slack や Discord, Spatial Chat などと同じジャンルのチャットツールです。
主にビデオチャット機能をメインに使うので Discord や Spatial Chat がより近いイメージです。

その最大の特徴は何と言っても『レトロな 2D ロールプレイングゲーム風の UI』です。
チャットツールとして特別高機能というわけではありませんがこの UI がサークル活動をするには色々と都合が良いです。
Gather_1.png

Gather.Town を選んだ理由

結論から言うと

  • チャットが "参加"/"不参加" の "0"/"1" でなく距離の概念がある
  • ゲーム画面のような UI がゲームサークルの活動と親和性が高そう
  • 適度にアナログ感のある UI

などが採用理由でした。

Slack はテキストを介した非同期のコミュニケーション、GitHub や JIRA などの外部サービスとの連携という点では非常に優秀ですがサークル活動のような同期的なコミュニケーションにはあまり向かない印象があります。

Discord は個人的にはそこまでがっつり使っていませんが、ゲーム配信などでよく使われるツールというだけあってビデオチャットの手軽さは抜群だと思います。
正直 Discord を先に使っていたらこちらをサークル活動用ツールとして使っていたかもしれません。
が、Discord は部屋に "参加"/"不参加" の二択しか無いのに対し Gather.Town は距離が離れると声が小さくなるなど "参加"/"不参加" の間がグラデーションになっているのでサークル活動用途ではこちらが良い気がします。

Spatial Chat の使用経験はありませんが、調べた限りでは Gather.Town にかなり近そうなツールかなと思いました。
ただ、Gather.Town に比べるとキャラクターが居ないためか何というか『そこにいる感』のようなものがちょっと薄い印象でした。

Gather.Town の使い方

使い方は説明がなくても何とかなるくらい直感的な作りのツールではありますがせっかくなので書いておきます。

スペースを作る

  1. 公式サイト の『Get started for free』のリンクをクリック Gather_2.png
  2. 次の画面の 3 択はどれでも大丈夫ですが今回は『Explore social experiences』を選択 Gather_3.png
  3. テンプレートを選択してスペース名、パスワード(必要に応じて)、スペースの用途を入力して『Create space』をクリック Gather_4.png ※今回は『Game Room(Small)』のテンプレートを選択しました。
  4. アバターの設定とチュートリアルを適当に済ませればスペースの作成は完了!

スペースの調整

そのままでも問題なく使えますが、別に無くて良いものが含まれていたりするのでスペースを少し調整します。

家具の整理
  1. 『金槌マーク > Edit in Mapmaker』を選択しマップ編集画面を開く Gather_5.png
  2. Mapmaker 画面が開くので編集モード『Objects』を選択し、各種ツールで家具の配置や消去を行う Gather_6.png 2-1. 選択ツール
    既に置いてある家具の移動ができます。 操作説明_1.gif 2-2. スタンプツール
    家具の新規配置ができます。 操作説明_2.gif 2-3. 消しゴムツール
    家具の消去ができます。 操作説明_3.gif 2-4. ハンドツール
    全体をスライドさせます。 操作説明_4.gif
特殊領域の設定

編集モード『Tile Effects』を選択し、タイルに特殊効果を与えます。
Gather_7.png

  1. 侵入不可領域(Impassable)
    Gather_8.png
    家具は配置しただけだと上を通り抜けられてしまうのでこの設定でテーブルや植木鉢などは侵入できないタイルにする必要があります。
  2. スポーンポイント(Spawn)
    Gather_9.png
    新規入場者の初期配置位置です。
    『Spawn Tile ID』のオプションは使ったことがないのでわかりません。
  3. 別のスペースやルームへ移動タイル(Portal)
    Gather_10.png
    別のスペースやルームへの移動ができるらしいですが使ったことがないため詳細不明。
  4. プライベート領域(Private Area)
    Gather_11.png
    『Area ID』で指定した値ごとのプライベート領域を作成します。
    テーブル周辺はプライベート領域として設定しており、領域の中にいると領域外の映像・音声は遮断され、領域内の映像・音声が外に出て行くこともありません。
    Gather_13.png
    同卓しているメンバー同士でプライベート領域に入ることを想定しています。
    また、ゲーム中はプライベート領域、待機中はそれ以外の領域という感じの使い分けをすると卓のシャッフルなどがやりやすいと思います。
  5. 全体アナウンス(Spotlight)
    Gather_12.png
    このタイルの上に立っている人物の映像・音声はスペース内の全員に距離・プライベート関係なく届きます。
    全体に向けて伝えたいことがある場合に使って下さい。
    Gather_14.png ただ、このタイルは設定しただけでは Spotlight タイルだとわからないので下の画像のように『近くにマイクの家具を置く』『タイルにメガホンマークをつける』などの工夫をした方が良さそうです。
    Gather_15.png

メンバーを招待して遊ぶ

スペースの調整ができたら他のメンバーを招待しましょう。
家アイコンをクリックするとスペースの URL が表示されるので呼びたいメンバーにスペースのパスワードとともに伝えてください。
招待されたメンバーはパスワードを入力してスペースに入場してください。
Gather_16.png
入場したら『使用ツール』で挙げたオンラインボードゲームアプリと Gather.Town をうまく組み合わせて遊んでください。

まとめ

チャットツール『Gather.Town』の使い方をまとめてみました。
その気になればオンラインでもサークル活動ができることがわかったのでリアルで集まりずらいときの代替案として使っていこうと思います。
私はこのツールをボードゲームサークルの活動用として使うことにしましたが、他にもバーチャルオフィスやもくもく会、オンライン飲み会などの用途にも使えると思います。
リアルで遊ぶボードゲームのようにコマやチップを手で扱う物理的な楽しみがないのは少し寂しいですが、コミュニケーション的な楽しみはある程度得られると思います。

皆さまもぜひ使ってみてください!

おまけ

せっかくゲームサークルの話を絡めたのでついでに『オンラインで遊べるオススメボードゲーム 5 選』を挙げたいと思います。
※申し訳ありませんがほとんどが有料です。

  • テキサスホールデム
    海外カジノでは最もメジャーなポーカーでここ数年で日本でも流行の兆しが見えつつあるゲームです。
    世界大会の優勝賞金が約 8 ~ 10 億円というのが有名かもしれません。(なお、参加費は 100 万円の模様)
    PokerStars(基本的に無料) などのオンラインサイトで遊べます。
    超余談ですが、私はこのゲームは一生の趣味にするつもりです。
  • ワイナリーの四季
    両親から受け継いだボロボロのワイナリーの立て直しを目指すという設定のゲームです。
    対戦ゲームであるもののプレイヤー同士で邪魔し合う要素はそこまで強くなく、どことなく牧歌的かな雰囲気のゲームです。
    Board Game ArenaSteam で遊べます。
  • ドミニオン
    貴族になって領土を奪い合うという設定のゲームです。
    『デッキ構築』と呼ばれるジャンルの走りと言われるゲームです。
    トレーディングカードゲームが好きな方はきっと好きになると思います。
    Steam(基本セットは無料)Dominion Online で遊べます。
  • パンデミック
    各分野のエキスパートとなったプレイヤー同士が対戦ではなく協力をして病原体の治療薬完成を目指すという設定のゲームです。
    それぞれの得意なことを上手く組み合わせて勝利できると気持ちが良いゲームです。
    Board Game ArenaSteam で遊べます。
  • カルカソンヌ
    どんな設定のゲームか知らないので面白さをうまく言語化できないですが是非遊んでいただきたいゲームです。
    シンプルなルールながら運と実力の良い感じのバランスが実現されています。
    Board Game ArenaSteam(ルールが分かれば英語でも問題なし) で遊べます
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