3
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

Go の rune 型を試してみる

Posted at

前回

文字列を for-range で回す際に、
繰り返しの要素(1文字1文字)が string 型として現れることを期待していたのですが、
なんと rune 型という気味の悪い型元ネタ)が代わりに現れて少々困惑してしまいました。

今回はそんな rune 型の基本的な挙動を確認してみました。

rune 型の入出力

まず大前提として、runeint32 のエイリアスであり、
さらに Unicode のコードポイント(10進数表記)に該当するのでした。

rune 型の変数に格納できる値は2種類あります。

  • int32 型の数値
  • rune リテラル

int32 型の数値

int32 型の数値
package main

import "fmt"

func main() {
	var num int32 = 4649

	var r1 rune = 946
	var r2 rune = num

	fmt.Printf("r1 = %v (%c)\n", r1, r1) // r1 = 946 (β)
	fmt.Printf("r2 = %v (%c)\n", r2, r2) // r2 = 4649 (ሩ)

	var r3 rune = int(num) // error!
	// cannot use int(num) (value of type int) as type rune in variable declaration
}

rune 型の値を %c で出力すると、該当する Unicode 文字が表れて胸が熱くなりますね。
そして、rune 型の変数に int の格納は許されないことに注意しましょう。

rune リテラル

rune リテラル
package main

import "fmt"

func main() {
	var r rune

	r = '🥺'
	fmt.Printf("%v (%c)", r, r) // 129402

	r = '💃🕺' // error!
	// more than one character in rune literal
	
	r = "🥺" // error!
	// cannot use "🥺" (untyped string constant) as rune value in assignment
}

rune リテラルは、文字列リテラルと違って シングルクォート('') で囲みます。
囲む対象となれるのは、1文字のUnicode文字\で書き始める文字コードです。

ちなみに文字列リテラルは、ダブルクォート("")やバッククォート(``)で囲んで書きます。

rune 型の演算

さて、 rune 型を用いた演算ですが、以下の2点さえ覚えておけばいいと思います。

  • 所詮 int32 である
  • rune リテラルと int 型変数との演算では、rune リテラルが int 型にキャストされる
所詮 int32 説と rune リテラルの int へのキャスト
package main

import "fmt"

func main() {
	var r rune = '🥺'
	var num int32 = 1232

	result1 := r - num // 所詮 int32 である

	fmt.Printf("%v (%c) : %T型\n", result1, result1, result1)
	// 128170 (💪) : int32型

	result2 := r + 'a' // 所詮 int32 である

	fmt.Printf("%v (%c) : %T型\n", result2, result2, result2)
	// 129499 (🧛) : int32型

	var justIntNum int = 334
	result3 := justIntNum + '虎' // rune リテラルの int へのキャスト
	fmt.Printf("%v (%c) : %T型\n", result3, result3, result3)
	// 34716 (螜) : int型
}

ぴえん(🥺)から 1232 を引くと、筋肉(💪)になります。
これ期末試験に出ますよ^^

ぴえん(🥺)に a を足すと、ドラキュラ(🧛)になります。
これはあまり大事ではありません。

そして役に立つのが、rune リテラルの int 型へのキャストですね。
例えば、関数の戻り値を int に縛っている場合、関数の中身の処理を int32 でひたすら行っていくのは煩雑でしんどみがあります。

終わりに

JavaScript や Python などの動的型付け言語に慣れていたのであれば、
Go の静的型付け成分に(ほんのちょっぴり)悩まされることがあるでしょう。
特に rune 型は、Go 言語に特有(??)で、その扱いを直感的に理解しづらいと思います。
そのように感じる方々にとって、この記事が役立つものでありますように🙏

3
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
3
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?