####BH3(産業用RaspberryPi)のRTC設定シーケンスについて説明します。
OS 起動時(/usr/local/sbin/set-rtc)
- RTC の I2C 接続を初期化します
- RTC 時刻をシステム時刻に設定します
- 2.の実行結果が失敗の場合、fake-hwclock を利用して前回のシャットダウン時
刻をシステム時刻に設定します。
####ネットワーク接続時と毎時 30 分(1 時間毎))に実行(/etc/network/if-up.d/ntpdate)
- 重複起動をチェックします(既に起動中の場合は処理を停止)
- 20 秒間待機します(ネットワーク接続直後は ntpdate が失敗しやすいため)
- /usr/sbin/ntpdate-debian コマンドを実行し、ネットワーク経由でシステム時刻を
設定します -
- の実行結果が成功の場合、システム時刻を RTC 時刻に設定します
-
- の実行結果が成功の場合、10 分間待機します。
(ntpdate が連続して実行されるのを防ぐため)
- の実行結果が成功の場合、10 分間待機します。
ntpdate の実行間隔は次のファイルで変更可能です。
(毎時 30 分(1 時間毎)の場合)
$ vi /etc/cron.d/ntpdate
30 * * * * root /etc/network/if-up.d/ntpdate > /dev/null 2>&1
NTP サーバーを指定する場合は次のファイルを修正します。
$ vi /etc/default/ntpdate
NTPSERVERS="ntp.nict.jp ntp.jst.mfeed.ad.jp ntp.ring.gr.jp"
手動で nptdate を実行し、システム時刻を RTC に設定する場合は次のコマンドを
実行します。
$ sudo /usr/sbin/ntpdate-debian
$ sudo hwclock -w
ネットワークに接続しない場合や ntpdate を利用してシステム時刻を合わせる必要
がない場合は次のファイルを削除します。
/etc/cron.d/ntpdate
/etc/network/if-up.d/ntpdate
任意の時刻を RTC に設定する場合は次のコマンドを実行します。
$ sudo date -s '時刻(例: 2015-06-19 00:00:00)'
$ sudo hwclock -w
RTC 時刻を表示する場合は次のコマンドを実行します。
$ sudo hwclock -r
RTC 時刻をシステム時刻に設定する場合は次のコマンドを実行します。
$ sudo hwclock -s
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ビズライト・テクノロジー社製BH3 |
BHシリーズは、株式会社ビズライト・テクノロジーが開発・生産する、シングルボードコンピュータの実用化した商品です。BHシリーズではRaspberryPiを産業利用するための対策が施されています。詳しくは、こちらをご覧ください。