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Proxmox VE のアラートを Slack に通知する (Webhook)

Last updated at Posted at 2025-08-14

はじめに

Proxmox VE (Virtual Environment) は、バックアップの完了/失敗やその他のイベントが発生した場合に、イベントを外部へ通知することができます。

今回は Slack へ通知するよう設定してみました。

例えばバックアップに失敗したとき、こんな感じで通知することができます。
image.png

  • 通知先として設定できるターゲット Notification Targets
    • sendmail
    • SMTP
    • Gotify
    • Webhook (今回使用する方式, 8.3 以降)
  • 通知できるイベント Notification Events
    • システムアップデートが利用可能
    • バックアップの完了/失敗
    • その他のイベントが発生した場合

詳細は Proxmox VE 公式サポート Notifications を参照してください。

ちなみに Webhook とは、HTTP でイベントを通知する仕組みのことです。
指定された URL (API エンドポイント) に必要な情報 (header, body) をつけて POST メソッドなどで送信することで通知します。

Slack は Webhook による通知に対応しています。

設定手順

Step 1 - Slack の設定

次の Zenn の記事の "新方式 Slack app" を参考に設定しました。

Proxmox VE 通知用アプリを作成し、指定したチャンネルへ Webhook でイベント通知できるように設定しました。
設定すると、次のような curl コマンドで Slack へ通知することができるようになります。

curl -X POST -H 'Content-type: application/json' --data '{"text":"Hello, World!"}' https://hooks.slack.com/services/ABCDEFGHIJK/012345678901234567890123456789abcdef

Step 2 - Webhook 追加

次の Proxmox VE 公式サポートを参考に設定しました。(Webhook 通知のみ)
https://pve.proxmox.com/pve-docs/chapter-notifications.html#notification_targets_webhook

まず、設定するには Proxmox VE Web UI にログインした後、左ペインの データセンター のページを開き、ページの下部の 通知 を開きます。

image.png

通知先のターゲットとして Webhook を追加します。

HTTP Body (本体) については、公式サポートの設定例を参考に設定しました。
https://pve.proxmox.com/pve-docs/chapter-notifications.html#_slack

  • エンドポイント先は、表示名なので任意で指定します
  • HTTP Header は、画像を参考に "Content-type: application/json" を追加します
  • HTTP Body は、例を参考に JSON 形式で指定します
    • テキストに escape message 変数を含めています
    • 他に含めることができる変数は、公式サポートに記載されています

image.png

追加後は テスト ボタンでテストできます。

正常であれば、指定したチャンネルに通知が届きます。

image.png

実運用は通知の重要度 (info, notice, warning, error, unknown) やタイトルも必要になったので、次のようなコードにしています。

{
  "text": "{{severity}} - {{escape title}}

```{{escape message}}```",
  "type": "mrkdwn"
}

Step 3 - 通知ルール設定

通知先ターゲットを追加した後は、通知するルールに Slack を追加します。追加しないと 通知されません。

そのままページ下部の 通知 Matchersdefault-matcher のプロパティを開き、追加した Slack ターゲットにも通知するように設定します。

image.png

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