ユーザがカスタムオブジェクトを削除しても、Salesforce はそのカスタムオブジェクトをごみ箱に追加しません。代わりに、[削除済みオブジェクト] リストに 15 日間表示されます。この期間、オブジェクトとそのデータは論理削除されます。つまり、オブジェクトとそのデータを復元することも完全に消去 (物理削除) することもできます。15 日を過ぎると、オブジェクトとそのデータは自動的に物理削除されます。
論理削除したカスタムオブジェクトとそのデータは組織の制限の対象として考慮されますが、物理削除したものは考慮されません。
カスタムオブジェクトを削除する手順は、次のとおりです。
1.カスタムオブジェクトのオブジェクト管理設定から、削除するオブジェクトの横にある [削除] をクリックします。
2.確認を促されたら、[カスタムオブジェクトを削除します] をオンにして、[削除] をクリックします。
■特定のカスタムオブジェクトを削除できない理由は?
次の場合は、カスタムオブジェクトを削除できません。
・主従関係の主側にある。
・別のオブジェクトの積み上げ集計項目で使用されるカスタム項目が含まれている。
・Apex、Visualforce ページ、またはレポート作成スナップショットで参照されている。
・重複ルールまたは一致ルールによって参照されている。
・100,000 件を超えるレコードが含まれている。削除するオブジェクトに 100,000 件を超えるレコードが含まれている場合は、まず適切な数のレコードを削除してからオブジェクトを削除します。
■カスタムオブジェクトの削除結果
カスタムオブジェクトを削除すると、次のようになります。
・削除されたカスタムオブジェクトレコードの URL へのブックマークをクリックすると、「Insufficient Privileges (アクセス権がありません)」というメッセージが表示されます。
・オブジェクトが Salesforce AppExchange パッケージから削除されます。
・削除したオブジェクトが主従関係の従側になっている場合は、主従関係を参照関係に変更します。
・次のものが削除または消去されます。
-オブジェクトのカスタムタブ
-オブジェクトのリストビューとワークフロールール
-データセット、モバイルビュー、除外項目などのモバイル設定
-削除されたオブジェクトが主従関係の従側になっている場合の、オブジェクトに関連付けられている標準レポートタイプ、および標準レポートタイプに基づくレポート
・次のものを非表示または無効にします。
-カスタムオブジェクト定義および関連定義
-ごみ箱の中にあるレコードを含む、オブジェクトのレコードおよび関連レコード
-削除したオブジェクトを主オブジェクトとしているカスタムレポートタイプ
-削除したオブジェクトを主オブジェクトとしているカスタムレポート
-オブジェクトのカスタム数式項目
-オブジェクトのカスタム入力規則および承認プロセス
メモ:削除された項目、非表示の項目、無効の項目の多くは、カスタムオブジェクトを復元することで復元できます。削除されたカスタムオブジェクトの復元についての詳細は、「削除されたカスタムオブジェクトの管理」を参照してください。
■カスタムオブジェクトの物理削除結果
カスタムオブジェクトが手動で、または 15 日後に自動的に物理削除された場合、次のようになります。
・カスタムオブジェクトの定義およびデータは完全に削除され、復元できなくなります。
・カスタムオブジェクトとそのデータは、組織の制限の対象に含まれなくなります。
・主レコードが削除された結果として 1 つ以上の従レコードが自動的に削除されていて、削除されたオブジェクトが主従関係の従側である場合、現在ごみ箱にある主レコードは復元できません。主レコードを復元しようとすると、エラーになります。
メモ:これは、主レコードがごみ箱にあるときに、削除された従レコードのカスタムオブジェクト定義が物理削除される場合にのみ発生します。