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au光で市販のルーターを使う

Last updated at Posted at 2019-03-16

au光はルーターが付属で付いてきてこれを必ず使わないとネットに接続できない。
普通の一般大衆なら自前でルーターを調達する必要がないので大変ありがたいのだが、
ルーターの設定がほぼ固定されているので自由度が全くない。

なので
「こんなくそルーターじゃなくて自前の高機能ルーターを使いたい!」
という需要に応えるため、市販のルーターを繋げられるようにする。

※ NURO光でも使えるはず

!! 高度な内容なので詳しい人や自己解決ができる人推奨 !!

概要

au光ルーターのDMZ機能を利用し2重ルーターを構築する。
(MACアドレス偽装などだと、ひかり電話を使ってたりすると使えない。デジタル認証を裏で行っているらしい。これがなかなかのくせ者でごまかしが効かない。)

初心者向けの超簡単な解説

!! 超初心者向けの解説でIPv6とかL3スイッチとかルーティングとかサブネットマスクとかすっとばして、突っ込みどころもある解説ですので、詳しい人は読み飛ばしてね。192.168.0.0/24 の場合を説明してます。

ネットワークに繋がる機器はすべてIPアドレスという数値が割り振られます。
家庭内のIPアドレスは4つの3桁の数字をつなげたものです。例 192.168.0.2 (002などの数字は頭の0を省略できます)
192.168.の部分はこれを家庭で使うように世界で決められているので固定です。
一つのネットワーク内で使える機器の上限数は254までと決まっています。最後の3桁の数字をで管理します。192.168.0.0 ~ 192.168.0.255
255個以上の機器をつなげたい場合などはもう一つのネットワークを作成します。その場合192.168.xxx.の部分を書き換えて区別します。 例 192.168.1.0 ~ 192.168.1.255
それぞれのネットワークのことをセグメントと言う単位で呼びます。セグメントも255まで作れます。 192.168.0.0 ~ 192.168.255.0
つまり254個の機器をつなげたセグメントを254個まで作成できます。 192.168.255.255

ネット機器は同じセグメント内同士の機器としか通信できません。つまり254台までしか相互通信できません。
セグメントをまたいで通信を行うにはルーターを使います。
ルーターはセグメント同士をつないでネットワークとネットワークを中継する役割をします。
この世のネットワークはすべてセグメントという単位でたくさんのネットワークが存在します。
それらのネットワーク同士を繋げるのにたくさんのルーターが世界中で働いています。
今回は2台のルーターを使ってauルーターのセグメントと市販ルーターのセグメントを作成し、ルーターで連結させることで2重ルーターを実現しています。

前準備

市販ルーターのWAN側MACアドレスを調べておく。
※ 一度市販ルーターを起動して管理画面で確認する。(WANに何も繋がなくても単体で管理画面は使える。)
※ 市販ルーター側のWAN側のIPアドレスの指定でDHCPではなく静的IPで設定する場合は必要ない。

au光ルーターの設定

LAN側IPアドレスを変更

初期設定の 192.168.0.1 とかから普段使わない 192.168.10.1 などのセグメントに変更する。

※ セグメントとは今回は 192.168.xxx.1xxx の部分で . で区切られた右から二番の数字のこと。 設定値は0-255。普通は0か1に設定されているメーカーが多い。ルーターごとに競合してはいけない。

DHCP固定割当設定で市販ルータのIPアドレスを固定

市販ルーターのWAN側MACアドレス登録して 192.168.10.10 などのIPアドレスに固定する。

※ 後述する市販ルーターでWAN側IPアドレス取得方法に静的IPが設定できるのであれば設定しなくても良い。

IPv6の設定

IPv6サーバーの設定を [RA:プレフィックス配布 DHCPv6:プレフィックス/IPv6アドレス配布] に設定してIPv6を市販ルーターでも使えるようにする。

DMZを設定

DMZホスト機能をONにして、さきほどIPアドレスを固定割当した市販ルーターのIPアドレスを入力する。

例: 192.168.10.10

市販ルーターの設定

WAN側設定

ルーターの種類によって異なるがDHCPでIPを取得するように設定する。
例: ローカルルーターモード
例: DHCPモード

※ 別の方法として先述のDHCP固定割当設定の代わりに静的IPアドレスを指定しても良い。 192.168.10.10 など。auルーター側で市販ルータのWAN側IPアドレスを設定するか市販ルーター側で設定するかの違いでしかない。

LAN側IPアドレスの設定

au光ルーターで使っていないセグメントを指定する。
例: 192.168.0.1

※ 普段はこのセグメントを使うことになる。

DHCPの設定

DHCPの割当範囲に市販ルーターのに設定したIPと同じセグメントを指定する。
例: 192.168.0.0/24
例: 192.168.0.0/255.255.255.0
例: 割当数: 64

DNSにau光ルーターのIPアドレスを指定する。
例: 192.168.10.1

デフォルトゲートウェイに市販ルーターのIPアドレスを設定する。
例: 192.168.0.1

静的ルーティングの設定

静的ルーティングの設定をして市販ルーター側からau光ルーター側のセグメントにアクセスできるようにする。

例:
宛先IPアドレス 192.168.10.0
ネットマスク 255.255.255.0 または /24
ゲートウェイ 192.168.10.1
インターフェース WAN

IPv6の設定

IPv6ブリッジ機能やDHCPv6の設定をONにする。

ブロードキャストの設定 (出来る場合)

IGMP ProxyとIGMPスヌーピングの設定をONにする。

(これをONにすると スマホで固定電話 の機能を使えるようになる)

※ auの スマホで固定電話 はサービス終了したのでIGMPの設定は必要ないかも

終わりに

必要最低限の設定だけだけど、これで市販ルーターの大まかな機能は有効に活用できるようになる。
あとはお好みに応じて細かな微調整をしたりすれば良い。(VPNパススルーとかね)

ただ注意点としてはDDNSなどの一部の機能は使えない可能性がある。
設定内容を詳しく理解しければ、IPアドレスのセグメントやルーターの役割を調べると何をやっているかわかります。
この点にだけ留意してよりよいネットワークライフを!

変更点

2021/3/23 一部説明追加。静的IPについて設定方法追加。

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