2023/6/22 に Proxmox 8.0 が公開されました。🎉
そこで Proxmox 8.0 を使う際の注意事項を記載します。
1. /etc/apt/sources.list*
の修正が必要
デフォルトのまま使用すると、apt-get update
でエラー 🔥 が発生するため、以下の 3 つのファイルの修正が必要です。
/etc/apt/sources.list
/etc/apt/sources.list.d/pve-enterprise.list
-
/etc/apt/sources.list.d/ceph.list
👈 8.0 から追加されました。
👉 以下のスクリプトを実行することで、必要な修正を簡単に行えます。
bash -c "$(wget -qLO - https://github.com/tteck/Proxmox/raw/main/misc/post-pve-install.sh)"
修正後の `sources.list` を見る
deb http://ftp.debian.org/debian bookworm main contrib
deb http://ftp.debian.org/debian bookworm-updates main contrib
# Proxmox VE pve-no-subscription repository provided by proxmox.com,
# NOT recommended for production use
deb http://download.proxmox.com/debian/pve bookworm pve-no-subscription
# security updates
deb http://security.debian.org/debian-security bookworm-security main contrib
# deb https://enterprise.proxmox.com/debian/pve bookworm pve-enterprise
# deb https://enterprise.proxmox.com/debian/ceph-quincy bookworm enterprise
deb http://download.proxmox.com/debian/ceph-quincy bookworm no-subscription
公式の説明は 👉 このリンクから確認できます。
2. apt-get upgrade
ではなく apt-get dist-upgrade
を使用する。
Proxmox ホストでは、apt-get upgrade
ではなく apt-get dist-upgrade
を使用してください。
👉 公式説明
3. Proxmox で Tailscale を使用する際の注意事項 🔥
LXC ではホストの /etc/resolv.conf
を引き継ぐため、ホストに Tailscale をインストールしている場合は、100.100.100.100
が DNS サーバーになります。
LXC に Tailscale をインストールしていない場合や、下記 4.の設定を知らずに Tailscale をインストールした場合、LXC 内ではDNS での名前解決ができません。
👉 traceroute google.com
も、ping google.com
も、apt update
もできません。 🔥🔥
そのため、Tailscale がインストールされた Proxmox ホストで LXC を使用する場合、
LXC の DNS 設定は 1.1.1.1 100.100.100.100
などにしておくことをお勧めします。
4. Proxmox の LXC で Tailscale を使用する際の注意事項
Proxmox の LXC で Tailscale を使用する場合は、ホストで設定ファイルを修正する必要があります。
例えば LXC の ID が 101 の場合は、ホストの /etc/pve/lxc/101.conf
に以下の内容を追記してください。
lxc.cgroup2.devices.allow: c 10:200 rwm
lxc.mount.entry: /dev/net/tun dev/net/tun none bind,create=file