エンジニアが新たな技術の学習やバグなどに直面した際、真っ先にWEB検索を行うことでしょうがQiita、Zenn、Teratail、Stack Overflow、DEV COMMUNITYなどと並んで、特にお世話になっている、実用的価値が高いページがあります。
それがGithubのissue(議論スペース)で、お世話になったことも多いのではないかと思います。
そして、こんなアイコンを見たことがあるでしょう。
元になったissueというよりはテストスペース
そして、うまく英語が読めなくてもこのアイコンを頼りにするだけで有効な情報を発見することができます(自分もissueの英語は流し読み程度で、ほぼこのアイコンしか見ていません)。
アイコンの種類
それぞれ左側から順番にこういうニュアンスを持っているようです。
- 👍thumbs up
thumbとは親指のことで、いわゆるグッドサインのことです。つまり、Qiitaの「いいね!」のような意思表示です。この数が多いほど有益な情報です。 - 👎thumbs down
いわゆるブーイングのサインで、Qiitaにはないですが、TeratailやStack Overflowなどにあるマイナス評価です。このマイナス評価が下されるということは有益ではない情報だということはすぐわかるでしょうが、ときどきこのグッドサインとブーイングの双方が下されている場合もあります。その場合は、環境の差違などケースバイケースで使えるかも知れない情報だと認識するといいでしょう。 - 😄laugh
笑いのアイコンです。本当の意味での「いいね!」という意味ですが、技術者が実際に直面して解決できた情報というよりは「いいんじゃない?」というけっこう客観的な視点も多く入ることが多いので、これが多いアイコンはどちらかというとそこまで有益じゃないものが多いですし、使う人も少ないです。また、人によっては「何言ってんのコイツ?」というような嘲笑う表現もある(アメリカでは、議題に対して笑うのは失礼な行為に当たる)ので、やはり有効な情報を探すアイコンとしては適していません。 - 🎉hooray
直訳すると「やったぜ!」という意味で、アイコンはクラッカーです。クラッカーはアメリカではパーティーの象徴、つまりはお祝いムードを意味します。つまり、自分もこの情報のおかげで解決できたとか、そういう主観的に感動を伝えることが多いアイコンです。当然、これが多い情報は有益なものが多いです。 - 😕confused
ある意味、thumbs downより問題ありの情報で、日本語で直訳すると「混乱」、つまり「よくわからんぞ」という意思表示です。このアイコンが置かれた情報は単に議論の流れの上で質問を返しているだけか、あるいは無益どころか損となる情報を与えている場合が多いので、英語が読めない場合は無視で構いません。ただ、ときどき他のthumbs up、hoorayやheart、rocketと合わさっている場合もあるので、その場合は分かる人にはわかる上級者向けの難解な情報、または根本的な解決になっていないその場しのぎの方法であることが多く、初心者ならやはり相手にしない方がいいかも知れません。 -
heart (環境の関係で正しく表示できませんでした)
そのままハートのアイコンで、「ありがとう」という感謝の気持ちを表すアイコンです。これは実際技術者が難題に直面して解決できたときに「おかげで解決できたよ!」という情報提供者に感謝の意思表示をしていることが多いので、極めて有益な情報が多いです。thumbs up、hooray、あとは下に挙げるrocketと並んで重視すべきアイコンです。 - 🚀rocket
新たに追加されたアイコンの一つですが、アメリカで、ロケットは未知の発見、言葉にならない感動を暗喩しているので、「こいつはすごい!」「大発見だ!」「あなたが神か!」といった特別な感嘆を示しています。なので、hooray、heartと比較すると今まであまり知られていなかった妙案や間違いなく解決につながる決定的な情報であることが多いです。自分が最も重要視しているアイコンの一つで、実際このアイコンが付いた情報に何度も助けられています。 - 👀eyes
斜め向いた目のアイコンで、これも新たに追加された一つですが、この情報は正直言ってあまり有益ではありません。どちらかというと議論の最中で「なになに?」とか「え?」というようなconfusedほどじゃない軽い疑問や関心を示していることが多いからです。
結論
見ていくべきアイコンはthumbs up(グッドサイン)、hooray(クラッカー)、heart(ハートマーク)、rocket(ロケット)のこの4つです。また、質問者に対してもこれらのアイコンが用いられることが多いですが、質問者にも賛辞が与えられるということは、この議題によって解決できた人が多い、つまり有益な情報が書かれている議題であることが多いので、ここも見逃さないようにしましょう。
おまけ
最低覚えておくとヒントを見つけやすい、よく説明部分で使用される表現をいくつか紹介しておきます。けっこうネイティブじゃないエンジニアも多いので、記述内容もそこまで複雑でないことが多いです。
回答側に多い表現
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from A to B
よく使われる表現でAの代わりにBということなので、今使っているAの記述ではなくて、Bのように書き換えれば問題を解消できるって助言です。前置詞fromはその外部のエリアから、対するtoは、その目的の所へという意味なのでイメージも掴みやすいと思います。その直前にはよくchange(変更する)などの動詞が使用され、変数の書き換えなど、次と比較して軽い修正を促している場合が多いです。 -
B instead of A
これも似たような表現で、Aの代わりにBの方法を使えってことでinsteadは「~の代わりに」という接続詞です。傾向としては、from toと比較すると根本の方法から書き換えるようなものが多いです。 -
argument
ずばり、引数のことです。なので、この単語が出てくる場合は、だいたい関数内の引数を確認したら良いという助言を送っており、事前にset(設定する)などの動詞が合わさってる場合が多いです。
※随時追加
質問側に多い表現
質問側に多い表現は、検索するときに便利です。
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not working
機能しないという意味なので、うまく動かないときにその関数やプロパティ、ライブラリと併せて検索ワードに加えると、答えが見つかることが多いです。 -
multiple
複数という意味なので、たとえば、プリミティブな値の場合の処理はわかったが、では複数の値を同時処理したい場合はどうすればいい?といった質問などで使えます。