👨💻 はじめに
Googleでシニアソフトウェアエンジニアを務める佐藤です。今回の「実践テクニック＆チュートリアル」シリーズでは、**「Kubernetesを完全攻略！実務で役立つデプロイ戦略」**をテーマに、Google Cloudで実際に運用しているKubernetes（GKE）のノウハウを余すところなく公開します。
特に、**「ゼロダウンタイムデプロイ」や「コスト最適化」**など、プロダクション環境で必須の知識に焦点を当て、明日から使える実践的な技術を解説します。
📌 この記事で学べること:
- Kubernetesのデプロイ戦略比較と選定基準
- Googleが推奨するクラスタ設計パターン
- トラブルシューティングの必須コマンド集
🔥 1. Kubernetesデプロイ戦略徹底比較
✓ 主要戦略とユースケース:
| 戦略 | 特徴 | Google推奨ケース |
|---|---|---|
| Rolling Update | 段階的な更新 | ステートレスサービス |
| Blue-Green | 全切り替え | クリティカルなサービス |
| Canary | 部分導入 | 新機能テスト |
| A/B Testing | トラフィック分割 | ユーザー体験最適化 |
実装例（Canary）:
apiVersion: v1
kind: Service
metadata:
name: my-service
spec:
selector:
app: my-app
ports:
- protocol: TCP
port: 80
targetPort: 9376
trafficPolicy:
loadBalancer:
localityAwareRouting: true
💡 2. Google流クラスタ設計の極意
✓ 本番環境向け設計原則:
-
ノードプール分割:
- フロントエンド用（CPU最適化）
- バックエンド用（メモリ最適化）
-
自動スケーリング設定:
gcloud container clusters update my-cluster \
--enable-autoscaling \
--min-nodes 3 \
--max-nodes 10 \
--zone asia-northeast1-a
-
コスト最適化テクニック:
- スポットインスタンスの活用
- 垂直ポッドオートスケーラー（VPA）の導入
⚠️ 3. トラブルシューティング必須コマンド集
✓ 基本調査コマンド:
# クラスタ全体の状態確認
kubectl get all --all-namespaces
# 詳細なリソース使用量
kubectl top pods --containers
# イベントログの確認
kubectl get events --sort-by='.lastTimestamp'
✓ 高度なデバッグ:
# 問題のあるPodの詳細取得
kubectl describe pod <pod-name>
# コンテナ内に入って調査
kubectl exec -it <pod-name> -- /bin/bash
# ネットワーク接続テスト
kubectl run -it --rm debug --image=nicolaka/netshoot --restart=Never
🚀 4. Google Cloud連携のベストプラクティス
✓ Cloud Monitoring連携:
apiVersion: monitoring.googleapis.com/v1
kind: PodMonitoring
metadata:
name: my-app-monitoring
spec:
selector:
matchLabels:
app: my-app
endpoints:
- port: 8080
path: /metrics
✓ CI/CDパイプライン例:
- Cloud Buildでコンテナビルド
- Artifact Registryにイメージ保存
- Cloud DeployでGKEにリリース
🎯 まとめ：今日から実践する3つのアクション
- デプロイ戦略をワークロード特性に合わせて選択
- コスト最適化のため自動スケーリングを設定
- モニタリングを導入して障害を未然に防止
💬 皆さんのKubernetes運用で困っていることをコメントで教えてください！
次回は「Gitのプロが実践する最強のワークフロー【初心者向け】」を解説予定です。
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