連載 [第4回] :ベトナムオフショア開発の成功術:正しく理解して成功へ!
ベトナムオフショア開発で「指示が伝わらない」を防ぐ!効果的なタスク管理とは?
こんにちは、バイナリテックのイサムです!
このシリーズでは、日本企業がベトナムのオフショア開発を成功させるためのポイントを紹介しています。
前回の記事では、「ベトナムのエンジニアは優秀なのに、なぜプロジェクトが失敗するのか?」についてお話ししましたが、
今回は 「タスクの伝え方」 に焦点を当てます。
「ちゃんと指示を出したつもりなのに、思っていたものと違うものができあがる…」
「納品されたものが期待とズレている…」
そんな経験、ありませんか?
実は、日本とベトナムの仕事の進め方の違いが、この問題の原因になっていることが多いのです。
では、どのようにタスクを伝えれば、期待通りの成果物を得ることができるのか?
今回は、**「オフショア開発で失敗しないタスク管理のポイント」**を詳しく解説していきます!
なぜタスクが伝わらないのか?
まず、日本とベトナムの仕事の進め方の違いを理解しておきましょう。
🗾 日本の仕事の進め方
✔ 曖昧な指示でも相手が察してくれる
✔ 言葉にしなくても「行間を読む」文化がある
✔ 途中で微調整しながら進めることが多い
🇻🇳 ベトナムの仕事の進め方
✔ 明確な指示がないと動きづらい
✔ 言われたことは忠実にやるが、それ以上の解釈はしない
✔ 仕様変更や曖昧な要求には戸惑いやすい
つまり、日本的な「ふわっとした指示」は、ベトナムのエンジニアにとっては解釈が難しい のです。
では、どのようにすれば正しくタスクを伝えられるのでしょうか?
オフショア開発で効果的なタスクの渡し方
1️⃣ 「完成形のイメージ」を具体的に伝える
ベトナムのエンジニアは「言われたことを正確に実行する」傾向があるため、期待する成果物のイメージを明確に伝えることが大切です。
✅ 良い指示の例
✔ 「この画面のデザインは、添付したFigmaのデザインと完全に一致させてください」
✔ 「APIのレスポンスはこのJSONフォーマットにしてください(例を提示)」
✔ 「動作確認のテストケースをこちらにまとめました。この条件をすべて満たすことを確認してください」
❌ 悪い指示の例
✖ 「適当にいい感じのデザインにしておいて」
✖ 「前回の画面と同じような感じで実装してください」
✖ 「とりあえず作って、あとで調整します」
曖昧な指示は、エンジニアによる解釈のズレを招く のでNGです。
2️⃣ 「What」「How」「Why」をセットで伝える
ベトナムのエンジニアは、与えられたタスクを忠実にこなしますが、背景の説明がないと「なぜこの作業が必要なのか?」を理解しづらい ことがあります。
そのため、タスクを渡すときは、以下の3つの情報をセットにすることをおすすめします。
🔹 What(何をするのか?) → 「この機能を追加してください」
🔹 How(どのように作るのか?) → 「この技術を使い、こういう手順で実装してください」
🔹 Why(なぜこの機能が必要なのか?) → 「ユーザーがこの操作をできるようにするためです」
✅ 例:API開発のタスク
❌ Bad Example:
「ユーザーデータを取得するAPIを作って」
✅ Good Example:
📌 What:「ユーザー情報を取得するAPI(/api/users/{id}
)を作成してください」
📌 How:「データベースのusers
テーブルからデータを取得し、以下のJSONフォーマットで返してください」
📌 Why:「このAPIは、プロフィール画面のデータ取得に使われます」
こうすることで、エンジニアが「何を作ればよいのか?」を明確に理解できます。
3️⃣ 進捗管理を徹底する(マイクロマネジメントではなくフォローアップ)
タスクを渡した後、進捗を適切にフォローアップすることも重要です。
よくある失敗は、「タスクを渡したら、完成するまで放置してしまう」ことです。
ベトナムのエンジニアは「納期を守ろうとする意識が強い」ですが、途中で問題があっても自分から報告しないことが多い です。
そのため、進捗確認のタイミングを意図的に作るのがポイントです。
✅ 効果的なフォローアップ方法
✔ 「毎日15分のスタンドアップミーティング」を実施(進捗報告+問題共有)
✔ 「週に1回のデモ」を設定し、途中経過を見せてもらう
✔ 「GitHubのPull Requestでレビュー」を習慣化
このように、適度なタイミングで状況を確認することで、リスクを早めに察知 できます。
まとめ:タスクを正しく伝えるためのポイント
🔹 完成形のイメージを具体的に伝える(例を示す)
🔹 「What・How・Why」をセットで伝え、背景を理解させる
🔹 進捗をこまめにフォローアップし、問題を早期に発見する
ベトナムのエンジニアは、適切に指示を出せば高いパフォーマンスを発揮できます。
しかし、日本的な「察する文化」に頼ると、認識のズレが生じてしまいます。
そのため、より論理的で明確なコミュニケーションを心がけることが成功のカギ です。
次回は、「オフショアからのコードレビュー:ストレスなくフィードバックを受け取る方法」 について詳しく解説していきます!
それでは、また次回! 🚀