目標
- Next.jsとは何か、2025年にウェブサイト構築に適している理由を理解する。
- 開発環境を準備し、最初のNext.jsプロジェクトを作成する。
- 基本的なアプリケーションを実行し、ディレクトリ構造に慣れる。
1. Next.jsとは?なぜ2025年にNext.jsを選ぶのか?
Next.jsは、Reactを基盤としたフレームワークで、Vercelによって開発されています。高速で最適化された、スケーラブルなウェブアプリケーションを構築するのに役立ちます。React単体(UIライブラリのみ)とは異なり、Next.jsには以下のような組み込み機能があります:
- サーバーサイドレンダリング(SSR): サーバーからコンテンツを読み込み、SEOに有利。
- 静的サイト生成(SSG): ビルド時に静的ページを生成し、非常に高速。
- ファイルベースのルーティング: ディレクトリ構造に基づく自動ルーティング。
- APIルート: バックエンドを別途用意せずにプロジェクト内でAPIを作成可能。
2025年にNext.jsを選ぶ理由:
- Googleのトレンドであるスピード最適化に対応する高いパフォーマンス。
- 大規模なコミュニティ、豊富なドキュメント、継続的なアップデート。
- 小規模(ブログ)から大規模(Eコマースアプリ)まで対応可能。
- Tailwind CSS、Vercel、Supabaseなどの最新ツールとの優れた統合。
2. Next.jsの注目すべき機能
手を動かす前に、Next.jsの主なアプローチを2つ見てみましょう:
- App Router: Next.js 13以降の新しい方法で、Server Componentsを中心に、データ取得の簡素化とパフォーマンス最適化を重視。このシリーズではこちらを主に使用します。
- Pages Router: 従来の方法で、現在もサポートされていますが、新規プロジェクトにはあまり推奨されません。
その他にも:
-
next/image
による画像の自動最適化。 - 初期からTypeScriptをサポート。
- Vercelやその他のプラットフォームでの簡単なデプロイ。
3. システム要件とインストール
始めるために必要なもの:
- Node.js: バージョン18.x以降(2025年3月31日時点で最新のLTS版を推奨)。
- npmまたはYarn: パッケージ管理ツール(このガイドではnpmを使用)。
- Windows、macOS、またはLinuxが動作するコンピュータ。
インストール手順:
-
Node.jsの確認:
- ターミナル(コマンドプロンプト、PowerShell、またはTerminal)を開く。
-
node -v
を入力してバージョンを確認。未インストールの場合はnodejs.orgからダウンロード。
-
npmのインストール:
- npmはNode.jsに付属。
npm -v
で確認。
- npmはNode.jsに付属。
-
(オプション)Yarnのインストール:
- Yarnを使いたい場合、
npm install -g yarn
を実行。
- Yarnを使いたい場合、
4. create-next-app
で最初のNext.jsプロジェクトを作成
最初のプロジェクトを作成します:
- ターミナルで以下のコマンドを実行:
npx create-next-app@latest my-first-nextjs-app
- 設定に関する質問に回答:
- TypeScript? Yes(より安全なコーディングのために推奨)。
- ESLint? Yes(構文エラー検出に役立つ)。
- Tailwind CSS? Yes(後でスタイリングに使用)。
- App Router? Yes(新しい方法を選択)。
- その他のオプション:デフォルトのまま(Enterを押す)。
- 数秒待つとインストールが完了。
my-first-nextjs-app
というディレクトリが作成されます。
5. アプリケーションの実行とディレクトリ構造の確認
アプリケーションの実行:
- プロジェクトディレクトリに移動:
cd my-first-nextjs-app
- 開発サーバーを起動:
npm run dev
- ブラウザを開き、
http://localhost:3000
にアクセス。Next.jsのデフォルトのウェルカムページが表示されます。
ディレクトリ構造の確認:
-
app/
:ルーティングとメインインターフェースのファイルを格納。-
page.tsx
:ホームページ。 -
layout.tsx
:アプリケーション全体の共通レイアウト。
-
-
public/
:画像やフォントなどの静的ファイルを保存。 -
package.json
:ライブラリとスクリプトのリスト。 -
.eslintrc.json
,tsconfig.json
:ESLintとTypeScriptの設定。
実践:シンプルな「Hello World」ページの作成
- コードエディタ(例:VS Code)で
app/page.tsx
を開く。 - デフォルトの内容を削除し、以下に置き換える:
export default function Home() { return ( <div> <h1>Next.jsからのHello World!</h1> <p>2025年のNext.js学習シリーズへようこそ。</p> </div> ); }
- ファイルを保存し、ブラウザに戻る。ホットリロードのおかげでページが自動更新されます。
エピソード1の終了
- 開発環境のセットアップが完了し、最初のNext.jsプロジェクトが実行できました。
- Next.jsの基本的な仕組みとディレクトリ構造を理解しました。
次回のエピソード:ルーティング(routing)について学び、ウェブサイトに複数のページを作成します。
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