はじめに
第4章でViteの開発機能を活用しました。今回は、アプリを本番環境用にビルドし、Vercelにデプロイします。これでToDoリストを世界に公開できます。
目標
- Viteで本番用ビルドを作成する
- ビルド結果をプレビューする
- Vercelにデプロイする
本番用ビルドの作成
Viteでアプリをビルドするには、以下のコマンドを使用:
npm run build
-
dist/
フォルダに最適化されたファイル(HTML、JS、CSS)が生成。 - Rollupがコードをバンドルし、不要な部分を削除。
ビルド設定の調整
vite.config.js
で出力オプションをカスタマイズ可能:
import { defineConfig } from 'vite';
import react from '@vitejs/plugin-react';
export default defineConfig({
plugins: [react()],
build: {
outDir: 'dist', // 出力先(デフォルト)
minify: 'esbuild', // 圧縮方式
rollupOptions: {
output: {
manualChunks: {
vendor: ['react', 'react-dom'], // ベンダーコードを分離
},
},
},
},
});
-
manualChunks
で大きなライブラリを別ファイルに分割。
ビルド結果のプレビュー
ローカルで本番環境をシミュレート:
npm run preview
http://localhost:4173
で確認。ToDoリストが動作するかテストしてください。
Vercelへのデプロイ
VercelはViteとの相性が良く、簡単にデプロイできます。
1. Vercel CLIのインストール
npm install -g vercel
2. デプロイ手順
-
my-vite-react
フォルダでログイン:vercel login
- 初回デプロイ:
vercel
- プロジェクト名や設定を聞かれます(デフォルトでOK)。
-
.vercelignore
で不要なファイルを除外(例:node_modules
)。
- 本番デプロイ:
vercel --prod
完了後、URL(例: https://my-vite-react.vercel.app
)が提供されます。
3. 環境変数の設定
Vercelで環境変数を追加:
- Vercelダッシュボードにアクセス。
- プロジェクト > Settings > Environment Variables。
- 以下を追加:
VITE_APP_TITLE=私のToDoアプリ
ローカルの.env
と一致させ、再デプロイ:
vercel --prod
動作確認
デプロイしたURLにアクセスし、ToDoリストが正しく表示・動作するか確認。タイトルが「私のToDoアプリ」になっているかもチェック。
デプロイTips
- カスタムドメイン: Vercelで独自ドメインを設定可能。
- 自動デプロイ: GitHubと連携すると、プッシュごとに自動更新。
-
プレビュー:
vercel
コマンドで本番前のプレビューURLを生成。
次回予告
第6章では、Viteをバックエンドと連携させ、APIからデータを取得する方法を学びます。お楽しみに!
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