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猿でもわかるAIビジネス活用シリーズ 🐵📊 AIによる経費精算の自動化で業務を効率化!

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AIによる経費精算の自動化で業務を効率化!


1. はじめに:経費精算、面倒すぎませんか?

毎月訪れる“あの作業”。そう、経費精算です。
レシートをスキャンして、金額や日付を入力して、上司に申請…。
気づけば1時間があっという間に消える、誰もが避けて通れない非効率な業務です。

特に出張や営業が多い企業では、この単純作業が積み重なって大きなコストとなります。

そこで本記事では、「AIを使ってこの業務をどこまで自動化できるか?」を、技術的に掘り下げていきます!


2. 経費精算×AI:どんな技術が使えるのか?

AIによる経費精算の自動化には、主に以下のような技術が活用されます。

技術 役割
OCR(Optical Character Recognition) レシート画像からテキストを抽出
NER(Named Entity Recognition) 金額・日付・店舗名などの情報を分類
Rule-based processing or LLM 文脈理解・補正ロジック
クラウドストレージ / API スマホやPCからのアップロード連携

たとえば、社員がスマホでレシートを撮影 → 画像がS3にアップロード → LambdaがOCRを実行 → 結果をDynamoDBに保存 → ChatGPT APIで不明情報を補完、などが可能です。


3. 実装例:OCR × LLMでレシートを自動解析してみる

ここでは実際に、PythonとOpenAI APIを使って簡易的なレシート自動解析のプロトタイプを作ってみます。

使用ライブラリ

pip install openai pytesseract pillow

ステップ①:OCRでレシート画像を読み取る

from PIL import Image
import pytesseract

image = Image.open("receipt.jpg")
raw_text = pytesseract.image_to_string(image, lang="jpn")
print(raw_text)

出力例(OCR結果):

スターバックスコーヒー
2024年12月3日
¥580
カフェラテ

ステップ②:ChatGPTで構造化情報に変換

import openai

openai.api_key = "YOUR_API_KEY"

prompt = f"""
次のレシート情報をJSON形式に変換してください:
---
{raw_text}
---
必要な項目:店舗名、日付、金額、品目
"""

response = openai.ChatCompletion.create(
    model="gpt-4",
    messages=[
        {"role": "system", "content": "あなたは優秀な経費精算AIです。"},
        {"role": "user", "content": prompt}
    ]
)

print(response.choices[0].message.content)

出力結果(構造化JSON):

{
  "店舗名": "スターバックスコーヒー",
  "日付": "2024-12-03",
  "金額": 580,
  "品目": ["カフェラテ"]
}

たった数十行のコードで、レシート→JSON構造データが実現できます!


4. 現場での落とし穴とTips 🛠️

よくある課題と対策

課題 解決策
OCRの精度が低い Tesseractの前処理(グレースケール、ノイズ除去)を強化
金額や日付の抽出ミス LLMで補完+正規表現でフォーマット整形
手書きレシートへの対応 GPT-4でも精度が不安定。画像前処理と複数手段併用が吉
セキュリティ・個人情報 入力データのマスキング処理+暗号化通信を忘れずに

実運用Tips

  • バッチ処理よりも非同期処理が便利(例:画像アップロード時に逐次処理)
  • クラウドストレージ連携はS3 + Lambdaが鉄板構成
  • PDFや複数枚対応も想定して設計しておく

5. 応用:精算ワークフロー全体をAIで強化する

経費精算の自動化は、単なるOCR処理に留まりません。
以下のようなステップもAIで効率化可能です。

  • 分類(交通費・接待費など) → GPTで推論分類
  • 不正検出 → 異常値検出モデルでアラート
  • 承認フロー補助 → LLMが理由を要約&推薦文を自動生成

たとえば、以下のような拡張が可能です:

# GPTで費目分類の例
prompt = "以下の購入内容を交通費・交際費・雑費のどれかに分類してください:新幹線代 13200円"

→ GPT応答:「これは交通費です」


6. まとめ:AI経費精算の可能性と今後

✅ メリット

  • 単純作業の削減 → 生産性向上
  • 入力ミスの軽減 → 品質向上
  • 若手でも運用しやすい柔軟な構成が可能

⚠️ 注意点

  • OCR精度や例外処理への備えが必要
  • プライバシー配慮・セキュリティ対策も必須

🎯 今後の展望

ChatGPTなどのLLMの発展により、
「人間がやっていた“ちょっとした判断”」も自動化可能な時代が到来しています。

業務の中で「これって毎回やってて面倒だな」と思ったら、
まずは小さくプロトタイプを作って試してみることをおすすめします。

次回は、「AIによる業務日報の自動生成」をテーマに深掘り予定です!


📌 GitHubにサンプルコードを公開しています!(準備中)
📩 ご質問・フィードバックはコメント欄までお気軽にどうぞ!

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