🧠 AIでパーソナルブランディング：自分のスケジュールをAIで自動管理してみた！

🧩 はじめに：タスクに追われるエンジニアたちへ

エンジニアとして働いていると、会議、開発、コードレビュー、技術キャッチアップ…やることが山積みで、**「今日は何から手をつければいいんだっけ？」**と立ち止まる瞬間がありませんか？

特に、フルスタックエンジニアやスタートアップで複数の役割を兼任している方にとって、スケジュール管理は地味だけど極めて重要です。

本記事では、そんな日々の予定管理をAIで自動化し、自分自身を「拡張」する方法を紹介します。

🤖 テーマ：AIを活用したスケジュール自動化

今回紹介するのは、次のような流れを自動化するアプローチです：

Google Calendar APIで予定を取得
OpenAI GPTでタスクをカテゴリ分類
優先順位とコンテキスト（仕事/私生活）に応じた日程提案
提案内容をカレンダーに反映

🛠 技術スタックと環境

言語：Python 3.11
Google Calendar API
OpenAI GPT-4 API
FastAPI（APIインタフェース用）
SQLite（簡易ストレージ）

必要なライブラリ：

pip install openai google-api-python-client fastapi uvicorn python-dotenv

💡 実装例：AIスケジューラーの構築

1. Google Calendarから予定取得

from googleapiclient.discovery import build
from google.oauth2 import service_account

SCOPES = ['https://www.googleapis.com/auth/calendar.readonly']
SERVICE_ACCOUNT_FILE = 'credentials.json'

credentials = service_account.Credentials.from_service_account_file(
    SERVICE_ACCOUNT_FILE, scopes=SCOPES)

service = build('calendar', 'v3', credentials=credentials)

events_result = service.events().list(calendarId='primary', maxResults=10).execute()
events = events_result.get('items', [])

2. GPTでカテゴリ・優先度分類

import openai

openai.api_key = "YOUR_API_KEY"

def classify_task(task_description):
    response = openai.ChatCompletion.create(
        model="gpt-4",
        messages=[
            {"role": "system", "content": "あなたは予定分類のアシスタントです。"},
            {"role": "user", "content": f"次の予定を分類してください：'{task_description}'"}
        ]
    )
    return response['choices'][0]['message']['content']

例：
「コードレビュー」→ 仕事 / 中優先度
「歯医者」→ 私生活 / 高優先度

3. AIが提案するスケジュールを組むロジック（擬似）

from datetime import datetime, timedelta

def suggest_time_slot(task, existing_events):
    # 仮ロジック：翌日9時〜17時の空いてる時間に入れる
    tomorrow = datetime.now() + timedelta(days=1)
    return {
        "task": task,
        "start": f"{tomorrow.date()}T09:00:00",
        "end": f"{tomorrow.date()}T10:00:00"
    }

4. カレンダーへ反映

def add_event_to_calendar(task, start, end):
    event = {
        'summary': task,
        'start': {'dateTime': start, 'timeZone': 'Asia/Tokyo'},
        'end': {'dateTime': end, 'timeZone': 'Asia/Tokyo'}
    }
    service.events().insert(calendarId='primary', body=event).execute()

🧭 実運用でのTips＆よくある失敗

✅ 実践的なTips

GPTのプロンプトはできるだけ明示的に。たとえば：
- 「優先度の高いものから順に並べてください」
- 「仕事 / プライベートに分類してください」
タスクの入力文をテンプレート化しておくと分類精度が安定します。
GPT APIのレスポンスが曖昧なときは正規表現＋ルールベースで補正。

❌ よくある失敗

失敗例	解決策
カレンダーAPIの認証エラー	credentials.jsonが正しくない / スコープ設定忘れ
GPTが想定外の分類を返す	system promptを強化、定型文を明示
予定がバッティングする	`events().list()`で空き時間チェックを追加

🚀 応用アイデアと拡張

この仕組みはシンプルですが、以下のような応用が考えられます：

ChatGPTで自然言語から予定追加（例：「明日3時に歯医者」）
週次レビューとフィードバック生成（GPTでレポート作成）
タスク完了に応じた次のタスク提案
NotionやSlack連携

特にNotion連携は、個人の「自己拡張」のハブとして非常に強力です。

🧠 まとめ：AIで「自分」を管理する時代へ

視点	内容
メリット	タスク漏れ防止、優先度管理、自動化による省力化
デメリット	GPTの分類精度、依存性が高くなりすぎるリスク
展望	個人AI秘書としての定着、チーム単位への応用

「AIに管理される」のではなく、「AIを自分の能力の延長として使う」。
それが本シリーズの核心です。

🔚 最後に：今日から始めてみよう

本記事のコードを使えば、すぐに自分専用のAIスケジューラーを作ることができます。
あなたのタスク整理スキルも、ブランド力も、AIとともにレベルアップさせましょう。

Qiitaにスニペット付きのリポジトリもアップしていますので、ぜひチェックしてください👇
GitHubリポジトリはこちら（※仮リンク）

必要に応じて次回は「オリジナルAIアイコンの生成」や「パーソナルアシスタントBotの作り方」もご紹介予定です！