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「AIでパーソナルブランディング」– 自分自身をAIで拡張する | [第9回]: AIでメール返信を時短

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🧠 AIでパーソナルブランディング – 自分自身をAIで拡張する

ChatGPT APIでメール返信を自動生成し、作業効率を劇的に改善する方法


✉️ 1. はじめに:エンジニアの“隠れた負担”とは?

エンジニアとして働く中で、意外と時間を取られているタスクの一つが「メール返信」です。
特にクライアント対応や社内調整が多い職種では、以下のような課題を感じている方も多いでしょう。

  • 似たような返信を毎回ゼロから書くのが手間
  • 返信に気を使いすぎて、コードを書く時間が削られる
  • 内容をまとめるのが苦手で、返信が遅れる

こうした悩みを解決すべく、本記事では ChatGPT API を活用したメール自動生成システム を構築し、メール対応を効率化する方法をご紹介します。


🧠 2. ChatGPTを使ったメール返信の自動生成とは?

OpenAIの提供するChatGPT API(gpt-4-turbo)は、自然言語の処理能力に非常に優れています。
簡単なプロンプト(命令文)を与えるだけで、以下のような応用が可能です:

  • 指定したトーン・スタイルで返信文を生成
  • メールの要点を箇条書きから本文に展開
  • 日英翻訳・敬語変換なども一括で可能

今回のゴールは「メール本文の要約を渡すと、適切な返信を自動生成してくれるツール」を作ることです。


🛠️ 3. 実装:Node.jsで簡易CLIツールを作る

以下の構成で、シンプルなCLIツールを作成してみます。

  • 言語:Node.js (TypeScript)
  • 使用ライブラリ:openai、inquirer、chalk

📦 3.1 パッケージインストール

npm init -y
npm install openai inquirer chalk dotenv

.env ファイルを用意し、APIキーを記述します:

OPENAI_API_KEY=sk-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

📁 3.2 ファイル構成

.
├── .env
├── index.ts

🧠 3.3 コード実装(index.ts)

import { config } from "dotenv";
import { Configuration, OpenAIApi } from "openai";
import inquirer from "inquirer";
import chalk from "chalk";

config();

const openai = new OpenAIApi(new Configuration({
  apiKey: process.env.OPENAI_API_KEY,
}));

async function main() {
  const { summary } = await inquirer.prompt({
    type: "input",
    name: "summary",
    message: "返信したいメールの要点を入力してください:",
  });

  const prompt = `
あなたはプロのビジネスメールライターです。
以下の要点に基づいて、丁寧で簡潔な日本語のメール返信を作成してください。

要点: ${summary}
`;

  const response = await openai.createChatCompletion({
    model: "gpt-4-turbo",
    messages: [{ role: "user", content: prompt }],
  });

  const reply = response.data.choices[0].message?.content.trim();
  console.log(chalk.green("\n✅ 自動生成されたメール:\n"));
  console.log(reply);
}

main();

✅ 3.4 実行例

$ ts-node index.ts
返信したいメールの要点を入力してください:
→ 納期の遅れを謝罪し、3日後の納品予定と伝えたい。

✅ 自動生成されたメール:

お世話になっております。  
納期に関してご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません。  
現在調整中で、納品は〇月〇日(〇)を予定しております。  
ご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。

💡 4. 現場で役立つTIPSと注意点

✅ 実務で使う際の工夫

  • 口調や語尾の指定:「少しカジュアル」「柔らかい敬語」などもプロンプトで調整可
  • テンプレートとの併用:ChatGPTから出力された文章を既存の会社テンプレに差し込む
  • 誤字チェックの自動化:さらにGrammarly APIなどと連携もおすすめ

⚠️ よくあるエラー・落とし穴

問題 解決策
出力が長すぎる・敬語過剰 プロンプト内で「簡潔に」「200文字程度」などの指定を追加
固有名詞の誤認識 要点入力時に具体的な情報(社名、製品名)をしっかり入れる
OpenAI APIのレート制限 Free tierは1分間に3リクエスト程度まで。商用利用なら有料プラン推奨

🚀 5. 応用編:Slack Bot化・メール送信自動化

この仕組みはCLIだけでなく、以下のような拡張も可能です。

  • Slack Botとして社内利用(要点をスレッドに投稿→返信文がBotで返る)
  • Gmail APIとの連携で、メール自動返信システムとして実運用
  • Zapier や Make.comと連携し、フォーム送信 → 自動返信までノーコードで構築

🔚 6. まとめ:AIは“自分の分身”になれるか?

✔️ 本記事のまとめ:

項目 内容
テーマ ChatGPTを使ったメール返信の自動化
メリット 作業時間の短縮、表現の標準化、ストレス削減
技術要素 OpenAI API、プロンプト設計、Node.js CLI構築
応用 Slack・Gmailとの連携、Bot化、RPAとの組み合わせ

🌱 最後に

パーソナルブランディングはSNSやブログだけではありません。
メールの返信文一つひとつも、“あなた自身の印象”を構築する重要な要素です。
だからこそ、AIを味方につけて、より丁寧・迅速・ストレスレスなコミュニケーションを目指してみませんか?


この記事は現役エンジニア/技術ライターである筆者が実際に業務効率改善のために開発・活用しているノウハウを基に構成しています。

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