①AWSグローバルインフラストラクチャとは
・AWSが提供するクラウドサービスを稼働させる為の物理的な設備
・世界中に分散されたリージョン/アベイラビティゾーン/エッジロケーション/ローカルゾーン/それらを繋ぐネットワークによる網構成要素の総称。
②リージョンとは
・AWSサービスを提供している国や地域等の拠点の事。
・リージョン同士はそれぞれ地理的に離れた場所に配置されている。
③アベイラビリティゾーン(AZ)とは
・リージョンを構成する為の、細分化されたデータセンター(DC)の集合体の総称。
・複数のDCがAZを構成し、複数のAZで構成されている物がリージョン。
④アベイラビリティゾーンによる信頼性の向上
・AZは地理的・電源的に独立した場所に配置及び稼働している為、落雷や洪水などの自然災害によるAZへの局所的な障害に対して別のAZが影響されないようになっている。
・AZ間では距離的に数十キロ単位で離れて配置されているが、各AZ間では高速なネットワーク回線で接続されている為、ネットワーク遅延(レイテンシー)の問題が発生する事はほぼ無い。
⑤マルチAZによる可溶性の向上
・システム構築の可用性を高めるには、複数のAZを利用してシステム構築するのが基本。これをマルチAZと呼ぶ。
・ユーザー側が単一AZのみでシステム構築をした場合、単体のデータセンターにオンプレミスでのシステムを構築したケースと対障害性はそれほど変わらない。
・EC2(仮想サーバー)やRDS(データベース)などのインスタンスベースのサービスは、可用性を高める際には、マルチAZ内のに配置する冗長構成が基本となる。
⑥エッジロケーションとは
・ユーザー側が低レイテンシーで高速なコンテンツ配信を実現する為に設計されたAWSが提供するサービスの総称。グローバルインフラストラクチャの一部であり、実態としては世界中に配置された物理的なデータセンター群。
・エッジロケーション同士がAWSネットワークに接続されており、ユーザー側のリクエストに応じて最も近いエッジロケーションで処理される為、高速なレスポンスを返す事が可能。
・エッジロケーションのサービス例
Amazon Cloud Front
→コンテンツデリバリネットワーク(CDN) Webコンテンツを低レイテンシーで高速配信するサービス。
Lambda@Edge
→Cloud Frontに統合された機能 ユーザーに距離的に近いCloud Frontにてプログラムコードを実行するサービス。
⑥AWS Local ZONEとAWS Outpostsについて
・ユーザーから近い場所でEC2・EBS・RDS等のコンピューターリソースを利用する為のサービス総称。
・AWS Local ZONEはAWSとオンプレミス間をより低いレイテンシーで結び付け(特定リージョンの拡張/細分化)、高速処理を実現する。
・AWS Local ZONEの例
AWS上のオレゴン(米国西部)リージョンの表記名は「us-west-2」
上記リージョンの拡張である、ロサンゼルスのLocal ZONEの表記名は「us-west-2-lax-1a」
・AWS OutpostsはAWSサービスをオンプレミス環境で実行する為のサービス。
・サービスと契約すると物理サーバーやラックがAWS社から配送され、ユーザー側のオンプレ環境でEC2やRDSといったサービスをAWSインターフェースを介して管理する事が可能。