はじめに
本記事はJava Gold 11(正式名称は下記に記載します)に合格した元IT会社勤務の普通の社会人がどのように勉強して合格したのかを記載したものです。これから受験を考えている人の参考になればと思い、備忘録も兼ねてここに書き残すことにしました。
本記事が想定する読者
・社会人(学生でも構いませんが学校生活を楽しんだほうがいいかと。理由は後述)
・Oracle認定JavaプログラマSilver SE 11を所持している。
・Java Gold SE 11を受験することを検討している。
・平日は忙しくとも、土日は試験勉強する時間がある。
・会社に資格試験の費用を負担してくれる制度や合格手当などがある。
※これネタじゃないです。理由は後述
前提事項
Java Gold 11を受験するためには、この1つ下のランクである「Oracle認定JavaプログラマSilver SE 11(通称:Java Silver 11)」に合格していることが必須になります。
本資格を取ろうと思ったきっかけ
私がJava Gold 11を取ろうと思ったきっかけは、単純にJava Silverに合格した後、なんとなくJava Goldの問題集(黒本)を読んだとき、「あっこれ、時間を空けると合格できなくなるやつだ。」と直感で感じたからです。あと会社から出る合格手当が他の資格と比べて高かったというのもあります。
本資格の難易度
私自身、感じたことをそのまま記載します。当然、人によっては個人差があると思うのであくまで参考程度にお願いします。
ネットで「Java Gold 難易度」とかで調べると、「高難易度」「難しい」などの言葉がちらほら見かけると思いますが、正直、ちゃんと勉強(問題集と模擬テストを3回くらい周回)すれば合格点には達成できると思います。私にとっては、基本情報技術者試験のほうが覚えることが多くて大変でした。
あと本試験は、基本情報技術者試験と違いベンダー資格なので受験料がバカ高いです。(確か33000円くらい)私が元勤務していた会社では、資格受験料補助の制度があったのでまだ負担は少なかったのですが、そういった制度がない方は他の資格を受験したほうがいいのでは?と思っています。まぁそういった点でJava Goldは(金銭的に)受験難易度が高いと感じました。
本題
さて、蛇足的なお話は終わりにしてここからは本題に入らせていただきます。
まず私がJava Gold 11を受験するにあたり、使っていた本を下記に記載いたします。
■使用していた参考書
①「徹底攻略Java SE 11 Gold問題集[1Z0-816]対応」(通称:黒本)
②「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold SE11(試験番号1Z0-816)」(通称:紫本)
③「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold SE11 スピードマスター問題集(試験番号1Z0-816)」(通称:白本)
上記の3冊です。この時点で「うわぁー!3冊もやるのかよ!そんなの無理!」と思った方もいるかもしれませんが、正直に言うと①以外は周回する必要は基本ないです。理由は後述します。
■実際の勉強法
①を5周くらいしてください。以上です。
「いや、この記事を書いたやつ手抜きしすぎだろ!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、マジでこの「Java Gold 11」という資格試験に合格するためには、いかに①の黒本を徹底的にやるかで合否が変わるといっても過言ではありません。なぜなら、本試験では黒本に類似した問題、なんなら数字を変えただけの問題が2~4割ほど出題されるからです。また同じ本を5周するのはキツイ、、、という方がいらっしゃるかもしれませんが、辛いのは1週目、2週目です。自分の1週目の全体正答率は良くて3割、ヤバいところは全問不正解か1割程度でした。逆に4、5周目には大体の問題を覚えているので1日、もしくは半日で解き終わります。正答率も全体で8~9割、章によっては全問正解もありました。
また、本試験では実務では使わないであろうメソッド(特にstream系)が多く出てくるので、これは別途メモ帳やWord、紙のノート(Officeがない方はLibre)でまとめたものをPDFや写真で持ち、寝る前や朝起きたときの電車内で覚えると良いかと思います。自分は朝起きた行きの電車で、携帯にPDFを持ち歩いて覚えました。
ちなみにですが、戒めもこめてここに書きます。
]問題集や参考書に書いてある記載をそのままノートに記載するのはやめましょう。
そんなことをしてもどうせ忘れます。もしノートに書く場合は、別のノートに自分の言葉でまとめ、一覧で確認できるようにすることをおススメします。
1週目で頑張って書いたメモをさっぱり忘れ、2週目も同じミスをしたときは絶望しました。頑張って書いたのに、何も覚えてねぇ。もちろん、勉強は各自の勉強方法でいいと思いますが、この資格試験においては周回のほうが大切だと思います。
ではここで他の②、③の本は何に使ったのか?という疑問が生まれます。それは模擬テスト目当てで購入しました。別に②、③の本が悪いわけではないのですが、私は模擬テスト以外はやった記憶がありません。何故、ここまで徹底して模擬テストを実施したのかというと、それはとても簡単な理由です。
約33000円もかけた試験に絶対に落ちたくないからです!
ちなみに、①、②、③の参考書は合計で約13000円ほどしたのですが、どれも合格後にはメルカリで売却できたので、問題集への支出は半値ほどで済みました。(②、③の本に関してはほぼ新品)
結果
私は社会人で働きながらでの資格勉強でしたのでJava Silver 11合格から約3か月ほどでJava Gold 11を受験、および合格しました。得点率は88%ほどだったと思います。
合計勉強時間は、平日は平均1時間30分、休日はできて6時間ほどだったと思います。体感の合計時間は約100時間前後だと思います。
それで取得してどう変わったのかですが、個人的には会社から褒められた以外、特に何も変わらなかったと思います。個人的には合格して嬉しかったのですが、学生さんであれば学生時代にしかできないことに時間を費やしたほうがいいと思います。Javaの知識は間違いなく向上しますが、実際のJavaを使用していた現場で働いて働いていた身としては、若干ニッチな知識なような気がしています。
ちなみにですが、Java Silverの知識は基礎的なことが多くとても良いと感じております。
最後に
だらだらとしょうもない体験談を交えながらお話をさせていただきました。
ここまで読んで下さった方は本当にありがとうございます。個人的にはJavaが大好きなのでJavaの知識が向上できたのは楽しかったと思います。ただ、社会人の方で平日は残業で終電、土日も出勤という方はJava Goldの取得なんぞより転職の準備のほうが最優先です。
なぜこんなことを言うのかというと、私自身、この資格を取得した後、上記と同じような境遇のプロジェクトに移動になったからです。
あくまで資格は資格です。自分の実力試しには持ってこいですが、それが過度に人生の負担になったり、実務経験がおろそかになることは本末転倒なので辞めましょう。
以上、元IT会社に数年務めていた普通の社会人がJava Gold 11に合格した方法の紹介でした。
お付き合いいただきありがとうございました。