はじめに
2019年度秋のネットワークスペシャリスト試験に合格しました。
ネットワーク未経験ですが合格することができたのでポイントをまとめておきます。
受けた人に関して
理系学部卒。社会人2年目のエンジニア。
業務はバックエンド寄りです。
業務でネットワークを触る機会はあまりありませんでした。
IPA資格取得状況
2014年春 基本情報技術者取得
↓
2019年春 応用情報技術者取得
↓
2019年秋 ネットワークスペシャリスト取得
背景
IPA資格の取得をしている会社だったので。
高度試験であればどれでもよかったのですが、
ネットワークに苦手意識があったので克服するべくNWスペシャリストを選択しました。
あとは高度の中では一番使用する場面が多そうな知識体系なので。。
勉強方法
前準備
今までのIPA対策で、概要はふんわり理解していたものの、
深い内容に関しては理解していなかったので、試験勉強の前に本やWebサイトでネットワークそのものに関して学習しました。
xTECH 図解で学ぶネットワークの基礎
毎日業務の合間に1、2ページ程度読んでいました。
2007年で古めの記事なのですが、ネットワークの中でも根幹技術に関するもので、
現代とそう差異はないので問題ありません。
図解が多く初心者でも理解しやすいのでオススメです。
なお、各セクションごとに修了テストがあるのですが、リンク先が死んでいるようです。。
マスタリングTCP/IP 入門編 第5版
暇なときに読み進めて、大体試験の1か月前に読み終わりました。
堅苦しい見た目なのですが、時代とともにネットワークの仕組みが変換する様子が知れて、
技術書に苦手意識がある自分でも読み切ることができました。
ネットワークの規格でIEEE802.xxなんてのがありますが、
1980年2月から規格を定める活動を始めたからこんな名前になっているんだな~とか、
背景を知ることができるので、暗記も少し楽しくなる気がします。
試験対策
午前Ⅰ
応用情報を同年春に取得していたため、免除でした。
午後Ⅱ
過去問道場でひたすら過去問を解いていました。
試験前日の正答率は85%程度でした。
午後Ⅰ、午後Ⅱ
NW試験では有名なネスペ娘シリーズで過去問を解きました。
ネスペの基礎力 -プラス20点の午後対策
ネスペ30 知
ネスペ 27 礎
順番はネスペの基礎力→ネスペ知→ネスペ礎 でしたが、知と礎はどちらが先でも問題ないと思います。
基礎力はNWに出るトピックを幅広く解説してくれているので、
プラス20点のために仕上げに解くよりは、一番先に読んで基礎知識を固めたほうが
過去問にスムーズに取り組むことができます。
ネスペ娘シリーズには、過去の受験者の回答例と、
どうしてその回答が正解/不正解なのか解説されているため、
回答に必要なポイントを押さえておくと、本番でも回答を作りやすいと思います。
過去問の数をこなすよりは、同じ問題を2週以上して、
模範解答に自力でたどり着けるようになった方が良いです。
所感
ネットワークと聞くと、どこも複雑に絡み合っていて手を出しづらい印象を受けると思うのですが、
勉強してみると階層が分かれているのでとても勉強しやすかったです。
最近の動向として、クラウドが主流になっているので
ロードバランサを使用したXFF等問題が午後問題で出てきていますが、
TCP/IPの基礎さえ押さえておけば難しい内容ではありません。
業務ですぐ使うものではなくても、ネットワークの知識を身に着けておくと
問題発生時にこのレイヤーで問題が起きていそうだから、
こういうアプローチができるな、この部署の人に聞こう等、
ざっくりとですが問題の切り分けができるようになるのでオススメです。
何なら合格までいかないにしても、ネットワークの知識はつけると楽しいので、ぜひ受験を。