CuPyは、GPUを使用して数値計算を行うためのPythonライブラリです。
numpyと概ね同じような機能を持っているようです(が細かいところはそれなりに違っている)。
なお、CuPyはNVIDIA製のGPUを搭載している環境でしか使用できません。
Windows上でのCuPyのインストールには概ね3つの手順が必要になります。
- グラフィックドライバのアップデート
- CUDA Toolkitのインストール
- CuPyのインストール
グラフィックドライバのアップデート
まず、現在のグラフィックドライバのアップデートがないかを確認し、アップデートがある場合は最新版にしておく。
タスクトレイのNVIDIAアイコンを右クリックし、「NVIDIA GeForce Experience」をクリック。
その後、表示されたウインドウ上部の「ドライバー」を選択し、さらに「更新プログラムの確認」をクリックする。
必要な更新がある場合はインストールしておく。
CUDA Toolkitのインストール
次に「CUDA Toolkit」をインストールする。
「CUDA」は、NVIDIAが提供しているGPU汎用並列コンピューティングプラットフォームである(Wikipediaより)。
要は、GPUで計算を行えるようにするもの。
「CUDA Toolkit」は「CUDA」を使うためのSDKということになる。
下記サイトにアクセスして、「DOWNLOAD CUDA X.X NOW」からダウンロードする。
この時、インストールする「CUDA Toolkit」のバージョンを記憶しておく(「CuPy」のインストール時に必要)。
https://developer.nvidia.com/cuda-toolkit
CuPyのインストール
「CUDA Toolkit」をインストールしたら、「CuPy」のサイトにアクセスする。
画面左側の下の方に、「CuPy」をpipでインストールするためのコマンドが記載されている。
この際、自分がインストールした「CUDA Toolkit」のバージョンに適合する「CuPy」をインストールする必要がある。
コマンドの実行はGit bashやコマンドプロンプトで行える。
例えば、「CUDA Toolkit」のバージョンが10.2の場合は次のコマンドになる。
$ pip install cupy-cuda102
以上でインストールは完了である。