最近、話題の”メタバース”。結局どういう事なのか実態が掴めない人も多いのではないだろうか。そんな中、私の会社でも「何かしてみたい」という話になったので、手探りでメタバースを実験してみた、その結果をサラッとレポートしていく。メタバースの解釈は細かく分けると様々ですが、今回は試しにオンラインミーティングを3D空間で出来るかチャレンジしてみた。
"cluster" をDLしてみた
今回使用するのは東京に本社を置く、メタバース企業"cluster"というアプリ。昨今では様々プラットフォームが台頭しているが、自作したアバターを自由に持ち込めるのが何だか楽しそうという、フワッとした独断で選んだ。
始める時はアプリのダウンロードが必要で少し面倒ではあったがアプリ使用時の動き自体は良く、動き自体も比較的滑らかだった。VRゴーグルは無いのでPC版で操作したが、マウスでカメラ操作、十字キーで移動という動きには慣れが必要かもしれない。因みに新規登録時、私はGoogleと紐づけてアカウントを作成した為、アバターの頭の上には自分の名前とGoogleアカウントのアイコンが表示されていた。(下の写真参照)
メタバースに入ってみた
利用を開始すると自分のアバターが現れ、広くて綺麗な空港のロビーの様な所についた。(下の写真)
”バーチャルSNS”というだけあり、早速沢山の人(知らない人)で溢れかえっていた。この近未来的な状況を堪能しようと私は暫くソファーに座ってアバター観察をしてみた。それぞれが思い思いのアバターで、中には動物の形をしたものや何やら判らないものまで多種多様で、それらが集まってコミュニケーションを取っている光景は、近未来的でワクワクするものがある。
ミーティング(イベント)をつくる
遊びもそこそこに早速ミーティングの準備をしていく訳だが、アプリでのミーティング設定の動きが悪く、思うように進まない。調べた所、ブラウザで公式HPから設定出来る様なので、そちらでやってみる事に。下の画像の「+」ボタンから設定が出来るみたいで、ミーティングの設定が何かと選べる項目があったので、紹介していく。
ミーティングの設定
ミーティングには誰でも参加出来るもの(500人まで)、URLを知っている人しか入れないもの(最大50人で40分まで)があった。
それを選んだらミーティングの名前や概要、画像(サムネみたいなもの)を決めていく。今回は使用しなかったがYouTubeやTwitterとの連携も出来る様で、イベントをバズらせる為のツールの用意はある様だった。その他にも参加者の”権限”などもコントロール出来るみたいで、これにより参加者の出来る事を増やしたり減らしたり出来る。
個人的にいいなと思ったところはミーティングの場所がいくつも選べるので、和室や南国とかもあって少しテンションが上がりました。
実践
それでは実践パート。数人に協力してもらいミーティングツールという観点からレヴューしてみた。
快適にミーティングするにあたり、求める要素は幾つかあるが今回は4つにまとめた。
①プライベートな場であるか (他人に話が漏れない)
結果→ URLを知っている人しか入れないのでOK
②会話が出来、テキストでもコミュニケーション出来る
結果→ 権限でスピーカーもコントロール出来、テキストもアバター上部と壇上の画面に表示されるという使いやすい仕様
ただグループワークをしたい時にはそれそれで設定が出来ないから不便かも
③画面や動画等、情報共有の使いやすさ
結果→ 画面共有は壇上に表示され、没入感はあるが少し見づらく、対応ファイルもExcelやWordが表示出来なかった。
④俊敏なリアクション機能 (挙手、拍手等)
結果→ 良い感じ! 立体的で分かりやすいアイコンと音が出ていて種類も豊富。聞く側も非常に参加しやすい機能。(下の写真は拍手中)
・・・と、こんな感じだろうか。無料で行えるのは素晴らしいがプライベート空間は40分が上限なので、利用する場合は圧倒的な"ファシリ力"が要求される事だろう。
まとめ
アプリをダウンロードしてログインすると無料で使用出来る為、ITリテラシーが無くても参入しやすい。参加者の殆どが日本人だったりウォレットやNFTなどがガッツリ絡んでこないのは逆に安心して遊べる要素かも。
社内のコミュニケーションやミーティングツールとしては、やや使い辛いが、一方でしっかりと準備して"講義"を行うにはとても良いプラットフォームだと感じた。
以上「オンラインミーティングをメタバース内で出来るのか」でした。調べ漏れや間違いがありましたら優しく教えてください。
こんな感じで手探りで今後もメタバース関連の記事を投稿していくので時間があればまた見てください!
cluster公式HP
https://cluster.mu/