🚀 Virtuozzoとは?
Virtuozzoは、2001年(2016年にParallelsから独立)に設立された仮想化およびクラウドソリューションのリーディングプロバイダーです。世界中のホスティングプロバイダー、クラウドサービス企業、エンタープライズ企業に利用されており、包括的な仮想化基盤を提供しています。
日本法人も設立されており、日本の現地社員が在籍し、パートナー企業 とともにカスタマの成功をサポートしています。
Virtuozzoの主要なソリューション:
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Virtuozzo Hybrid Infrastructure (VHI): 企業向けの高性能HCI(ハイパーコンバージドインフラ)、VDI、CMPも提供
ユースケース:パブリッククラウド、オンプレ仮想化基盤、ハイブリッドクラウド -
Virtuozzo Application Platform: クラウドネイティブアプリケーションの開発・運用向けのPaaS
ユースケース:パブリッククラウドサービス、エンタープライズのDevOpsプラットフォーム -
Virtuozzo Storage: ソフトウェアデファインドストレージ(SDS)による高可用性ストレージソリューション
ユースケース:S3オブジェクトストレージ、ビッグデータデータレイク
Virtuozzoは、独自の技術とオープンソース技術を基盤に開発されており、LinuxOSからIaaS、PaaS、CMP、CDNまでフルスタックのクラウドソリューションを提供しています。
🚀 代替クラウドソリューションとしてのVirtuozzo
円安によるパブリッククラウドの値上がりや、BroadcomによるVMwareの買収がIT業界に大きな影響を及ぼしています。多くの企業やサービスプロバイダーがコストの上昇、ライセンスモデルの変更、サポート体制の変化など、さまざまな課題に直面する可能性があります。そのため、多くの企業が仮想化インフラストラクチャの再評価を検討しています。
Virtuozzo Hybrid Infrastructure(VHI)は、堅牢でコスト効率の高い代替ソリューションを提供します。現代のIT環境の多様なニーズを満たす、統合された使いやすいプラットフォームであり、仮想化およびクラウドの主要コンポーネントを1つの製品に統合し、仮想化基盤の導入を簡素化するとともに、柔軟なライセンスオプションを提供します。これにより、既存の仮想基盤から、より効率的でスケーラブルなインフラへスムーズに移行できます。
Virtuozzo Hybrid Infrastructureの主な特徴
1. オールインワンの包括的なソリューション
仮想化、ストレージ、オーケストレーション、ネットワーク、ユーザーインターフェースといったすべての重要なコンポーネントが統合されており、複数の異なるシステムを組み合わせる必要がありません。この統合アプローチにより、移行プロセスがシンプルになり、IT環境の複雑さを軽減できます。
2. コスト効率の高いパブリック/プライベートクラウド
Virtuozzoは手軽に導入できるパブリッククラウドおよびプライベートクラウドのソリューションを提供します。これにより、企業は高額なライセンス費用や運用コストをかけることなく、自由にクラウド環境を構築・管理できます。結果として、ビジネスの成長を支えるより柔軟でスケーラブルなインフラを実現できます。
3. 単一製品で完結するシンプルな管理
ProxmoxやVMwareなどは複数の製品を組み合わせて完全なインフラを構築する必要があります。しかし、Virtuozzoはこれらの機能を1つの製品に統合して提供しており、管理負担の軽減、ライセンスの簡素化、運用の効率化が可能です。
4. 本番環境向けのOpenStack
Virtuozzo Hybrid Infrastructureは、最適化されたOpenStackプラットフォームを提供します。導入、管理、サポートが簡素化されており、従来のOpenStackの複雑さや学習コストを大幅に削減します。これにより、OpenStack知識がなくてもオープンソースクラウドプラットフォームを、手軽に活用できます。
5. 柔軟なライセンスオプション
Virtuozzoは、サブスクリプション型と永久ライセンス型の2つのライセンスモデルを提供しております。
6. 日本語サポート
日本語のドキュメンテーション、UIの日本語化、パートナーによる日本語サポートも可能になっています。英語サポートは24x364です。
🚀 VHIへの移行を考えている方へ
Virtuozzo Hybrid Infrastructure(VHI)への移行は、スムーズかつ効率的な移行を実現するための体系的なプロセスです。以下に、移行プロセスの主要フェーズの概要を示します。
移行のステップ
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現行環境の評価
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インフラストラクチャの分析:現在の環境を詳細に分析し、使用しているリソース、仮想マシン(VM)、ストレージ、ネットワーク構成を把握します。
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ワークロードの分類:ワークロードを分類し、重要度、パフォーマンス要件、依存関係を特定します。
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ライセンスとコストの評価:現在のライセンス契約と関連コストを評価し、将来的なコスト増加のリスクを特定します。
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Virtuozzo環境の準備
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ハードウェアの準備:VHIのシステム要件に基づき、適切なハードウェアを準備します。
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ネットワーク設定:ネットワーク構成を計画し、VHI環境での最適なパフォーマンスとセキュリティを確保します。
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ストレージの構成:データの可用性とパフォーマンスを最適化するために、ストレージを適切に構成します。
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テスト環境の構築
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テストクラスターの設定:本番環境に影響を与えないよう、テスト用のVHIクラスターを構築します。
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移行ツールのテスト:Virtuozzoが提供する移行ツールを使用して、VHIへのVM移行プロセスをテストします。
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パフォーマンスの検証:移行後のVMが期待通りのパフォーマンスを発揮するか検証します。
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本番環境への移行
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移行計画の策定:ダウンタイムを最小限に抑えるための詳細な移行計画を策定します。
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データのバックアップ:移行前にすべてのデータのバックアップを取得し、データ損失のリスクを軽減します。
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段階的な移行:ワークロードの重要度に応じて、段階的にVMを移行し、各ステップで問題がないか確認します。
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移行後の最適化とサポート
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パフォーマンスのモニタリング:移行後、システムのパフォーマンスを継続的にモニタリングし、必要に応じて調整します。
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スタッフのトレーニング:ITスタッフに対して、VHIの管理と運用に関するトレーニングを提供します。
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移行の種類
Virtuozzoの移行ツールセットは、ウォームマイグレーションとコールドマイグレーションの両方をサポートしています。
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ウォームマイグレーション(Warm Migration)
- 仮想マシン(VM)を稼働したまま転送する方法です。転送後、短時間のカットオーバーを行い、移行先のプラットフォームで動作を引き継ぎます。
- ダウンタイムを最小限に抑えたい場合に最適な方法です。
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コールドマイグレーション(Cold Migration)
- 仮想マシンをオフラインの状態で転送する方法です。
- ウォームマイグレーションよりも高速かつシンプルな移行が可能で、ダウンタイムが許容できる場合に適しています。
- 以下のようなケースで必要になることがあります:
- 互換性の問題(古いOSや旧式のブートローダーを使用しているVM)
- 高負荷なワークロードを持つVMで、ライブ移行が難しい場合
ウォームマイグレーションが互換性やパフォーマンスの問題で失敗した場合、コールドマイグレーションが代替手段として活用できます。コールドマイグレーションのダウンタイムを最小限に抑えるためには、移行元と移行先の間で十分な帯域幅を確保することが重要です。
移行ツール
Virtuozzoは、業界をリードする企業と提携し、さまざまな移行元・移行先プラットフォームに対応した包括的な移行ツールセットを提供しています。これにより、スムーズな移行を実現できます。
代表的な移行ツール:
- Arrosoft CloudAny:複雑なワークロードの移行に対応する汎用的なツール
- CloudBase Coriolis:クラウド環境間のシームレスなVM移行に最適
- Acronis Cyber Cloud:データのバックアップ・リカバリー機能が強力で、移行時のデータ整合性を確保
- Hystax:ライブクラウド移行に特化し、ダウンタイムを最小限に抑える
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virt-v2v:異なる仮想化環境(ハイパーバイザー)間でのVM変換を行うツール
これらのツールを活用することで、企業の要件に応じた最適な移行方法を選択できます。
🚀 Virtuozzo Hybrid Infrastructure のトライアル方法について
Virtuozzo Hybrid Infrastructureのトライアル環境は、以下の手順で開始できます。
トライアルの概要
✅ サンドボックス環境:クラウド上でVirtuozzo Hybrid Infrastructure(VHI)を手軽に試せる。
現在、シーテック社を経由してアカウント発行しています。
✅ 物理サーバーでのインストール:実際のハードウェア上でVHIの性能を評価可能 (96コア & 1TB以内であれば期限なしで利用可能)
🚀 今後も技術記事を提供し続けます
今後も製品情報、インストールの手順、移行手順、操作ガイドをパートナー企業とともにこちらに投稿し続けます。
フォローよろしくお願いいたします。