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一般的にサービスの良い面は語られがちですが、残念な面について語られることは少ないですよね。
そこで本記事ではAzure Functionsの残念な点をあえて挙げることで、Azureの利用を検討している方々にとっての判断材料となることを目的としています。
Azure Functionsとは？
その名の通りAzureのFaaSです。
言語は C# / Node.js / Java / Python / PowerShell に対応しています。
設定や構築の手間はかかりますがカスタムハンドラーという機能を使うと上記以外の言語も実行できます。
また、OSをWindowsとLinuxから選択できるのが面白いところです。
内部的にAzure App Serviceの上に構築されているため、Azure Functionsを使用するにあたりAzure App Serviceの知識は役立ちます。
導入はこの辺にして冒頭の通りAzure Functionsの残念な面を情報提供していきます。
Node.js 22がいまだに正式サポートされていない
Node.js 22自体はご存知2024年4月リリースです。
しかし2025年4月現在、Azure FunctionsでNode.js 22は正式にサポートされていません。
Azureの外の世界では10日後に Node.js 24 がリリースされるらしいですね。Node.js 24がまだリリースされていないので少し調べたところ、Node.js 24で使用しているV8エンジンのバージョンにバグ（？）がありリリースが延期されたみたいです（2025/4/25追記） Node.js 24がリリースされました
（2025/05/07追記）。
Node.js 22すらまだ正式にサポートしていないのにAzure FunctionsがNode.js 24をサポートするのはいつになるのでしょうか。
我々Azure Functionsユーザにとっては GPT-6 よりも未来のテクノロジーになることでしょう。
2025年8月になりましたがAzure FunctionsではいまだにNode.js 22がGAしていません。ちなみにAWSでは3か月後にNode.js 24がリリースされるそうです。部外者の立場なのでこんなことは言いたくないのですがAzure Functionsの開発部門には開発体制や開発工程を抜本的に見直してほしいです。（2025年8月追記）
Java 21がいまだに正式サポートされていない
Java 21自体はご存知2023年9月リリースです。
しかし2025年4月現在、Azure FunctionsでJava 21は正式にサポートされていません。
Azureの外の世界では5ヶ月後に Java 25 がリリースされるらしいですね。
GPT-6よりも(略
Python 3.12がいまだに正式サポートされていない
Python 3.12自体はご存知2023年10月リリースです。
しかし2025年4月現在、Azure FunctionsでPython 3.12は正式にサポートされていません。
当然ですが2024年10月リリースの Python 3.13 もサポートされていません。
Azureの外の世界では半年後に Python 3.14 もリリースされるらしいですね。
G(略
あなたの結論は？
Azure使う？使わない？
余談
Azure Functionsの開発をしているMicrosoft社員が「Microsoftではイベントなどの目玉となる新機能以外は基本的に納期はない」とどこかの記事で語っていたのですが、むしろ新機能よりもこういう定期的な新バージョンなどの対応こそ優先して対応してほしいと感じています。
例えば極端な話、Azure Functionsが2024年4月のNode.js 22リリースと同時にサポートしていれば、Node.js 18の2025年4月末のサポート終了までの1年間で我々開発者は20を飛ばして18 → 22へ直接バージョンアップすることができるわけです。
一方で今のAzure Functionsのリリーススケジュールでは我々は18 → 20 → 22と小刻みにバージョンアップ作業を行う必要があります。
つまりMicrosoft側のスケジュール次第で我々の作業の手間が2倍変わってきます。
また、そもそもMicrosoft側のスケジュールがアナウンスされておらず我々側の作業スケジュールすらも立てることが出来ないのでその点についても改善してほしいですね。
参考
AWS Lambdaで各バージョンが正式にサポートされた日を調べてみました。
- Node.js 22 - 2024年11月22日
- Node.js 24 - 2025年11月 (予定)
- Java 21 - 2023年11月16日
- Java 25 - 2025年10月 (予定)
- Python 3.12 - 2023年12月14日
- Python 3.13 - 2024年11月13日
- Python 3.14 - 2025年11月 (予定)
Node.jsはリリースから7か月後にサポート。
JavaとPythonはリリースから1-2か月後にはサポート。
流石ですね。