はじめに
みなさま、はじめまして!
Ayumiと申します。
仕事では、ソフトの品質評価→金融系業務システム開発→公共事業のシステム開発と携わってきました(現在6年目)。
現在は進捗管理やプロジェクトの情報分析などに関わっており、中身を触る機会がほぼ無く、コーディングは記憶の彼方に行ってしまいました…
しかし、品質評価をやっていた頃に取ったJSTQBという資格が活きると感じる瞬間が業務中にちょくちょくあります。
知っている人が少ない(体感)資格ではありますが、評価以外の開発業務でも役立つ知識がいろいろあるので、
特にソフトウェア開発に携わっている方にはおすすめです
資格勉強の体験談をシェアさせていただくので、これからこの資格を取ろうかなと考えている方にも、少しでも参考になれば幸いです。
この記事の読者対象
・JSTQB資格初学者
・ソフトウェアテストのスキル向上に興味のある方
・ソフトウェア開発を行っている/興味のある方
JSTQBとは?
組み込み等のテスト評価の分野ではわりとメジャーな資格かと思います。
私がいた現場でも、新卒1〜3年目の若手に対して
「まずはJSTQBのFoundation Levelを取ろう!」
という空気があり、先輩たちは基本的にみんな取得していました。
- JSTQBとは?
JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)という運営組織が認定している、テスト技術者の資格。
誰でも受験できる Foundation Level と、FL合格者で業務経験3年以上という条件をクリアすれば受験できる Advanced Level の、大きく2種類があります。
参照:公式サイト
ただ、受験料が22000円(税込)と高額で、当時新卒1年目だった私には衝撃価格でした。
当時の会社は「資格は自己研鑽のために自主的に受けるもの」というスタンスだったので、自腹。
ですがそのおかげ?で、「絶対に受からねば…!」と真剣に勉強に取り組むことができたので逆に良かったです。(受かって本当に良かった)
勉強方法
基本的には シラバス(参考書) と テス友(アプリ) で勉強しました。
・参考書(ちょっと良いお値段ですが絶対に落ちたくなかったので買いました)
・テス友アプリ
通勤で片道45分ほど電車に乗っていたので、その時間を利用して試験1ヶ月前ぐらいから始めました。
(とはいえ22時ごろまで残業する毎日だったので、よく参考書を開いたまま爆睡していました……)
最初の頃こそ「参考書を1章読んで重要そうな箇所にはマーカーで線を引きアプリをやる、わからないところは参考書に戻る」と丁寧に進めていたのですが、
ある時から参考書を開いた途端に寝落ちるという負の習慣(逃避?)に悩まされ、また、座れなかった時に混雑した通勤電車で本を広げることにも抵抗を感じ、途中からはひたすらアプリで問題演習をしました。
ですがこれは、テスト評価のチームに配属されて2〜3ヶ月目の新人(文系出身の私)がやっていた方法であり、
個人の感覚ですが、ソフトウェアテストの実務経験が2〜3年ある方なら、参考書が無くてもある程度経験則で正解できそうな問題が多いです。
ただ、体系的に知識を学ぶという意味で、経験のある方にも非常におすすめできます。
どんな問題が出るか気になった方、公式サイトにサンプル問題が載ってますのでぜひ参照してみてください。
Foundation Levelサンプル問題
資格勉強を通して身についたこと
テスト技術に関する知識がつくのはもちろんですが、テスト業務にかかわらず、広い意味で以下のような学びがありました。
- 論理的に妥当性や網羅性を捉える視点
- 適切な手順を踏んでより良いアウトプットを出す組み立て方
- 日本語処理能力(試験問題でひたすら文章を読むため)
最後に
この勉強法でやってみて、最後は直前の数日で詰め込みましたし正直ギリギリの合格でした
あまり実務経験がなく初学者の方は、
私のようにまとまった勉強時間が取れない場合は1ヶ月よりもっと前から取り組んだ方が余裕が持てると思います。
私は今はWebシステム開発の現場におり、ソフト評価とは全く違う分野なのですが、
この資格取得を通じて、開発を進める上での考え方やベースとなる知識を身につけられたのでとてもよかったと思っています。
基本/応用情報や◯◯スペシャリスト、といった数あるIT系資格の中でもマイナーな部類かもしれませんが、スキルアップしたい方にはぜひおすすめです!
ひとこと
エンジニアってどうしても、専門性の高い職種であるが故に視野が狭くなりがちですが、個人的には視野を広げて、職場以外のエンジニアとも交流していきたい想いがあります。
TECH WOMAN KANSAIは、関西を拠点とする女性エンジニアがオンライン・オフラインで交流するコミュニティです
ご興味のある方はぜひ一度チェックしてみてください!
TECH WOMAN KANSAI
参考文献