ごあいさつ
OpenChain Japan WGのアドベントカレンダー2024へようこそ!
OpenChain Japan Planning SWGのリーダーを務めております渡邊です。
私たちOpenChain Japan WGは、OSS(Open Source Software)のコンプライアンスに関する活動をしている日本のコミュニティです。最近では、新しいトレンドであるSBOMやOSPOなどの新しいテーマにも、海外のチームと連携しながら積極的に取り組んでいます。
今年の我々のアドベントカレンダーは、OSSコミュニティで活躍している「人」にフォーカスしてお届けします。さまざまな分野で活躍する皆さんの投稿を通じて、日本のOSS界の発展に貢献できれば幸いです。また、このアドベントカレンダーを通して、私たちの活動やOSSコンプライアンスの重要性に興味を持っていただき、参加したいなと思っていただけるようになると嬉しいです。
最初に、OpenChainのゼネラルマネージャー Shane Coughlanからのメッセージをお届けします。
A message from Shane
OpenChainのアドベントカレンダーは、知識、経験、そして私たちのコミュニティに焦点を当てる方法として、数年前に始まりました。その成功と毎年の継続は、素晴らしい貢献です。私は常にこの活動に特別な関心と感謝の念を抱いてきました。
アドベントカレンダーは知識を共有します。人々を動かし、新たな議論が生まれます。私たちのコミュニティのメンバーは、自分の興味や専門分野について語ります。ニュースを共有する人もいますし、ケーススタディを共有する人もいます。それは、私たちが業界として、またコミュニティとして、どれほど進歩してきたかを示すものです。
私がオープンソースの管理とガバナンスの仕事を始めた頃は、共有された知識はほとんどありませんでした。オープンソースのライセンスはほとんど理解されておらず、著作権法の大枠を除けば、法律や規制の枠組みは整っていませんでした。
我々には、プロセスも、経験を共有する人も非常に不足していました。要するに、オープンソースソフトウェアの管理に関するコラボレーションのためのコミュニティが不足していたのです。OpenChain Japan WGは、そのような状況を変えるために人々が協力し合ったときに起こったことの一例です。
私たちのグローバル・コミュニティの協力により、ISO標準や数多くの参考資料、そしてアドベントカレンダーが生まれました。また、ソーシャル・メディア上では、お互いの成果を称え、刺激を与え合い、最先端の情報が共有されています。
Well done everyone! そして、このアドベントカレンダーを始めるにあたって重要な役割を果たした渡邊さん、そして素晴らしい貢献者の皆さんに感謝します。
OpenChain Japan Community Day
OpenChain Japanでは、技術トレンドやユースケースの共有などを目的とした会合をおこなっています。もともと「全体会合」として開催していたものですが、「より多くの人に気軽に参加してもらいたい」という思いを込めて、今年の後半から、会合の名称をCommunity Dayに変更しました。
今年開催した会合を振り返ってみましょう。
第30回全体会合 (2024年2月28日) @サイバートラスト株式会社
コントリビューション(貢献)をテーマに、「SPDX membershipについて」(ソニーグループ)、「OSSサプライチェーン上流企業でのオープンソース活動」(サイバートラスト)、「How We Navigate an Open Source Compliance and Contribution」(ソニーセミコンダクタソリューションズ)の講演と、Co-Located EventとしてOSPO SWGのミーティングを開催しました。
第31回全体会合 (2024年6月27日) @キオクシア株式会社
サイボウズ株式会社さんによる基調講演「OSS推進チームの活動紹介」、「キオクシアのOSPO立上げから現在の活動、課題について」(キオクシア)、「OSPOの活動紹介」(トヨタ自動車)などOSPOに関する事例紹介に加え、各社の実例を共有するライトニングトーク「OSS コンプライアンス~組織・体制面~ Revival」、Co-Located EventとしてOSPO SWGのミーティングを開催しました。
OpenChain Japan Community Day vol.32 (2024年10月17日~18日) @ダイキン工業株式会社
Day1は「ダイキン工業におけるOSS活用の取組み」(ダイキン工業)、「本田技研工業株式会社におけるOpenChain認証取得」(本田技研)の講演と、業界最新動向の共有としてSBOMの最新動向および有識者によるパネルディスカッションをおこないました。Day2は、Japan OSPO Local Meetup(The Linux Foundation TODOグループのプログラムマネージャー Anaさんとのミートアップ)とFAQ SWG ワークdayをおこないました。
Community Dayのアーカイブ
OpenChain Japan Community Dayの資料や録画はこちらに纏まっていますので、興味のある方はアクセスしてみてください。
2025年もさまざまな企画を用意してCommunity Dayを開催していきますので、興味のある方はお気軽にご参加ください。お待ちしております!