Webサーバー
ウェブサーバーは、ハードウェアまたはソフトウェア、あるいはその両方を指します。
ハードウェアの観点
ウェブサーバーとは、ウェブサーバーソフトウェアとウェブサイトのコンポーネントファイル(HTML文書、画像、CSSスタイルシート、JavaScriptファイルなど)を格納しているコンピューターのことです。インターネットに接続され、他の端末と物理的なデータ交換が可能です。
コンポーネントファイルとは?
- HTMLファイル: ウェブページの構造や内容を記述するファイル
- CSSファイル: ページのデザインやレイアウト、色などの見た目を指定するスタイルシート
- JavaScriptファイル: ページに動的な動作やインタラクションを追加するスクリプト
- 画像ファイル: JPEG、PNG、GIFなどの画像データ
- フォントファイル: Webフォントとして利用されるフォントデータ
- 動画・音声ファイル: ページ内で再生されるメディアデータ
- その他: PDFやSVGなど、ウェブページで利用されるその他のファイル
これらのファイルが組み合わさることで、ユーザーがブラウザで閲覧できるウェブサイトが構成されます。
ソフトウェアの観点
ウェブサーバーとは、ホストにあるファイルに対するウェブユーザーのアクセスを制御するいくつかの部品の集まりです。最小限の部品はHTTPサーバーであり、URL(ウェブアドレス)およびHTTP(ブラウザーがウェブページを閲覧するためのプロトコル)を理解し、リクエストに応じてファイルを配信します。
最も基本的な仕組みとして、ブラウザーがウェブサーバーにHTTPでファイルをリクエストし、リクエストが正しいウェブサーバー(ハードウェア)に届くと、HTTPサーバー(ソフトウェア)がリクエストを受け付け、リクエストされた文書を探し(ない場合は404レスポンスが返される)、ブラウザーにHTTPを通して送り返します。
ウェブサーバーには「静的ウェブサーバー」と「動的ウェブサーバー」があります。
- 静的ウェブサーバー: サーバーが保持しているファイルをそのまま送信します。
- 動的ウェブサーバー: アプリケーションサーバーやデータベースなどの追加ソフトウェアを持ち、ファイルを動的に生成・変更してから送信します。
引用
「ウェブサーバーはハードウェアまたはソフトウェア、あるいは両方が動作しているものを指します。ハードウェアの観点では、ウェブサーバーとは、ウェブサーバーソフトウェアとウェブサイトのコンポーネントファイル (例えば、 HTML 文書、画像、 CSS スタイルシート、 JavaScript ファイル) を格納しているコンピューターのことです。インターネットに接続され、ウェブに接続された他の端末と物理的なデータ交換に対応しています。ソフトウェアの観点では、ウェブサーバーとは、ホストにあるファイルに対する、ウェブユーザーのアクセスを制御する、いくつかの部品の集まりです。最小限の部品は HTTP サーバーです。HTTP サーバーは URL (ウェブアドレス)および HTTP (ブラウザーがウェブページを閲覧するためのプロトコル)を理解するソフトウェアのことです。格納しているウェブサイトのドメイン名(mozilla.org など)を通してアクセスすることができ、コンテンツをエンドユーザーの端末に配信します。」
サーバーサイド、サーバーサイド言語
サーバーサイドは、ウェブサーバー上で動作し、ユーザーからのリクエストに応じて処理を行う部分です。
サーバーサイド言語(PHP、Python、Ruby、Java、Node.jsなど)を使い、データベースとの連携やユーザー認証、動的なページ生成などを行います。
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サーバー側とは?
「サーバー側」とは、クライアントではなくサーバーで発生するすべての処理を指します。
例として、動的Webページのレンダリング、データベースとの対話、ID認証、プッシュ通知などが挙げられます。
サーバー側スクリプトは、ユーザーのアクションに応じて動的コンテンツをWebページに配信するために、サーバーで実行されます。
サーバー側のスクリプトはJavaScript以外にも多様な言語で記述可能です。
クライアントサイド、クライアントサイドスクリプト
クライアントサイドは、ユーザーのブラウザ上で動作する処理です。主にJavaScriptが使われ、ページの動的な表示やユーザーインターフェースの操作、入力チェックなどを行います。サーバーに負荷をかけず、即座に反応できるのが特徴です。
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クライアント側とは?
「クライアント側」とは、クライアント(エンドユーザーデバイス)で表示または実行されるWebアプリケーションのすべてを指します。
HTMLやCSSなどのマークアップ言語は、クライアント側のブラウザによって解釈されます。
クライアント側スクリプトは、通常JavaScriptで記述され、ユーザーの操作(例:マウスホバーで画像が拡大する等)に即座に反応します。
クライアント側は「フロントエンド」とも呼ばれますが、厳密には同義ではありません。
クライアントサイドスクリプトは、ユーザーのコンピュータやデバイス上で実行されるプログラムです。主にWebブラウザ内で動作し、ユーザーの操作にリアルタイムで応答します。
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主な特徴
- HTMLやCSSと連携して動作し、ユーザーの操作に素早く反応できる
- ページの表示が動的になり、インタラクティブな体験を提供する
- 代表的な言語はJavaScript(ボタンをクリックしたときにメッセージを表示、フォームの入力内容を確認など)
- サーバーへのリクエストを減らし、Webページの読み込み速度向上にも寄与
- ユーザーはスムーズな操作を体験でき、UX(ユーザーエクスペリエンス)が向上する
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注意点
- クライアントサイドで実行されるため、安全性やプライバシーに注意が必要
- 適切な対策がない場合、悪意のあるスクリプトに影響を受ける可能性がある
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役割
- ユーザーの操作に応じて動的なコンテンツを作成・表示を変更
- ページのリロードなしでコンテンツを変更したり、アニメーションを追加できる
- 例:ボタンをクリックしたときにメッセージを表示、フォームの入力内容をリアルタイムで検証
- 主にJavaScriptで記述される(HTMLやCSSとも密接に連携)
クライアントサイドスクリプトは、現代のウェブアプリケーションにとって欠かせない要素です。
Web開発用プログラミング言語
Web開発では、HTML(構造)、CSS(見た目)、JavaScript(動作)などの言語が使われます。
サーバーサイドではPHP、Python、Ruby、Java、Node.jsなどが利用され、データベース操作にはSQLが使われます。
これらを組み合わせて、動的でインタラクティブなウェブサイトを構築します。