東京都オープンデータハッカソンに初出場してきました!感想や学びをぽろぽろ書きます
ちなみにハッカソンは大学生1年生の時に1回だけ出場経験あり(その時は何もできず苦い思い出だ)
そもそもハッカソンとは?
「エンジニアやデザイナーがそれぞれの技術やアイデアを持ち寄り、短期間に集中してアプリケーションなどを開発し、成果を競う開発イベント」
個人的な見解だが、最近は非エンジニア参加型のハッカソンが増えているイメージ。
ほんなら東京都オープンデータハッカソンの意義は?
"東京都は、社会課題を解決する手段として、オープンデータとテクノロジーを活用した「都知事杯オープンデータ・ハッカソン」を今年度も開催します。"
と公式サイトに記載があるとおり、東京都が抱えている社会課題に対して何か解決/改善するアイディアを出し合おうと言った企画だ。
どうやら今年(2024年)は4度目らしく、さらに年々規模は拡大しているとのこと。
このイベントのキーワードは「オープンデータ」
東京都が整備しているオープンデータを使うというのがこのハッカソンの制約かつ魅力だ。
では東京都が整備したオープンデータとはどんなものか?
東京都オープンデータカタログサイトと言うものがあるらしいので早速見てみよう。
・土地利用現況調査GISデータ
・浸水予想区域図
・東京消防庁 消火栓及び防火水槽等
・東京都防災マップ避難所・避難場所一覧データ
(アクセスランキングから抜粋)
さらにカテゴリー別にデータが整理されており、「まちづくり」「観光」「医療」と言った具合に興味のあるテーマからも探せそうだ。
実際にデータの中身を見てみよう。試しに都内の公衆トイレのデータを集めてみた。
そこで気づいた。
「あれ、市区町村でデータセットが分かれてる」
ちょっとしたサプライズ。
そうか、データは市区町村単位で集められてるケースも多いんだな。
そもそも東京都オープンデータカタログと言ってるくらいなので、全国ではなく東京都のデータしかないのか。
普段は民間企業や国際機関、気象庁などのデータを扱うことが多い私にとっては、行政のデータの特徴を知るきっかけとなった。
地域の課題解決に大切な視点
私は学生の頃、「国際協力にはグローバルな視点とローカルな視点、どちらも欠かせない重要な視点だ」と何度も聞かされた。
今回のハッカソンでは東京都の課題について考えるのだが、私はどうしても外の視点と中の視点、両方から東京の課題を考えてみたかった。
今年のハッカソンでは、初めて都の職員の方が課題を提示している。
今まではハッカソン参加者が独自に課題を設定するパターンのみだったようだ。
とは言え、私は疑問に思った。
職員の人は本当に東京の課題を認識しているだろうか?
実際に都民にヒアリングしたのだろうか?
職員の方を疑いたいわけではない。
しかし個人的には、課題の設定は何よりも面白い作業だと思うので、自分たちで決めたかった。
そして私は都民ではない。だからこそ、東京の課題を的確に当てられる自信がないと思った。
私達のチームは課題の抽出にもデータを使った。
データには質的/量的データと大きく2種類に分けられる。
人間が抱える要望や課題の抽出には、この質的データであるアンケートやインタビューといった情報が役に立つ。
都民が回答している場合は内の視点。
観光客、もっと言えば海外からの観光客が回答している場合は外の視点になる。
他のチームでは、チームメンバーが抱えている身近な課題や、データを扱う人だからこそ気がつく課題などあらゆる方法で考えられており興味深かった。
最後に感想
総じて、楽しかった。
チームの仲間とたくさん考えて、何か一つのアイディアを形にする。その営みが楽しかった。
そしてこのような機会を用意してくれた運営スタッフには感謝です。
私達は職場の仲間で出場した。それゆえに新しい出会いは特になかったが、言いたいことを遠慮せずに言える。
そんな環境と仲間に恵まれ、約9年ぶりのハッカソンは良き思い出となりました。
もし、ハッカソンに参加するか悩んでいる方がいたら「とりあえず参加してみたら?」とは言えないが、周りに恵まれたら楽しいものになるかもしれない。
そんな期待を胸に参加してみても良いかも。
読了ありがとうございました。