はじめに
初めまして、@Aya_Furusawa です。
現在は株式会社トレタでデザイナーとして働いています。
1年半前から家庭の大黒柱として娘3歳と学生の夫と仲良く暮らしています。
(公共のサービスや支えてくれる家族、会社の仲間には感謝の気持ちでいっぱいです!)
最近デザインの記事をヲチしていて「デザイナーと組織」「デザイナー主導」などのキーワードを見ることが多くなってきたと感じています。
そこで自分なりに、エンジニアとプロジェクトを進めて行く時に気をつけている点をいくつか書いてみようと思いました。
※この記事はトレタ 2017アドベントカレンダーの12月5日の担当記事です。
改善のタネはいつも手の中に握っておく
あれやりたい、これやりたい、ということをこまめにエンジニアに雑談ベースで話しておくと、お互いに心づもりがしやすくなりますね。
すぐに改善したいことをプロジェクトの序盤などに1つ差し込んでおくことで自分の居場所を見つけやすくなります。
さらに改善されるユースケース(具体的なクレームや、どこの誰が言っている、なども良い)とそれによって改善される指標なども追加すると、より説得力が上がります。
顧客要望や社内で自分の関連するプロダクトに関する情報に常にアンテナをはると、改善のタネを発見しやすくなります。
見えないものを作る方法
デザイナーは、まだ誰も見たことのないものを一番最初に形にします。
会議などでアジェンダを見ながら話すよりも、実際にデザインを見ながら話すほうがより具体的な話ができるようになります。
ワイヤーフレームをディレクターが描くケースもあると思いますが、実際デザインを作る段になると意外と色々なことがみえてくるものです。
情報が多すぎる、少なすぎる、想定しているターゲットがバラバラ、プロダクトの目的って何だっけ・・・?
こういう時は、デザイン案を何個か作って「これはないね」を全員で確認していくと良いと思います。
エンジニアに対しては、みんなこんな仕様だと思ってるよ、あと私はこうしたいよ、大丈夫?と伝えるためにも粗案を見せると有効だと思っています。
チームが課題にフォーカスするために捨て案を作ることも時には大事ですね。
ユーザーの何を聞かれても答えられるように準備する
人は自分の知っていることしか知りません。しかしそれを知っているだけでもアクションを取ることができます。
トレタは幸いカスタマーサポートやセールスが同じフロアの中に居るので、私はよく分からないことを聞きに行っています。
どういう時にこの機能を使うのか、それは1日のうちでどれくらいの時間を締めるのか、そもそも毎日どんなルーチンワークがあるのか、そんな時にいやなケースはどんな事か、など。
2、3人でいいので、その人(ユーザー、あるいは元ユーザー)の生活が想像できるようになるくらいまで聞いてみると、結構なリアリティを持って開発チームにユーザー像やストーリーを語れるはずです。
そういった事情がわからないと、何のためにこの機能を実装するのか、どこまで想定しなくちゃいけないのか、予想する事が難しいので仕事も辛くなりがちです。
普段オフィスに籠もりがちなエンジニアには特にフレッシュな情報を共有するべきだと思っています。
現場を知っているスタッフからのホンネの引き出し方を身につけると、ぐっと仕事が楽になります。
また、ユーザーフローのどこに対して要望が生まれたのかを意識してヒアリングする事も大事にしています。
意図と目的を何回も伝える
最近、社内でコニュニケーションの勉強会がありまして、その時学んだ事で次の日から役に立ったことがあります。
何故このデザイントーンなのか、何故この課題なのか、何故この機能なのか、などを何回でも説明するように心掛けています。
あと、説明した上でこちらの持っていったものが違うねの場合も全然ある事なので、べき論理詰めってつい「ふええ…」となりがちですがそういった場合でも顔に出さないように、一旦受け入れると平和でよいですね。
デザイナーだからって、パーフェクトにスマートにプロジェクトを引っ張ろうとしなくて良いと思います。
ケースバイケースで自分のできることを1つずつ増やしていくほうが、自分にとっても向いていること、向いていないことを確認しながら進めていけるのでよいです。
ただ、デザイナーが顧客調査をやることで、ユーザーへの共感をチームに持ち帰る事ができますし、その結果膨らまし過ぎた妄想に現実的に実現可能なラインというエッセンスを加えてくれるのもエンジニアさんなので、やはり早めにいろいろ相談できる関係は望ましいです。
結びに、エンジニアやプロジェクトマネージャーなど、それぞれの立場からみてどんなデザイナーがやりやすいか、のご意見もお待ちしておりますので、コメント欄で教えていただければと思います。
メリークリスマス。