はじめに
Axrossの広報を担当している松田です。
Axross とは、エンジニアの"教育"と"実務"のギャップに着目し、「学んだが活用できない人を減らしたい」という想いのもと、ソフトバンクと社内起業制度にて立ち上げたサービスです。
現役エンジニアによる実践ノウハウを"レシピ"として教材化し、実際にプログラミングで実装を追体験しながら学ぶことができます。AI/機械学習をテーマにした、様々な業務領域やビジネスの課題解決に応用できる実践的な学習教材を180以上揃えています。(2021年9月時点)
Axross:https://axross-recipe.com
公式Twitter:https://twitter.com/Axross_SBiv
最近は受講者の皆様から**『AI・Pythonの実践的な教材だけでなく、プログラミング初学者向けの内容も増やして欲しい』、『身近な業務に活用できるようなレシピが欲しい』**といった声を多くいただいており、初学者向けのレシピも拡充しています。
今回は、Axrossで学べる初心者におすすめレシピの中から、GASを活用した業務効率化レシピを一部ご紹介します。
GASとは
**GAS(Google Apps Script)**は、Google Workspace の統合、自動化、拡張のためのビジネス ソリューションをすばやく簡単に構築するための唯一のローコードプラットフォームです。Google Apps Script を使えば、ビジネスユーザーは本格的なソフトウェア開発の経験がなくても、Google Workspace 上にカスタム ソリューションを構築できます。Apps Script は、Gmail アカウントをお持ちであればどなたでもご利用いただけます。(Google HPより引用)
Google Apps Script を使えば、本格的なソフトウェア開発リソースは必要なく、日常的な課題を解決するカスタム ソリューションをすぐに作成できます。単純作業の自動化をはじめ、日常的に利用するアプリケーションとの統合機能の作成や、必要に応じて機能やカスタマイズの追加が可能となっています。
開発言語はHTML、CSS、JavaScript なため、独自のフレームワークの知識を新たに身に付ける必要はありません。また、Google Workspace API や、YouTube、Google アナリティクス、BigQuery など 100 以上の事前統合されたGoogleサービスをフル活用できます。
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Gmail とスプレッドシートを使ってメールを統合
スプレッドシートのデータを Gmail で取り込み、視覚的にわかりやすいメールを作成して送信できます。 -
イベント セッションへの申し込み
スプレッドシート、ドキュメント、フォーム、Gmail を連携させることで、イベント セッションの申し込みを受け付けた後、各参加者の日程表の作成とメール送信を自動で行えます。 -
自由回答式フィードバックの感情分析
スプレッドシートで直接 Cloud Natural Language を使用してエンティティ感情分析を実施することで、自由回答式フィードバックのようなテキストデータの大規模分析を行えます。
公式ホームページ: https://workspace.google.co.jp/intl/ja/products/apps-script/
GASを活用したレシピの紹介
Googleカレンダーのスケジュール調整を自動化するレシピ
投稿者:@su2umaruさん
GASを使用して、会社や学校といった組織、また個人でも多くの方々が利用されているGoogleカレンダーでスケジュール調整の自動化を学べます。
ミーティングに参加するメンバーとミーティングに要する時間を指定すると全員が参加できる日程でのミーティングの作成とゲストの招待まで自動化します。
Google Apps Scriptを活用し、Googleフォーム回答後にメールを自動送信するレシピ
投稿者:@uehara7さん
GASを使ってユーザーがGoogleフォーム入力した後に、回答者に対して自動で定型メールを送信するプログラムの作成を学べます。
イベント申し込み完了時や、アンケート回答後に自動で返信メールを送付できるようになったり、お問い合わせフォーム入力完了後に、問い合わせ完了メールを自動送信できるようになります。
Google App Scriptによる環境構築ほぼ不要の書籍管理システム
投稿者:@Kipさん
JavascriptをベースとしたGASの基本的処理を用いて書籍管理のWebアプリケーションを学べます。
GASを利用して本に記載されているISBNコード(書籍の国際規格)をバーコードで読み込みスプレッドシートに書籍の情報を記載します。データベースにGoogleSpreadSheetを利用しますので、簡易にWEBアプリケーションとして作成できます。読み取り開始画面のみピュアなHTMLファイルを利用しますので、そのHTMLファイルを公開するサーバーさえあれば環境構築など必要なしに誰でも作成可能です。そのほかの部分については、Googleがホストしてくれます。
Googleフォーム回答者を予定のゲストに追加して会議通知を送るレシピ
投稿者:@su2umaruさん
GASを使ってイベントを開催するとき、申込者に自動で会議通知を送る方法を学べます。
イベントを開催するとき、申込者にGoogleフォームで申し込んでもらうことが多いです。
その後、Googleフォームの回答をスプレッドシートに集計して、各メールアドレス宛にイベントへ会議通知を送ります。
しかしこのフローだと申込から会議通知が送られるまで時差があり、申込者はイベントに申し込んだことを自身で覚える、もしくは自身でカレンダーに予定を作成しなければいけません。
一方で開催側は手動で会議通知や参加確定のメールを送らなければならず、双方に手間がかかります。
この手間を省くため、Googleフォーム回答者を予定のゲストに追加して会議通知を送るように自動化します。
この自動化ができるとすぐに会議通知を送れるためイベントの離脱率が下がる、そして双方の手間を省くことができるといったメリットがあります。
Googleカレンダーの空いている時間から30分間隔の希望を調査するGoogleフォームを作成するレシピ
投稿者:@su2umaruさん
個別相談のようなイベントを開催するとき、申込者にGoogleフォームで申し込んでもらうことが多いです。Googleフォームの作成にあたってはラジオボタンやチェックボックスでスケジュール調整の設問を用意します。
このレシピでは、GASを使ってGoogleカレンダーの空いている時間から、会議に参加可能な時間を洗い出してGoogleフォームを作成するという一連の流れを自動化する手法を学べます。
Gmailで変数を使って宛先ごとにメッセージを変えるレシピ
投稿者:@su2umaruさん
GASを使ってスプレッドシートの内容を取得し、GASでメールを送る方法を学べます。
個々のメッセージのやり取りから登録ユーザへのキャンペーン告知まで、メールは様々なシーンで使われています。
特にGoogleが提供しているフリーメールサービスのGmailは多くの個人、組織が活用しています。Gmailで複数人にメッセージを送るとき、宛先ごとにメッセージを変えたいときがあります。
例を挙げるとそれぞれのユーザの状態により告知するキャンペーンの内容を変える、ABテストを行うといった具合です。さらに冒頭の宛名を「○○様」と表示したい場合、1人1人のメッセージを手作業で作成しなければいけません。
そうした面倒な作業を行わずに済むよう、本レシピではGmailで変数を使って宛先ごとにメッセージを変える方法を解説します。
プログラミングの基礎しか取り組んだことがない方でも学習できるよう丁寧に解説しているのでぜひこの機会に1つアウトプットを行ってみましょう。
Googleフォームの回答をSlackに通知するレシピ
投稿者:@su2umaruさん
GASを使ってGoogleフォームの回答を取得する方法やSlackにGoogleフォームの回答を通知する方法を学べます。
企業や個人からの問い合わせ、イベントの申込などでGoogleフォームを使われている方は多いと思います。
そのような用途でGoogleフォームを使っていると、Googleフォームの回答があったときに通知が来ると便利です。特にメールではなくチャットベースのコミュニケーションツールであるSlackに通知を送れると便利ですよね。
今回は「Googleフォームの回答をSlackに通知する」機能を実装する方法を解説します。
この機能を実現できると問い合わせや申込に対応するスピードが飛躍的に向上し、かつわざわざ回答状況を確認する手間が省けます。
最後に
今回は、AxrossのGASを活用した業務効率化レシピの紹介 をご紹介しました。
Axrossのレシピを通して、プログラムの意味を考えながら写経(コードを実際に書き写す行為)し、実際に動くものをつくりながら学ぶことで、新たな知識の習得やスキルアップの一助になれれば幸いです。
また、Axrossでは自身のナレッジを学習教材"レシピ"として寄稿いただけるエンジニアの方も募集しています!
見習いエンジニアから募った学びたい内容を**ウィッシュリスト**として掲載しています。募集中のテーマからご自身で作成いただけるようでしたら、レシピ作成にご協力お願いいたします。